透明人間


散歩して 愛らしい花と会話し
旅して 心地よい宿に身をくるんだ
歴史的建造物の 人間の営みにかけた時間から生まれる重厚感を全身で浴び
海外で 脳内構造の変革を味わった
木陰で文字を追い 気が向いたら
夢中で遊ぶ子どもたちを傍観する

「何者でもない自分」を精一杯感じて 
周囲と馴染み
「どこにも属さない自分」として
色々な枠をのぞき込む

私がいなくても世界はまわる
人は柔軟に その場に染まっていく

透明人間になった気分で
多様な色が混じった カラフルな世界を
スイスイと泳いでいく

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