見出し画像

記されている意味が分からずとも、美味しいモノは美味しい!


メニューに記されているのは「長崎県 鰆のポワレ」。
漢字に弱い私だが、さかなへんに春・・・は
「さわら」だな、というのはかろうじて分かる。
ポワレ・・・は、何となく良く聞く言葉だが、
ハッキリとは分からなかった。
さらには、「その頭と骨で出汁をとったナージュ」とある。
ナージュ・・・、私には全くの初耳、
全くお恥ずかしい限りである。

ポワレ・・・、ナージュ・・・、頭の中で呟きながら
ナイフとフォークを進めていく。
鰆の身にナイフを入れるとその瞬間に身のフワーッとした
感触が伝わってくる。
パリッとした皮が身と離れていく。

身をナイフで口にする。
その瞬間に、ナイフから伝わってきたフワーッとした
感覚が口に広がっていく。
噛み進めれば、身の中から白身特有の軽やかな旨味と
ジュワーッと滲み出てくる塩気が混じり合って
口の中で踊っていく。
喉元を過ぎ去れば、そこにはフワーッとした
軽やかな旨味が残り香のように広がっていく。

後で調べてみたら、「ポワレ(poêlé)」とは、フライパンで肉や魚をカリッと香ばしく焼き上げる調理法のこと、
ナージュ(nage」とは、フランス語で〈泳ぐ〉という意味でスープ仕立ての料理のこと、、、、、。

難しい用語は分からなかったが、
美味しいモノは美味しいのだという事はあらためて分かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?