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【独奏】por causa de você(Baden Powell)

バーデン・パウエル版の por causa de você のカバーです。歌なしです。

バーデン・パウエルはこれまでに数曲カバーしてきましたが、いわゆるバーデン・パウエル奏法の派手な側面はここでは出番はなく、かなり弾きやすい気がします。バラードの深みが出るかどうかは別として。

何にせよ、曲がいいわけですが、作曲したのはボサノバの生みの親の一人であるアントニオ・カルロス・ジョビン(ドロレス・ドゥランと共作)。この曲の発表は1957年とされてますが、ボサノバ誕生は1958年なので、その直前ということになりますね。

曲がいいとか言いながら、フランク・シナトラが英語詞をつけて録音したアルバムを大昔に聞いてるはずなのに、まったくスルーしていました(ちなみに、 por causa de você は英語に訳すと because of you なんですが、シナトラ版のタイトルは don't ever go away (行かないで、的な?)になってます)。

私がこの曲の良さに気がついたのはわりと最近で、Vander Lee が弾き語りするのを聞いてからになります。その後、他の方のも色々聴きましたが、歌モノはもうこれさえ聞いていればいいんじゃないかというくらいお気に入りですね。↓

いい声です(私がこの方を知ったときにはすでに故人でした……)。

同じ歌(メロディ)でも、聞き慣れてしまうと英語版は食い足りないというか、何か雰囲気が違うというか、うまく説明できませんが、もうポルトガル語版しか受けつけなくなってしまうようなところがあります(歌詞は翻訳サイトなど頼らないとまったく分からないですが……)。

とはいえ、ジョビン自身はもともとシナトラの大ファンだったそうなので、歌ってもらって大喜びだったかもしれません。というか、全盛期のシナトラの影響、すごいな。

実を言うと、最初はこの Vander Lee のヴァージョンをカバーしようと思ったんですが、何度も聴いてるうちに、まぁなんというか、無理だなという結論に達しました。だって、どう考えても無理じゃないですか。

とか言いながら、まだやりたいとは内心思ってたりするわけです。

 #noteギター部 というハッシュタグの存在を知り、入れさせていただきました。

いただいたサポートは子供の療育費に充てさせていただきます。あとチェス盤も欲しいので、余裕ができたらそれも買いたいです。