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中村安希
2016年4月28日 11:47
文章を書くことに理由はいらない。でも書き始めるきっかけくらい、あったっていいのかもしれない。たとえばこんなのはどうだろう。ある美しい夕暮れ時に、妖精のような美女が目の前に現れて、こんな風に語りかけてきたとしたら……。「あなた、本を書いてみてはどう?」 1 2007年12月のあの日、私はガーナのコクロビテにあるビーチサイドのバーにいた。2年を目処に始めた旅も、残すところあと半年