見出し画像

水無月(7/18-8/15)雷の多い年は豊作

鳴神月

10年ほど前、トレッキングがブームになったことがあった。
山かぁ、いいな。などと思いながらネットサーフィンに興じていたら、山頂で狛犬ならぬ狛兎がお出迎えしてくれる神社があることを知った。
なぜか瞬時にその神社に行きたいと思い、お盆休み催行の山小屋一泊ツアーをチェックし、東京神保町でなけなしの財布をはたいて登山グッズ一式を買い、気づいたら新幹線に乗りツアー参加して重たいザックを背負い山を登り始めていた。

山の名は、月山。

私には登山歴もトレッキング歴もなく、山とは全く無縁の生活を過ごして体力も驚くほどなかった。早朝に自宅を出発しそのままツアーに参加し山にありがちな急激な天候変化による暴風雨に見舞われて本当に遭難しそうになった。
山小屋に到着した時には、冷えによる震えが止まらず、衣類を乾燥させるための別室で暖をとっても生きた心地がしなかった。なんとか夕食を食べ、ほぼ水風呂に近いぬるめの湯に入り早めに就寝するも深夜2時を過ぎても風雨はやむことがなく、窓を叩きつける雨風の音であまり眠ることもできなかった。

午前4時。
ようやく雨がやみ、しらじらと夜が明けてきたころにツアー仲間と連れ立って月山神社に向かった。

雲の中にいるような真っ白い霧が立ち込め、方角がわからない。
先を行くツアー仲間の気配を頼りに足元の細い道を辿ることしかできなくてとても心寂しいのと同時に、畏ろしいほどの霊気を感じたのを覚えている。

霧の中かすかに見える山頂の、ちょっと小高くなっているところに神社はあった。
緩やかな坂を上り、狭くなっている入り口を進んで中に入ると、憧れてやまなかった狛兎がお迎えしてくれた。

境内は撮影禁止のため手元に写真はないけれど、やっと会えた狛兎は思った通りとてもかわいかった。
神社に参拝、しみじみと無事に山頂にたどり着けたお礼をし御朱印帳の見開き2ページの大きさの御朱印と月山お守りをもらい、神社を後にするとようやく濃い雲が霧に変わり薄日が射してきた。

―ああ、自分は一回死んで生き返った。

霧が徐々に晴れていき、日が昇るにしたがってなぜかそう思えてならなかった。
下山は本当に何事もなく順調に進み、登山時に見ることができなかった高山植物やはるかに見える鳥海山や日本海を望んでは、目に見える世界の色の濃さにちょっと感動したりしたものだった。

帰宅して暫くしてから奥の細道の月山登山の段を改めて読んだ。
芭蕉が月山に登ったのは水無月八日のこと。
奥の細道の記載を引用してみる。

「八日、月山にのぼる。
木綿しめ身に引かけ、宝冠に頭を包、強力と云ものに道びかれて、雲霧山気の中に、氷雪を踏てのぼる事八里、更に日月行道の雲関に入かとあやしまれ、息絶、身こヾえて頂上に臻れば、日没て月顕る。
笹を鋪、篠を枕として、臥て明るを待。
日出て雲消れば、湯殿に下る。」

雲の峰 いくつ崩れて 月の山

(空に峰のようにそびえる入道雲がいくつ崩れてこの月山となったのだろう。天のものが崩れて地上に降りたとしか思えない雄大な月山の佇まいだ。)

芭蕉が月山神社に参拝したという記述はない。
月山が死者と交信する冥界の入り口だと私が知ったのは下山後のことだったけれども、芭蕉は登山前に何人もの高僧と交わり、剛力にガイドされ登山したならば月山縁起なども知っていたに違いない。
そして、芭蕉ほどの健脚が寒さに打ちひしがれながらも月山頂上で一泊しているのはなぜだろうかとも思ったりする。

この登山から私の人生がぐるんぐるんと動き出すのだけれど、
それはまた別のお話。

蟹座新月

太陽・月が合のことを新月というけれど、簡単に言うと種まきの時期です。
蟹座の支配星が月であることからも、どう他者とかかわっていくかがポイント。

・家族への愛情を再認識するとき。子供やパートナーに対して愛情過多・過剰な面はないですか?節度ある関係性であるかを見直してみると吉。

・人間関係に対する直感を信じて。一緒にいて自分らしくいられる人だったら迷わずアプローチ!こんな機会、めったにないんだから!

イベント後記

7/9に千葉県犬吠埼、7/16に千葉県香取市佐原でイベントを開催しました。
お越しいただいたお客様にはお礼申し上げます!ありがとうございました。
いらしたお客様方が本当に素敵な方々ばかりで、笑顔と笑い声が絶えない素敵な時間を過ごさせていただきました。
本当に楽しかったです。主催者冥利に尽きます!

扱っている領域が目に見えないエーテル体や未来などの領域なので、怪しい…と恐る恐る参加されたお客様もいらっしゃいましたが(笑)、心も体もキランキランに輝いて帰られました!
ほんとに、私たちの施術・ツールってあまり知られていないこと自体が残念で、イベントでその良さを実感していただいて、よかった!と言ってくださることがなによりうれしいです。

私は名前の後に「星読みタロット魔術師」と謳ってはいますが、ヒーラーでもあり、特にクリスタルワンドを使ったDNAアクティベーションやレイキも得意としています。
次回はヒーリングも多め、9月頃に開催予定です。
日程決まり次第こちらで告知させてください。

また、来月8月6日には魔法学校の文化祭「魔法の祭典2023summer」が全国各地で中継開催されますので、気になる方は下記のページをご覧くださいね。

西洋占星術・TRUEタロットの師匠、イプシスマ・グランドオラクル依田あずささんのブードゥータロットは本当に一生で一回しか見られないのではないかと思うくらいレア中のレアなので、気になる方はぜひご参加くださいね!

シャンバラネット /Shambhala Net :最新ヒーリング・占術イベント&参加ヒーラー情報 (peraichi.com)

『魔法の祭典2023』スパークオブライフ はじけろ、じぶん!この夏は一度だけ | 2023年8月6日(日)開催 | モダンミステリースクール (mmsjapan.jp)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?