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石本一人旅

石本さんと出会ったのは、あるグループ展の搬入作業の時だった。その後、どういう流れかすっかり忘れてしまったのだけれど、一度飲みましょうということになり新宿の伊勢丹あたりで待ち合わせた。

真っ昼間の新宿三丁目の路上でビールとワインを飲んだ。そうして夕方になり彼が不定期でバーテンダーを務める「Bar 一人旅」に向かい、彼は店を開け、僕は同伴出勤のようにそのまま飲み続けた。

それ以来、彼とは様々な形で良い時間を過ごしてきた。
深夜の酒飲みの勢いで「明日の朝迎えにいくから大阪行こう」などとほざいても、実現してしまう素敵な人物。

Lonesome Ishimoto

彼は僕の憧れでもある。10年前、出会った頃に僕が目標にしていたことを、ことごとく実現してしまった。僕はどんどん目標とは関係のない方向に流されていきながら、彼が実現した「旅をしながら写真を撮り、生計を立てる」スタイルに感嘆を禁じ得ない。誰の真似でもない、彼のやり方と、それを実現し継続している彼を尊敬している。

その彼が、こんなnoteを投稿していた。
読んでみてほしい。

滅多なことでこのようなことを言わない彼が、これを書き残した。
それでも僕と彼の関係は、少なくとも表面上は何も変わらないだろう。

そしていつものように、移住してから滅多に飲まなくなった酒を、彼と会う時は必ず飲むだろう。彼と飲む酒が、一番旨いから。

Lonesome Ishimoto

生きている限り何かをつくり続ける生業だから、必ず途中で死ぬだろう。
そんな当たり前のことを、飄々と受け止めて歩みを止めない彼がとても好きだ。

近いうちに会いにいくね。

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