求人応募前にすべきこと

こんにちは、toshと申します。

前回、「転職で成功する人と失敗する人の違い」について説明しました。

今日はその中での「転職の目的の決め方」についてまとめます。

これから転職活動を開始しようとする方、転職活動を続けているもののなかなかうまく行っていないという方の参考になればと思います。

1.転職理由を考える

まずは、「なぜ転職するのか」ということを考えていきます。

思いついた限りで、不平不満のような内容でも、いくつあっても良いので、白紙などに箇条書きで書き出していきましょう。

この時、「本音で書くこと」を意識しましょう。この内容を誰かに見せるわけでもありません。自分に正直に考えていくことが大切です。

その中で、同じような内容やまとめられるものはそれぞれカテゴリ分けにし整理していきます。(例えば、「労働環境系」や「業務内容系」や「人間関係系」などです)

整理したものから、「なぜ転職するのか」という理由がまとめられたかと思います。

2.達成する目標を決める

転職することで達成する目標を決めていきます。転職活動を始める前に最も大切な工程です。ここをしっかり考えないままスタートし、失敗してしまう人が多くいます。

この時注意すべきことが3つあります。

①本質的な内容となっているか

例えば、「残業を減らしたい」や「給与を上げたい」という転職理由は多いのですが、そこで考えを終えないようにしましょう。

「残業を減らすことで何を達成したいのか」、「給与を上げることで何をしたいのか」達成したい目的を考えて設定していくことが大切です。

例えば、「残業を減らすことで、家族と時間を確保する」というような内容であれば「家族との時間確保」が目的となります。残業が減ったとしても出張が多く、結果的に家族との時間が確保出来ないとなると目的は達成できず本末転倒です。

逆に残業が一定時間ある環境であったとしても通勤時間が短くなったり、休日日数の多い企業環境あれば、結果的に「家族との時間確保」という目的は達成できるかもしれません。

このように本質的な理由で目的を決めていかないと、「残業の少なさ」だけで転職先を選ぶこととなってしまい、可能性が狭まったり望まないキャリアとなってしまうこともあります。

②転職理由と目的が矛盾なくリンクする内容となっているか

最初に考えた転職理由と転職の目的は本来は表裏一体なもの。内容としてリンクしているでしょうか。全く関係無い内容や矛盾しているような内容であれば、本質的・現実的なものとなっていない可能性があります。

例えば転職の目的が「ただやってみたいこと」となっていないでしょうか。
本当にその仕事で転職理由が叶うのか。そもそもの転職理由や必ず叶えるべきことが叶わないと転職の意味がなくなってしまいます。

「やってみたいこと」を優先するあまり、スキルの生かせない転職なり、振り返ってみるともともとの転職理由や目的が叶っていないという人は意外と多いです。

転職先で同じような理由で再び転職することとならないようにすることが最も重要なことです。

③「転職」が選択肢として有効か

本当に現職では叶わない転職理由や目的であるのかということも、このタイミングで考えていきましょう。現職で叶うような内容なのであればわざわざ転職のリスクを負う必要はないかもしれません。

例えば、「上司との相性」というような人間関係を理由とした転職理由は圧倒的に多いです。「上司が変われば転職する必要がない」というような理由であれば、転職が有効な選択肢でない場合もあります。

上司などの環境を理由にしてしまうと、転職先でも将来的に同じような上司となってしまう可能性もあります。そうなった場合にまた転職する、となってしまうと自分の意志や力でキャリアを形成していくことが難しくなってしまいます。

(ただし、世の中にはあまりにも酷い上司や同僚というのも残念ながら存在するため、必ずしも上記の限りでは無いですが…)

3.目的を整理し優先度を決める

転職理由と目的が固まったのであれば、次にそのなかで「必ず達成したいこと」と「出来れば達成したいこと」を分類し整理していきましょう。

転職活動は意外とスピーディーに進んでいき、決断することの連続です。いざ決断を迫られた際に焦ったり迷いながら決断すると誤った判断をしてしまうこともあります。

達成したいことを優先度により順位付けしていくことで、選択肢をタイムリーに適切に判断し易くなっていきます。

また、「達成したいこと」を全て叶えることの出来る転職先は稀です。

望んだ転職先であったとしても、思ってもみなかったことや、働いてみて感じる不満はほぼ必ず出てきます。

その時に重要となるのが、「何を達成するために転職したのか」ということです。自分自身が必ず叶えたかったこと、本当に大切にしていることが満たされる職場なのであれば、それは幸せなことだと思います。

■まとめ

転職理由と目的を本質的かつ一貫性のある内容で整理する。転職活動を成功に終えるためには最も大切なことです。

今では転職することは当たり前の世の中となっていますが、一回一回の転職を意味のあるものとしていきましょう。


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