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【男性育休1年】体験談【最初の3ヶ月間】

娘が生まれた日から1年間の育休を取得。
あっという間に3ヶ月経過したので備忘録をかねての体験談。

はじめに

1ヶ月目が最もきつかった。寝ないと人は機能しない。
妻はもっときつかったはず。
2ヶ月目後半になってやっと赤ちゃんと触れ合ってる実感が出てきた。
3ヶ月目は大変なことも増えてくるが睡眠不足に比べたら問題ない。

1.育休1ヶ月目

以下自分がやったこと

・おむつ交換(1~2時間ごと)
・ミルクを作る(3時間ごと)
・ミルクをあげる(3時間ごと)
・げっぷ出し(ミルクあげる度)
・哺乳瓶の洗浄(ミルクあげる度)
・沐浴(毎日)

一番忙しいであろう最初の一カ月目であるが、妻の実家に里帰りしていたので家事は義母がやってくれた。それだけで妻のメンタルケアの一助になる。頭が上がらない。

よってこの期間は以下に集中。

・上記のお世話に慣れる
・赤ちゃんという未知の存在に慣れる

最初は質より量

とにかく最初は積極的に量をこなして早めに赤ちゃんという生物に慣れた方が良い。
とは言え必然的に量はこなすことになる。
おむつ交換中、交換直後にうんち、おしっこはあたりまえ。泣き止んだと思ってベッドにそっと寝かせても直ぐ泣いて起きるといった具合で全く休めないはず。。。
次項で理由を解説するが上記は昼間に積極的に実施して欲しい。

夜は役に立てず。それでも体は起こしておくべき理由。

・新生児は吸う力が弱いため母乳を飲むのが滅茶苦茶遅い。
・夜中は3時間ごとにお世話タイムがやってくる。
・夜のお世話内容(おむつ交換→妻授乳→俺追加ミルクづくり→げっぷ出し→哺乳瓶洗浄→寝かしつけ)。
この工程で1時間要するので次のお世話タイムは2時間後。

21時頃に寝かしつけを初め、我々は22時~翌朝7時の間に睡眠を取った。
先述の通りにお世話がこなせれば合計8時間(2時間×4セット)の睡眠が取れるが連続して寝ないと本当にしんどい。
更にここにモロー反射、鼻水詰まり泣き、うんち踏ん張り泣きなどの要因が重なると更に睡眠時間は削られる。
30分以上かけて寝かしつけた直後に上記現象が起きた時の絶望感はハンパない。

モロー反射とは、赤ちゃんが体のバランスを崩した時に現われる、赤ちゃんに生まれつき備わっている新生児微笑 などの原始反射のひとつです。外から刺激を受けたとき、自分の意思とは関係なく、手足をビクッとさせ、驚いて万歳をするような恰好で両手を大きく広げます。

https://www.jp.pampers.com/baby/development/article/moro-reflex

最初の1週間は何とか上記の夜泣き対応を頑張ったが、早々に限界が来た。

・眠気MAX &泣き声に慣れてしまうと夜泣きしていても全く目が覚めなくなった
本来休むべきの妻に起こされるという情けない状態に
・日中眠すぎて昼間も寝てしまい、挙句の果てに義母にいつも寝てるねと言われる始末であった

一応言い訳をすると、生物的に女性の方が赤ちゃんの泣き声に反応できるようプログラムされている。

男性を見てみると、最も目を覚ましやすい音は「車のクラクション」とされ、以下、「風音」「ハエの羽音」「いびき」「排水管の騒音」と続く。そのほかにも、「サイレン」や「時計の秒針が刻む音」などが並び、物音に対する反応は敏感なようだ。
一方で女性のランキングで1位とされたのは「赤ちゃんの泣き声」。以下、「蛇口の水の滴り音」「屋外の喧騒」「いびき」「ハエの羽音」と続く。順位の差はあれど、男女似たような項目が並ぶ中で、大きな違いとして注目されたのが、女性1位にも関わらず男性のランキングではベスト10に入らなかった「赤ちゃんの泣き声」だ。

赤ちゃんの泣き声で男性は目覚めにくい? 男女で「気になる音」に違い。 | Narinari.com

流石に昼間も寝てるのはまずいので、ここから少し夜のお世話の手を抜いてみた。

・ミルクづくりとげっぷ出しだけは何とか行って、哺乳瓶洗浄は翌朝に割り切り、夜中の寝かしつけはほぼ妻にやってもらう。
・妻曰く、全部やってくれなくても起きていてくれてるだけで安心する。
・最悪体だけは起こして妻の育児を眺めておけばOK。
・妻に孤独感を感じさせるのはNG。
・翌日の昼間に積極的に働いて株を回復しよう。

1ヶ月目まとめ

待ちに待った育休で張り切っていた時期だが育児は甘くないことを知る。
夜に無理して昼間電池切れでは意味ない。得意な場所で活躍すべし。

2.育休2ヶ月目

以下やったこと

・家事(料理、食器洗い、掃除、洗濯)
・おむつ交換(2~3時間ごと)
・げっぷ出し(ミルクあげる度)
・風呂入れ(毎日)
・妻のメンタルケア(毎日)

実家帰省終了に加え妻の外出が解禁されるためかなり状況が変わる。
ひっ切り無しだったおむつ交換の頻度は2〜3時間ごとに減少し、赤ちゃんの睡眠時間も3時間→4時間くらいに伸びてくる。この1時間の変化が滅茶苦茶嬉しい。

基本授乳以外はなんでもできる

実際授乳以外はなんでもできる。
完全母乳主義でなければ父親だけでワンオペお世話も可能だ。

赤ちゃんに最もかかるコストはお金より時間

赤ちゃんをお世話していて思うことはお金より圧倒的に時間がかかる。
裏を返せば時間をかけて愛情を注ぐチャンスだ。
無駄な家事に追われて、赤ちゃんとの絆を育む機会を失わないよう家事の効率化を図った。

家事(料理)

週末に一週間分の作り置きを行なっている。
平日の昼夜ご飯は温め直しで、朝以外はキッチンには立たない。
朝ごはんはスムージーか目玉焼き、解凍鮭などを焼いている。(妻はフルグラ+ヨーグルト)
作り置きはおかず2品目とゆで野菜のみ。
物足りない日はフルーツや味噌汁(お湯で溶いた出汁入り味噌に乾物やゆで野菜投入)をその日の気分で追加。
この生活スタイルは潰瘍性大腸炎と診断された独身時代から続けている。

メリットは

・料理の頻度とキッチン掃除頻度を週一にできる
・温め直しは食事準備時間が5分
・温め直すのは苦でないため、出先でめんどくさくなってジャンクな夕食を  摂ることを減らせる
・食べ物を固定させることで体調変化に敏感になれる
・外食頻度と医者にかかる回数も減るので家計にも優しい

育休前は時間もできるだろうし、毎食作ろうかと意気込んでいたが時間的余裕が全く無いため、このスタイルを継続。
出産前はおかずを5品目は作っていたが毎日おかずは同じでもいいと妻と合意し2品目に減らした。

個人的な意見だがフルグラ常食は結構体に悪いと思う。俺は自分の信条は人に押し付けないので余り口出ししないが。。。

家事(食器洗い)

食洗機一択。食器洗い作業者を雇ったくらいの価値がある。
我が家ではPanasonicのタンク式の食洗機を1年以上前に導入したが神家電筆頭。
メリットとしては

・時間、精神的余裕が生まれる
・食器用中性洗剤とスポンジで洗うよりラクで綺麗に仕上がる
・節水効果がある
・手荒れ、冷えが無くなる
・夫婦の仲が良くなる
・料理が楽しみになる

食洗機マジですごい。
10万以下で購入できて超絶ブラック労働させても文句ひとつ言わない。
食器誰が洗う論争と手荒れにお別れを告げよう。
個人差はあれど自分は本当に食器洗いが嫌い。ダルい。
洗い物があるから料理もしたく無っていたが、今では楽しみに変わった。

余談だが、もし嫌いな家事があり、お金でその家事が無くせるなら迷わず投資して良いと思う。

使用しているタンク式食洗器。
分岐水栓を取り付けて水入れ作業省略もできる。


家事(掃除)

床掃除はロボット掃除機を導入。
物を減らして掃除の手間を省いた。
ロボット掃除機のメリットは

・勝手に毎日掃除してくれる。
・ロボット掃除機の経路確保のためにより部屋を片付けられる。

毎日掃除しても結構な量の埃が取れるので赤ちゃんがいる家庭は導入推奨。
床掃除はロボットに任せて我々人類は、浴室、トイレ、玄関の掃除に時間を費やしたい。

物が多いと物探し時間、埃の温床、ロボットがハマる可能性が上がる。
加えて、つかまり立ちとハイハイが始まると転倒、落下物、誤飲のリスクになるので一年以上使用していない物は処分orメルカリで売り飛ばした。

ロボット掃除機はAnker社のEufy G30 段差落下防止、衝突前減速、水拭き機能がついてセール時は¥2,4000で購入できる。
ロボット掃除機はここまで安くなった。


家事(洗濯)

前から衣類乾燥機能つきドラム式洗濯器が欲しいと思っているが導入できていない。理由としては

・高額すぎる
・そこまで洗濯が苦でない
・結局乾燥機にかけられない衣類がある
・赤ちゃんと大人の服を別で洗いたいので全自動の良さが活かせない

乾いた服はハンガーにかけたままクローゼットにしまっている。
物干し竿からクローゼットへの服移動時間10秒。
ドラム式を導入して全自動で洗濯乾燥まで終わったとしても、結局ハンガーにかけ、クローゼットにしまう作業が発生する。
あれ?余り仕事減って無くね?ってことで見送り中。
洗濯を畳む作業は絶対したくない。
畳んで、しまって、また出して、また広げて。。。謎作業だ。

小技として、洗濯を干すときに寝ている赤ちゃんにタオルで風を仰いであげると結構喜ぶので洗濯干し中放置せずに済む。
熱波師の如く風を送ろう。

おむつ交換(2から3時間ごと)

1ヶ月目で率先しておむつ交換はしていたので、排泄頻度低下も相まって作業自体は楽勝。
2ヶ月目から重要なのは赤ちゃんがうんちを出来る環境を整えること。
はデメリットだらけだ。

・腹痛やお腹の張り感で昼夜共に泣き止まない。
・無理に踏ん張るので口からミルクが出る。
・うんちが出ないのはシンプルに不安。

うんち(中)なら2~3回、うんち(大)なら1回は毎日欲しい。
基本的に泣いて踏ん張っている間はうんちが出ない。よりリラックスさせる事が重要である。


げっぷ出し

結構楽しい。色々な出し方が存在するが、画像右の膝に座らせて腕で赤ちゃんの胴体を支える方法に落ち着いた。

い引用:パンパース公式 赤ちゃんのげっぷの出し方を学ぶ:どのくらいの間、ヒントと位置

授乳後必ずげっぷが出るとは限らない。
赤ちゃんの飲み方の上手い下手で空気の入りが違う。
数分作業して今回は出ないかもと感じたら終了していい。

ちなみに1ヶ月目にやっていたミルクづくりだが、健康な妻のお陰で作業が必要無くなった。ありがとうございます。


風呂入れ(毎日)

一番楽しい。
沐浴時代は壊れ物を扱うように恐る恐る体を洗っていた。
お風呂場での体洗いに慣れ、赤ちゃんがお風呂を気持ち良いと認識しててくれば、凄く楽しい体験になる。

ただしこの楽しさは夫婦で家にいる場合に限る。
家で赤ちゃんと自分しかいないとき、赤ちゃんの表情を存分に楽しみながら体を洗って、自分も体を洗って仲良くゆっくり浴槽に。。。というのは幻想。
もし我が家でソロで風呂に入るなら

①風呂出た後の着替え、おむつ、ボディローションの準備
②自分がまず裸になり赤ちゃんを脱がし洗い場へ
③赤ちゃんの体温が下がる前に赤ちゃんを洗う。
④足の上に赤ちゃんを置いた状態で自分を洗う。(MAX90秒くらいか)
⑤赤ちゃんと浴槽に入る。(1~3分)
⑥湯冷めしないよう赤ちゃんをガーゼで包みながら丁寧に拭く。
(うんち、おしっこ暴発リスクがあるためスピード勝負、自分はクソ適当に拭く。)
⑦自分はパンイチで赤ちゃんのオムツ装着、ローション塗り、耳掃除、鼻水吸い実施。
⑧放置しても大丈夫そうなら服を着る。
俺風呂入ったっけ?

脳内シュミレーションはこんな所か。もちろんここにイレギュラー
・ギャン泣き
・うんち暴発
・家庭によってはミルクづくりも同時進行
が容赦なく襲い掛かってくる。現場は常にアドリブ力が試される。
育休取って良かったと思える瞬間だ。

妻のメンタルケア(毎日)

産後の女性は心身共に疲れ切っている。
重いお腹で過ごしながら、激痛を伴い出産。待ったなしの育児スタート。
我々男性が知りえない苦労も無数にある。

メンタルケアといっても別にカウンセリングするわけじゃない。
先述したように妻に孤独感を感じさせないことが先決。

・家事、育児を積極的にやる
・一緒にお出かけする
・一人でお出かけしてもらう
・授乳中の妻とお話しする。(夜中も)

書いてみると実に当たり前だ。
逆に言えば基本を愚直にこなし続ける必要がある。
自分の場合、仕事をしながらだと、この基本すら毎日こなすのは時間的、体力的に不可能だと思う。

妻に一人で出かけてもらうのは、二人で育休を取る最大の強みのひとつ。
子育てを忘れてウィンドウショッピングや図書館や映画館など、赤ちゃんがいたらいけない場所に行ってもらえばメンタル爆上げだ。
男性育休は妻の時間を生み出すことができる。

2ヶ月目まとめ

実家帰省が終わり、やることがかなり増えるが、お出かけ等の出来ることも増える。
本格的に自分たちの手で育てている自覚が出てくる。
夫婦で助け合う場面も多く、家族って感じで良い。

3.育休3ヶ月目

以下やったこと

・家事(料理、食器洗い、掃除、洗濯)
・おむつ交換(3~4時間ごと)
・げっぷ出し(ミルクあげる度)
・風呂入れ(毎日)
・妻のメンタルケア(毎日)
・赤ちゃんとお出かけ(毎日)

基本的に2ヵ月目の延長。かなり手慣れてくるので、赤ちゃんの笑顔を楽しむ余裕が出てくる。

【超推奨】毎日赤ちゃんとお出かけ

赤ちゃんとお出かけは良い事尽くめなので、毎日やりたい。(大雨除く)
メリットはかなり多く

・赤ちゃんの機嫌が良くなる
・赤ちゃんが夜良く寝る
・外の世界の刺激を受けられる(外の世界に慣れる)
・赤ちゃんとのお出かけに慣れる
・ご近所付き合いが良好になる

お出かけと言っても程度は様々で、家の周り散歩から車で3時間の場所への一泊小旅行などだ。

赤ちゃんにも昼夜の認識が出てくるので、出かけて日光に晒すことで体内時計ができ、夜ぐっすり眠ってくれる。日によっては6~8時間も眠る。

赤ちゃんにとって外の世界は全てが新鮮であり、ディズニーランドよりもホームセンターの園芸コーナーの方が楽しいかもしれない。特に拘らず出かけてみよう。
我々も赤ちゃんとのお出かけに慣れる必要があり、回数を重ねれば、行く場所ごとに、持っていくもの、授乳タイミング等の段取りスキルが身につく。

赤ちゃんを抱いていると、近所、スーパー、ショッピングモール、観光地で良く声をかけてもらえる。(女性が多い)
育休期間は大人と会話する機会が減るので結構楽しい。
田舎に住んでいるので野菜を貰えたりもした。
ご近所さんに赤ちゃんの存在を認知してもらえば多少の泣き声も許してもらえる(はず)。

抱っこ紐無しで出かけられるのも夫婦育休の特徴のひとつ。
赤ちゃんは抱っこ紐で拘束されずに外界を見渡すことができる。
話しかけてきた相手にも赤ちゃんを見せやすい。
体重は5kgを超えているので男性が積極的に抱いてあげよう。

ちなみに使っている抱っこ紐はベビービョルン。
有名どころはエルゴベビーだが、外国人基準なので妻は肩幅が足りず、俺に至っては赤ちゃんを抱きながら背中のバックルを留める柔軟性が無く断念した。
ベビービョルンは、大人側で装着と長さ調整が終わってからカンガルーみたいに赤ちゃんをポケットに入れるスタイルで簡単だった。


パープルクライングについて

オムツ交換、授乳、だっこ、何をやっても泣き止まないことがある。
この現象の特徴を取ってPURPLEと呼ばれている。日本では黄昏泣きと呼ばれる。

P : PEAK OF CRYING     ピークがある
U : UNEXPECTED        予想できない
R : RESISTS SOOTHING     なだめられない
P : PAIN‐LIKE FACE      痛そうな表情
L : LONG LASTING       長く続く
E : EVENING           夕方

No.31 『パープル・クライング』 | とみもと小児科クリニック (tomimoto.jp)

どうしても泣き止まずに揺さぶってしまいそうになったら、赤ちゃんを安全な場所(ゲートをしたベビーベッド等)に置いてその場を離れてしまっても良い。これは虐待ではない。揺さぶる方が明らかな虐待だ。
パープルクライングが始まってからは毎日お出かけするようになり、かなり発生頻度は下がった。

3ヶ月目まとめ

パープルクライングを除けば楽しい事ばかりだった。
今まで生命活動の為の欲求で泣いていた赤ちゃんが、抱いてほしい、姿勢を起こしたい、お風呂が気持ちいい、といった表現をしてくるのはとても人間らしく可愛い。
今のまま成長が止まって欲しいような、早く大きくなって一緒に遊びたいような感覚だ。


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