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005 | 整えておく

note365日連続投稿チャレンジ5日目。

たとえば「今、動かなきゃいけない」という時、あらかじめ動いていなかったならいきなり動けるものではない。

たとえば「ゼロ秒思考メモ書き」も、あらかじめメモを書ける状態にしておかないと、いざという時にパッとは書けやしない。
※赤羽雄二さんのゼロ秒思考という本で提唱されているメモ書き方法

なにごとも「事前に整えておく」という考え方は非常に重要で、これは「準備ができてから始めようとしていては、永遠に何も始められない」という言葉とは別の話だ。

目標の「手前」を狙う

「ナニカしたいと思っても、なかなかできない」と悩む人は、そもそもの事前準備ができていない。

「あの人はなんでもすぐにできてすごい」のでなく、そういう人は「すぐにやるための、その人にとっての必要な準備」をすませてあるのだ。

たとえば私は「今からいきなり30km走れる」が、それはすごいことではなく、10年以上ちょっとずつ走ってきたからであって、今走れるのは普通のことだ。(準備なくできるならすごいと思う)

「やりたいことがなかなかできない」という時には、「いきなりソレをやろうとしてないか?」と問うてみる。これはどんな人にも有効な盲点のような質問で、「ソレがいきなりできるものだと錯覚している」ことも多い。

そうして、目標のもっと手前にある「それをやるために必要なもの」から整えていく習慣を持つと、「やりたいことはわりとできる」ようになっていく。


基本の5項目

どんなことがあっても対応できる。自分の心が燃えるものにどんどん挑戦できる。そんな自分であるために、なにはともあれ整えておきたいベーシックな項目がある。

「睡眠、運動、食事、整理整頓、現在地把握」の5つだ。

前3つは特に聞く話だが、私は後2つも整ってこそ「持続的に機動力が発揮できるベース」ができあがると思っている。

じつは、これらはそれぞれの項目にポイントがあって、「ただやればいいだけ」というものが存在しない。

意外なほど誤解されているというか、舐められていると思うのだが、実はこれらはそれぞれが「1年間は腰を据えて取り組む」レベルの骨太な課題だ。そのため、どれも単純そうなのに実装できている人が少ない。

これらを伝えるための講座や、実際に身につけるための長期的なワークショップを今年スタートしたい。


整える方法

今日はやり方の一例を。話だけなら単純で、それぞれの項目とこれらの全てを、自分にとって「最適化」すればいい。

のだけど、まずなにが最適なのかがわからないし、それをどうやって実行すればいいのかもわからない。ここからスタートになる。

たとえば一般的に「睡眠は7時間以上必要」と言われているが、それが本当に自分にも当てはまるのか?当てはまるのかどうか、どうやったらわかるのか?深い睡眠が取れた日も7時間で、浅い睡眠の日も7時間でいいのか?1ヶ月の平均でいいのか、1日1日きっちりが必要なのか?

世の中には情報が溢れていても、アタリマエだがどれもが「自分のための」情報ではない。どうやって「自分に」必要な情報を選び、あるいは加工し、実装していくのか?

そのためには「実験」が必要で、仮説検証を繰り返す…ようするにPDCAを回すことになり、その一歩目として「記録が残せる」ことが要求される。

仮説と検証、そしてその記録を、同時に行える優れたツールに「タスクシュートクラウド」というタスク管理ツールがあるが、これを使えば「仮説から行動を決定でき」、最低限1分からの「検証としての行動」ができ、「その結果の記録」を残していくことがすぐさまできる。

そのアクションが自分にとってどういう意味があったのかとか、達成したいゴールにたどりつくために何が必要そうかが、「最低1分実行した分だけ」明らかになっていく。

このやり方はほんの一例だが、たとえばこのようにして、5項目の「理想」を自分に徐々にアジャストしていくことで整えていくことができる。


まとめ

「整える」という言葉は一般的に整理整頓に使われるが、何らかの行動を取るためにも、目標を達成するためにも、なにをするにおいても広く使える概念だ。サウナ好きな人が「ととのう」というのも同じだ。

「できない」原因の多くが、整っていない≒準備不足だ。何か失敗した時には特に、「それを実行するためになんの準備が不足しているのか?」問うてみて、時間軸で言えば「その実行の手前」に焦点を当ててみると、なにかしらの発見があることが多い。


例|メモ書きができない時どうする?

最後に、最近の私の事例を。

最近「心が苦しい時にメモ書きができない」という、本末転倒な事態に陥っている。本来は、そういう時こそ1枚1分で頭・心の中のモノゴトを書き出し、スッキリできるのがメモ書きの効能の1つだ。

では、「心が苦しくなったらメモ書きをする」という行動の「手前」には何があるのか?に目を向けると

「机の上が充分に片付いておらずメモ用紙が広げにくい、机の上にペンとメモ用紙がなくて用意するのが億劫、椅子と机の高さと位置が悪いためにメモ書きをすぐに書く態勢が取れずに面倒、メモ書きの習慣自体が弱くなっているのでハードルが上がっている、メモ書きへの心理的なハードルがあり"いい内容"を書かないとと思っているので心が辛い内容を書きたくない」
といった問題が見つかった。

心が苦しくない時であれば現在の環境でもメモが書けるが、メモ書きに対するハードルが生まれている時にはこれらの環境が壁になって、メモが書けない。

「なんで書けないんだ」と自分を責めても悪いことしかないし、「次は書けるようにがんばろう」と決意を新たにしてもほぼ無意味だが、こうしてみると対処方法は見つかる。私の場合、やることは「家具類の整理整頓と、日常的なメモ書き枚数のアップ、メモ書きに対するマインドセットの変更」の3カテゴリになる。

これらを整えておけば、次に「心が苦しくなった時」には、メモ書きがすぐにでき、長時間悩んだり落ち込んだりすることはなくなるハズ。少なくとも、その「落ち具合」は絶対に軽くなる。


✑122分|2490文字

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