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学び直しじゃない、生き直しなんだ。

こんにちは。
骨は折れても心は折れない中年女性・とりの とさかです。

実はわたし、現役女子大生なのです!

おいおい前回のnoteで50歳になってあちこちヤバいって言ってたじゃねーかwww とお思いでしょうが、通信制とはいえ四年制大学の正科生として在学中の女性なので、広義に解釈すれば現役女子大生と言ってもいいでしょう。

今回は「わたしがなぜ大人になってから大学に進学したのか」について書こうと思います。


めずらしい、いきもの。

先日、大学のスクーリングで3日間対面での授業を受けてきました。職場にはあらかじめ休日の申請をしていました。
通信制大学で学んでいることを周囲の人に話すと、
「えらいねぇー。」
「真面目なんだねぇー。」
「すごいねぇー。」
などと言われます。
「そんなことやってどうするの?なんか役に立つの?」
「勉強がおもしろいって、意識高いんだねw」
と言われたこともあります。

大人になってからも勉強をする人というのは、どうやら珍しいみたいです。学校を卒業してそれで終わったはずの勉強を、またわざわざするということがやらない人たちにとっては不思議に思うみたいです。

周囲の人に聞かれたとき、わたしは、
「大学を卒業したいんですよねぇー。自分が十代だった頃って人数が多くて倍率高くて行けなかったから、やってみたいなーって思ったんです。」
と答えています。

嘘を重ねて生きてきました。

さきほどの答えは、嘘ではありません。ただ、一番大きな理由は言ってません。
一番大きな理由は、
「わたしは元・引きこもりで高校中退したから、大学を卒業したい。」
です。

このことを友人に話したとき、
「今ちゃんと働いて給料もらってるんだから、それでよくない?」
「学歴なんて関係ないでしょう。」
と、言われたことがあります。

そう言われたときにわたしは、
「それでよくないし、関係ないなんてことはないんだよなぁ。。。」
と思います。
だって、高校中退って履歴書に書いたら仕事にありつけないんですから。まず書類で落とされますし、面接でも「どうして高校をやめたのか」を興味本位の目で聞かれた挙句、お断りされるのですから。
中退後に大検を取ったとはいえ、高校を卒業できずにやめるということは、みんなができている「入学して卒業する」ということができていないし、物事を途中で投げ出すかもしれない人間と思われても仕方がない、と自覚はしていました。

わたしが十代だった当時、高校を辞める人の多くは不良とかヤンキーと言われる人たちでした。または病気などで身体的に学校に行くことが難しい人たちでした。わたしのように学校での生活につまずいて心が折れて行けなくなるという人はまだ少数でした。

なので、学歴詐称をして生きてきました。
高校卒業と書けば何も聞かれずに済みますから。
飯を食うためなら噓も方便、仕方がないことだと思いながら。
バレたらクビになることを覚悟して、息をひそめて生きてきました。その代わり、もしバレた時にこの人をクビにしたら業務に支障が出ると思わせるくらい働こう、と思いながら仕事をしていました。

罪悪感と自分への不信感を抱えながら生きるのは辛いから。

今までバレてクビになることはなかったです。
前の会社も履歴書に高校卒業と書いて働き、かれこれ約10年在籍し、その間に大学に入学しました。
現在勤めている会社については、求人の応募フォームに最終学歴の入力だけで済んだので、大学在学中と書いて応募し採用されて今に至っています。高校を辞めたことは取り立てて自分から言うことではないので職場では言っていないけれど、嘘をついているという罪悪感を抱えずに生きていけるのはすごく楽なことなんだなぁ、と感じています。

また、高校の勉強についていけずに途中で辞めてしまったという事実が、抜けないトゲのようにわたしに刺さったまま、幾年も過ぎてしまいました。
小学生の頃は電子オルガンの習い事を卒業する前に途中でやめたり、中学時代は塾を途中でやめたり、その上高校も辞めて、何度も転職をして、結婚生活も破綻したわたしは、「どうせ何をやってもやり遂げられず途中で投げ出す人間だ」という自分に対する不信感を歳を追うごとに強めてしまいました。
もしかしたら、できなかったことばかりを数えて、できたことを数えないで勝手に自信をなくしていただけかもしれませんが。

そんな気持ちを抱えたままでは生きていたくない。
だから、大学に入学することを選びました。
そして、卒業をすることで、今度こそはやり遂げたいと思っています。
2015年の春に入学して、気づけばもう9年目。もっと気合を入れて、もっとストイックに勉強していればもっと早く卒業できたかもしれません。しかし、仕事が忙しい時期があったり10年目までは在籍できるからそれまでに間に合えばいいと思ったりして、ダラダラと長引かせてしまいました。
それでも、少しずつですが毎年色々なことを学んで積み重ねて、ようやく2023年度中には卒業できそうな目途が立ちました。ただ、油断したらレポート課題やテストが間に合わなくなりそうなので、卒業が決まるまでは遊びたい欲を抑えて、学習に時間を割きたいと思います。

「学校を卒業することや資格を取ることは手段であって目的ではない。」とよく耳にします。わたしは大学を卒業することを目標として過ごしていくうちに、手段と目的を取り違えているかもしれない、と思ったこともありました。

けれども、今はこう思ってます。

わたしにとって大学を卒業することは、日の当たるまっとうな道を自信を持って生き直すための手段であるということを。



もしも、後ろめたい気持ちを持ったまま生きている方がいるのなら、それを払拭できる手段を探して、やってみたらいいと思います。
すべてが晴れやかになるとは限らないけれど、少しでも希望を持つことができれば、そこから日の当たる道へつながることができるとわたしは思います。


(最後まで読んでくださり、ありがとうございます!スキ❤していただけますと、とてもうれしいです!!)

生きる糧にします!