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トサノ、またポトレ始めるってよ

こんばんは。
最近ポートレートを「ポトレ」って略すのが気になる委員会所属のトサノコージです。

え。なぜ、前回こんなタイトルにした。


結局トサノ、ポトレ始めたのかい?


はい。

いや、その、前回はやる気まんまんでポートレートを撮るためにX で募集をかけたわけですが、スナップばかり撮っている謎のカメラマンに反応してくれる被写体の方もそうそうおらず、運良く縁とフィーリングがあった西尾さんというモデルさんに何度かお願いすることができました。

これはこれで楽しくて、仕事とは違う自由なポートレートが撮れたのはなかなか得難い経験でした。

以下、最近の思い出しポスト


表現したい欲求と緊張の間で


とても楽しかったのですが、普段の息抜きに鼻歌を歌いながら街をふらついて適当に写真を撮るいわゆる「スナップ」と違って、予定を合わせないといけない上に被写体がいることによる緊張感というか「キチンとしないといけない」感じから抜け出せず、3回も撮るともう満足してしまい、結局秋頃からもう撮っていません。

生来のコミュ障を発揮してしまうのか、人と接するのに異常にカロリーを使うんですね。
仕事の場合は割り切れるので、全然平気なのですが。

これは、前回のモデル募集 note にも書いたように自分の性格の話なので、まず「人と関わるのが好きだからポートレートを撮る」というタイプのフォトグラファーとスタートラインに経つ際の思想から違うので、いかんともしがたいところ。

撮ってる時も撮った写真を見てる時もいざとなれば楽しいのですが、撮るまでの緊張感が苦手なタイプなのです。

これは、飲み会に行くまでにだんだんと憂鬱になるのと似てる
飲むのは楽しい、人と話すのも楽しい。けど、飲み会の日が近づくにつれてちょっと気分が落ち込むタイプ。
これ、案外同意してくれる人が多いハズ。

ちょっと話がそれましたが、それも理解したうえでも、やはりまたポートレートは撮り続けていかないといけないな、と最近また思い始めたのです。


SNSウケをやめようとしたのがきっかけ


さて、ポートレートをまた撮ろうと思ったきっかけの一つが「SNSウケ」から離れようと思ったことです。

というのも、昨年は写真アカウントを始めて1年生で、スナップばかり撮っていたのに少々飽きを感じつつ、アカウントとしての幅を少し拡げたいな、とポートレートを始めようと思いました。

スナップばかり撮っていたアカウントがたまに投稿するポートレート、意外と楽しんでくれる人がいたのは事実ですが、どうしても「SNS向け」に写真をセレクトしてしまう自分が少し気になりました。

「SNSに投稿するなら、それが正解じゃね?」という考えもあるのですが、実はそういう考え方はスナップ写真の方で割と意識してやっているので、わざわざポートレートでまでする必要はないんじゃないかな? と。

SNSでウケるためには、そもそも撮り方からSNS向けにした方が良さそうですが、それを自分が今の経験値でやると中途半端になりそうです。

なので、これから撮るポートレートは基本的には「一枚の写真として自分が満足のいくもの」を目指していきたいなと思っています。


SNS以外にも写真を見てもらえる場所


SNSだけやってると意外と忘れがちなのですが、写真を見てもらえる場所って色々とあるんじゃないかと思います。

4月に「百日」という展示をやったのですが、あれもリアルの場所でプリントを見てもらえて、皆さんと色んなお話ができて良い経験にないりました。

また、投稿した写真をキュレーションしてくれるサイトというのもあります。1x.com/oeeyeland.com などですね。

以前から存在だけは知っていたのですが、最近になってしっかりと内容を見てみると、一枚の写真表現と向き合うにはうってつけの場所なんじゃないかな、と思ったのです。

SNS はあくまでコミュニケーションツール
写真というものを通じて色んな人とのやり取りや自分のアカウント運用を楽しんでいる感覚です。

そこからは完全に切り離して、ポートレートを「作品」と呼べるレベルで求めたいなと思っています。


撮りたいもの


これは、前回のモデルさん募集の時にも書いたのですが、ただひたすらに「面白い」写真を撮りたいなと思っています。

面白いと言いつつも、写真的な美しさはキチンと表現されているような…。

前回は「技術的な要素はどうでもいい!」なんて思っていましたが、今は写真的な技法が使えるものは何でも使ってみたい気分ではあります。

そこは10年以上職業フォトグラファーをやっていますので、ある程度の自信はあります。
機材もありますし、スタジオもあります。

コロナ禍と同時にオープンした我がスタジオ
結局たまにしか使わずもてあましがちですが、大概のものは撮れます

けど同様に、「二度と撮れないその場ならではの絶妙な曖昧さ」は求めていきたいところではあります。

イメージは非常にボンヤリとしてるのですが、そこも探り探りでやっていくのも「作品撮り」なのかなとも思っています。


被写体さんを募集するかどうか


これは悩んでいて、中途半端に声をかけても自分程度のアカウントではほぼ反応がないのはわかっているのです。

今回の作品撮りに関しては、別に明確なイメージがあるわけでなくて、ただ「人間」という存在を被写体として具象的にも抽象的に表現できればな、程度のイメージです。

なんなら身体の一部とか撮ったりして、あまり被写体のビジュアルにこだわらないかもしれません。

仕事じゃ絶対撮らない写真だけど、よく見ると人の作る形っておもしろいし美しい

といってもそこはやはり、何かしらの特徴は写真には明らかに出るもので、めちゃくちゃ鍛えてる人だとか、黒髪がキレイな人だとか、手の指がキレイな人だとか、眼が魅力的なひとだとか、

西尾さんを撮らせてもらったときも、次から次へとイメージ通りのポーズを撮ってくれていたので、やはり「できる」人に頼みたいものです。

なにを求めているかはまだ曖昧なのですが、イメージができたらまた、どこかで募集をするかもしれません。

とりあえずは、近場にいる人に相談してみようかな。



とまあ、ここ最近のトサノコージの思うことでした。

SNS上では人間を被写体とした場合に「界隈」などと呼ばれて話題になることは多いですが、それも人と人が関わることによるエネルギーの強さならではなんじゃないかなと。
良い方に作用すれば、素敵なものが生まれるんじゃないかなと、常日頃から思っています。

生粋のコミュ障の自分としては、そこに自ら突っ込んでいくのは勇気というか精神力の摩耗が半端なさそうですが、自身の写真の幅を広げるためにできることは何でもしていかなくちゃ、と思っています。

それでは、また。

西尾 琉璃|Ruri Nishio さん


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