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「我が社の一冊 2018」はじめました。

2016年から毎年やっている「我が社の一冊」、今年もやります。

「我が社の一冊 2018」
https://honno.info/wagaichi/

ちなみに、去年はnoteでこんなこと書いていました。
選ばれる本、選ばれない本

この企画、元々は、版元ドットコムでの企画でした。会員集会や忘年会に自社の本を一冊持ち寄って並べましょう、会員社の出している本をお互いに知ることで刺激を受けたり話のネタにしたりなんだりしましょう、という趣旨です。始めたのは何年前だったかなあ。「どうせならWebにも公開して、会員社だけではなく、読者にもアピールしましょう」という流れで、数年後(2011年?)からは、Webでも公開するようになりました。

会場に持ってきて並べて各社一言、みたいなのだと手間もかからず楽なんですが、Webページを用意するとなると作業が発生します。版元ドットコムでは「言い出した人間がやる」という方針だったので、毎年年末にヒイヒイ言いながら作業をしていました。ちなみに、毎週発表していた版元ドットコムのアクセスランキングの集計も言い出しっぺの自分がやっていました。当初は生のアクセスログを手作業で整形して書誌情報を手入力してからエクセルで集計とHTMLの整形という手順。その後、書誌情報はDBから書き出すようになりましたが相変わらずエクセルで集計と整形。最後の方は自分的に技術の進化があり、ログの取得はGoogle Analytics のAPIから、集計はPHPのスクリプトで、結局、HTMLへの整形は最後までエクセルでした(Wordpressのエントリーに上げていたので、どうしても静的なHTMLファイルが必要でした。けど、今なら静的HTMLの書き出しまでPHPで書けるな……)。もうひとつ蛇足ですが、近刊検索デルタの前身である近刊検索β(ベータ)は、版元ドットコムのサイト内で動かしていました。プログラムの処理やHTMLの記述に無駄や欠点が多く、それが理由で何度かサーバーを落としてしまったこともありました。その節は色々とご迷惑をかけてすみません。

で、2016年に自前のドメインで近刊検索デルタを立ち上げた際に、「じゃ、我が社の一冊もやるか」ということで、始めることに。せっかくやるなら、以前は自分自身の技術力が足りなかったりWordpressに流し込む都合もあったりして実現できなかったなにがしかを盛り込んでいきたいという気持ちはありました。

まず、「申込みからデータ登録まで一連の作業をなるべく自動で」というのが最初の課題。以前はメールでの申込みを手作業でさばいていました。これは、入力フォームなど用意してデータベースに直接入力してもらう→バックヤードに用意した確認用の画面で細かい設定などを補足のうえ、「公開フラグを立てる」ということで解決。すごく楽になりました。

外部の書誌情報をAPIで取得。近刊検索デルタで散々苦労したところだったので、わりとすんなり。しかし、「出版社名で抽出」で課題が。とりあえず版元ドットコムのRSSを使いましたが、近刊検索デルタに取り込んだopenBDの書誌情報に切り替えるつもりです(いつになることか)。

表紙画像のランダム表示と横長表紙の自動回転。ランダム表示は特に手間取らなかったのですが、表紙の画像ファイルを読み込んで縦横の長さを判定してから自動回転、というのは思った以上に時間がかかることが判明。諦めて、横長の表紙にはあらかじめフラグを立てて置くことで対応しました。

Webフォントの利用。ごく一部ですが、Google提供の Noto Sans CJK JP を使っています(その後、やめてました。すっかり忘れてた)。

そして、スマホ対応。これは、なんとかかんとか。

一覧表示の縦書き化。急に思いついて取り組みましたが、最終的にはなかなか良い感じに(自分でそう思っているだけかも知れませんが)。調子に乗って「たてよこWebアワード」に応募してみましたが、無理でした。そりゃそうか。

Webページのデザインそのものは、もう少しなんとかしたいという気持ちもあります。来年の課題ということで。

版元ドットコムでの企画の際には「会員社同士、お互いの出している本を知ろう」という意味合いが強かったんですが、こうして別の企画として立ち上げてみると「長く売りたい本を読者に知ってもらいたい」という意図が強くなるのを感じます。本は毎日毎週毎月、それこそ山のように刊行されています。ただでさえ、押し流されてしまいがちで、長く売ることはなかなか困難です。ですが、「少しでも長く残したい」という気持ちは、どの出版社もあるはず。そういうのの一助になればなあ(と、同時に、弊社の本も少しでも長く売れるよう知らしめたい)と思っています。

以下、出版社に向けた今年の「我が社の一冊 2018」への参加呼びかけの文章を貼付します。まだまだ参加募集中です。出版社の皆様、奮ってご参加を!

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近刊検索デルタ」、「重版出来ですYO!」、「発売してから、どうですか(仮)」など運営しております、高島と申します。

今年もやります、我が社の一冊。

年末に向けて、今年を振り返る企画が、そろそろ始まります。

ということで、2016、2017に引き続き、「我が社の一冊 2018」も開催いたします。

ここ数年、出版物の販売は厳しい年が続いておりますが、来年以降に残したいロングセラー、そんな一冊を、ぜひ、皆様の社の刊行物の中からオススメしていただけるようお願いいたします。

参加したからと言って「ドーンと大きな売上になる」ことはお約束できません。が、放っておけば消えてしまいかねない流れに、ほんの少しでもあらがう一助となれば、強くそう願っております。

参加は、例年と同様、無料です。お気軽にどうぞ。

参加申し込みはこちらから
https://honno.info/wagaichi/category/application/application.html

我が社の一冊 2017
https://honno.info/wagaichi/2017/
我が社の一冊 2016
https://honno.info/wagaichi/2016/

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