わたし

ああ、最近ずっと変だ。

電車の中で、お風呂の中で、心の中が急速に閉じられていく。
壁があるような、膜が張られたような、何がそこに押し込まれているのかもわからない。
けれど、収まらない何かが押し込められていて、呼吸もできて脈拍も正常なのに苦しいような感じ。

私は貴方だ。
貴方は君だ。

そんな言葉を少し咀嚼しながら見ていた。
私は私だ。
でも、私は一体どういうものなのだろう。

私は私が大事なんだとここ最近よく考える。
私は、私をどうしたいのだろう。
幸せにしてやりたいとか、そんなぼんやりしたものを自分に抱いているような気はしている。

でも、何かをあげるにはもう遠いものばかり。
遠くにあるものをもう引っ張ってこようとも思わない。
ずれた世界がずれたまま、1センチくらい身体と心がずれたまま。
ずれていると、焦点が合わない（現実に合わないわけではないけれど）のか、見えるものも見えなくなっているように思う。

私が私を見てあげないと、私は私を拾ってあげられない。
私が。
私が。