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「リカバリー・カバヒコ」を読んで

「リカバリー・カバヒコ」
著者:青山美智子
オーディブル版を読んで。


4月頃から、「2024年本屋大賞ノミネート作品」の中から気になる作品を選んで読んでいます。「リカバリー・カバヒコ」は、5つの連続短編で読みやすく感じてオーディブルで読んでみました。(ネタバレあり注意)

リカバリーとは、取り戻す、回復、修復、復元などの意味があります。私も数十年生きていると、修復したいことが思い出すだけでも山のように出てきます。

特に人間関係においてはひじょうにデリケート部分もあり、「これが正解だ」というものがありません。それでいつの間にか、独りよがりな考えに陥ってしまいます。社会人になると人間関係で、もがき苦しむことがしばしば…。

「リカバリー・カバヒコ」を読み終えて、そういえば自分の身近にも「リカバリー」をしてくれる人がいたなーと気づかされました。

主なあらすじ

物語は、どの年代の人が読んでも分かる悩みや葛藤が描かれています。
連続短編となっていますが、各主人公が同じマンション住んでいる設定。近くの「日の出公園」に設置されているカバのアニマルライド(遊具)がタイトル名となっています。

その遊具が、人呼んで「リカバリー・カバヒコ」。その遊具を中心にそれぞれの主人公にまつわる物語がすすんでいきます。

その言い伝えは、自分の直したい部分と同じところを触ると回復するという都市伝説のようなものです。第5話まで読み進めていくとその言い伝えの意味がわかります。

ざっと主な内容は
第一話 学校に通っていたころは、成績が芳しくなく人と比べてしまう自分。
第二話 大人になれば近所の付き合い、幼稚園や学校の人間関係で苦労する。
第三話 勤務先の仕事がうまくゆかず、同僚との人間関係で疲れ切ってしまう。
第四話 やりたくないことを回避しようとちょっとした嘘が、後に自分を苦しめてしまうことになる。
第五話 職場での部下との年齢におけるギャップや母親との距離感。何とかしようとするも、思うようにいかない自分との葛藤。

まとめ

保育園・幼稚園、小学校、中学校と生きていく上で、同級生や大人とのかかわりに悩むことが増えていきます。社会に出れば、仕事上の付き合いや上司や同僚との人間関係でさまざまな葛藤ありました。

人は思いつめて、さらに落ち込んでしまうと周りのことが見えなくなる。そんな時、意外と身近に救世主がいることがあります。過去に、助けられたり励まされたことがありました。

「リカバリー・カバヒコ」を読み終えて、苦しんだり悩んだりしたときには、自分自身と自分の身近な人を見つめ直すことの大切さに気づかされました。

ちょっと見方を変えることで、勇気がでてくる。勇気が出ることで元気になる。すると自分と自分の身の回りを冷静に見ることができる。そんな、「心に良い循環」を心掛けていこうと思いました。


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