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またまた帰ってきた最終選考の男

文学浪人のつくおです。

またまた落選のご報告をさせていただきます。

お馴染みの金魚屋新人賞で最終選考まで残りましたが、またしても受賞入賞には至りませんでした。

この賞で実に四度目、通算六度目の最終選考での落選となりました。つくづくついてないつくおです(←なんとなく語呂がいいので採用)。

これだけ続くともはや風物詩と化した感さえありますが――という言い方は自意識過剰というものですが、まぁ落ちたとは言っても、実を言うと「最終選考まで残ることは分かっているが、そこ止まりなことも分かっているやつ」を出したので、順当と言えば順当な結果だと自分では思っています。

という言い方をしたら、途端にいやなやつかもしれませんが。どうせ誰も応援してくれないんだからいいさ。

話題作りのための応募と言ってしまったらアレですが、そういうことに相当するような部分も内心にはあったりなかったりして、しかし、文学賞の選考なんてどうせでたらめですから、逆に何が起こるか分からないということで、一方では期待がゼロというわけでもなかったりあったりもしましたよ。

今回応募したのは戯曲です。長編の戯曲。

金魚屋新人賞は、詩でも俳句でも文学なら何でもOKで長短も問わない公募ですが、それでもよくそこまで残ったねと思うじゃないですか、戯曲なんかで、とか。それはつまり、書いてあることがそこそこに面白いとかそういうことに相当するような何かだということなんですね。私の書くものについて、このことはなぜかあまり知られてなかったりスルーされたりすることなんですが。

ウソつけと思う方は、いずれnoteでも公開する予定ですので、そのときに中身のほどを確かめてみてください。

という宣伝なんですかね、これは。

とはいえ、ちょうど今一幕ものの戯曲を連載し終えたところですが、戯曲というのはやはりマイナーなので(あるいは私が公開しているものが実はやはりつまらないとか何かそういうものなので)、アクセス数は平均を下回ったうえに、回を追うごとに右肩下がりになっていきましたよ(まぁ回を追うごとに落ちるのは普通ですね)。戯曲連載しますよとアナウンスしたら、途端にフォロワーさんがパラパラと減ったということもありました。

これが長編の戯曲を連載するとなったらどうなるんでしょう。あるいは、ちびちび出さないで、昨年出した長編小説のときにもそうしたように一気にどばっと出してしまった方がいいのかもしれません。この長編戯曲は、小説や脚本も含め、私が今まで書いたものの中で「最も広く受け入れられうる」作品の一つという気もしないではないんですが。

話は変わりますが、私が今までに書いた戯曲は三本になります。三本だけ。まだそれしか書いたことがないんですね。

一つは戯曲のくせにダウンロード数のべ600回以上(外部サイト)の一幕喜劇「金欠ボーイズ 笑いごとじゃない」、一つは昨日まで連載していた一幕ブラックコメディ「黒岩家のしあわせ家族計画」、そして今回落選した長編喜劇「チェンジ・パートナーズ」です。

(どうでもいいですが、書いた順は逆で「チェンジ~」(2013年)→「黒岩家~」(2015年)→「金欠~」(2016年)です)

改めて振り返ってみると、たった三本とはいえ、小説や映画に比べてコメディという軸にブレがないことに気づきます。ついでながら、出来映えもそれなりに手堅いという気もします(←こういうことはどんどん自分で言いますよ)。

そもそも、演劇に縁もゆかりもなかったのに、どうして突然戯曲を書いたのか、それもいきなり苦手な長編から入ったのか、今となっては定かではありません。でも、戯曲を書いていると「あぁ、自分は台詞を書くのが好きなんだな」と実感することがたびたびあるんですね。台詞の自由度は、小説や映画に比べて演劇が最も高いという風にも感じますし。

何より、演劇にはコメディというものがジャンルとしてしっかりあるということがデカいです。だからこちらもある意味安心して?乗っかれるというのがあります(ご存じない方も多いかもしれませんが、小説や映画でコメディをやろうとすると色々と障害が多いのです)。

もしかして、私は劇作家を目指すべきだったのかもしれないと思うこともあるくらいですが、こればかりは縁がなかったので仕方ないですね。演劇には触れる機会もほとんどなかったですし、長い間乏しいイメージしか持ってませんでした。

まぁ今からだって書けるわけですし、書きたい気持ちも大いにありますが――。



えー、この先を二三日かけて三千字分くらい書いたんですが、なんだか蛇足気味で、あまりうまくもまとめられなかったので、ここでばっさり切ることにします。そしてそのまま出します。

では、特に締めの言葉もなく――。

お元気で!


いただいたサポートは子供の療育費に充てさせていただきます。あとチェス盤も欲しいので、余裕ができたらそれも買いたいです。