ケセラセラ

僕にはどうしようもできない2年間という期間がある。

そう、鬱になって暗闇の中を彷徨った期間。
右を向いても、左を向いても、前も後ろも負の感情ばかり。
どうなるのかという不安と、どうしようもできない自分を許せなかった。

そんなときに母親から言ってもらった言葉で心に残っている言葉がある。


こんなことになるなんて思ってなかった。

当時僕は介護福祉施設で、介護福祉士として働いていた。
年数も重ねて、後輩もたくさんできて、仕事の飲み込みは早いのと、器用貧乏なのが幸いして部署内でも何かあったら頼られる。
でも、まだまだ尖っていたおかげて、怒ったら怖いし、意見ははっきり言っていたので、後輩には怖がられていた。

その日も普通に出勤して職務をこなしていたら、突然体調が悪くなって座り込んでしまった。

「キモチワル。。。」

部署長に相談して休ませてもらう。幸い介護施設には看護師さんが常勤しているので症状を伝えると「低血糖じゃない?」と。
とりあえず、早退して受診。
後日も同様の症状が起きる。
で、また受診。

「続いているみたいなので、検査しましょう。後日朝食を食べないで来てください。」とのこと。

低血糖の検査は耐糖能試験というのをする。
空腹状態でブドウ糖を接種して定期的に採血して、血糖値をはかる。

検査の結果は「耐糖能異常」

高血糖には薬があるが、低血糖には薬がないので、食事療法をすることに。
職場にも理解をしてもらい、分食をすることになった。

でも、発作がおきる。

で、再診したら入院して検査したほうがいいとのことで、入院することに。
3日間も絶食したのはいい思い出。
入院中は暇すぎたので、ノートPCでマインクラフトを起動し、ひたすらに整地をしていました。
ご飯食べてないせいで、頭が働かないのね。

検査結果も大きな病気もなく、経過観察。
でも続く症状。。。

とある日受診した際に先生から「一度心療内科受診してみたら?」と。
血糖値と精神状態は結構親密な関係があるらしい。

で、受診したら「鬱状態ですね。」

で、ここから日常生活に復帰するまで2年間かかりました。


母親の言葉

母親は看護師。
僕が鬱になっていた期間は一時的に離れて暮らしていたので、週末に帰ってきては様子を見に来てくれた。

直接言葉をかけるのも気を遣ったのか、手紙ももらったりして。

そんな母と会話しているときに言われた言葉がある。

「成るようになる。成るようにしか成らない。人生流れに身を任せるしか無いときもある。そんなときは流れに身を任せればいい。」

今でもはっきり覚えている。
今ではなにか物事がうまく行かなかったときに思い出す言葉。


今日久しぶりに長丁場の撮影で、疲れて帰ってきて少し横になろうとベッドでウトウトしていたときにYoutubeを見ていたらこの動画が出てきた。

Mrs. GREEN APPLE 「ケセラセラ」

ケセラセラ = なるようになる。

この曲を聞いていたら母から言われた言葉を思い出したので、noteに書いてみようと思ったので勢いで書きました。


ちなみに。。。

振り返ったら僕は多分人生で3回ほど鬱状態になっています。
学生の時不登校だった時期がある。
制作会社で会社にいけなくなった時がある。(仮面鬱だった)
で、福祉の仕事をしている時。

そんな僕でも今はなんとか元気に生きています。
自分の好きなことを仕事にして。

人生、諦めなければなんとかなる。
なんとかしたい。って思い続けていれば、神様はきっと見放さない。

なるようになります。

だから、今日も流れに逆らわず、一緒に生きていきましょう。
過去の傷も自分の一部。


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