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2025年1月期 第1四半期決算発表のポイントと所感


2024年6月14日に2025年1月期第1四半期の決算発表を行いました。
ポイントと所感を記載しようと思います。

なお記事中にある資料は決算説明会資料を元に転載しています。
詳細はこちら👇  
・短信
・四半期報告書
・決算説明会資料
・ファクトブック
等がありますのでぜひ!ご確認ください。

※Q&A等はIRセミナーや機関投資家面談後に集約して発表いたしますのでお待ち下さい。


1Qを見る際の前提条件(季節要因等)

当社は業績推移は下期偏重になります。
・新卒大量採用で上期は投資先行になること
・下期に戦力化して売上・利益貢献すること
・下期はオンラインゲーム事業にて周年イベントがあること
等が大きな背景になります

また今期は秋に本社移転等もあり、例年にはない要因もあります。それは
以下になります。なお業績予想は以下を織り込んで発表しております。



1Qサマリ

(全社)
売上・利益は四半期としては計画どおりになりました。

各事業別のポイントは

(Webソリューション事業)=△
売上は直近四半期より回復し、前年同期比程度にはなっておりますが、利益も含めて課題を抱えています。(こちらは後段でご説明します)

(デジタル人材育成派遣事業)=◯
計画に対して売上・利益ともに計画どおりです。特にグループ会社の成長は堅調に推移しています。

(オンラインゲーム事業)=◯
売上は、大規模イベントのない期間ながら、運営移管タイトルが計画どおり堅調に推移し、利益面でも運営効率化により、例年よりも十分な利益水準を確保できました。


上期業績予想に対してどうか?

上期業績予想に対しての進捗率は
売上:51.3%
営業利益:51.9%
となり進捗が半分となりました。


昨対比でどうか?

昨対比では
売上:106.2%
営業利益:121.9%
増収増益トレンドに変わりはありません。しかしながらもう少し増収は達成したかったと思っています。理由は後段で述べます


事業別にどうか?

(Webソリューション事業)

(売上)

(原価)

(セグメント利益)

(課題)

Webソリューション事業では売上・利益ともに直近四半期より回復傾向ですが、課題を2つ抱えています。

①昨年度3Qに大型案件の納品が一段落し、4Q以降は新規大型案件の要件定義期間で製造要員の稼働率が一旦下がり、回復過程であること

②1件大型案件にて納期遅延が発生し、そちらに人員を集中することで稼働人員がロックされ、その影響で売上・利益ともに苦戦しています。なお全てにおいてではなく1案件であり、その他の状況は悪くはありません。

この2つが課題となっています。

①に関してはすでに4Q決算説明会資料でも触れており、現在は少しづつ製造要員も案件へアサイン開始しているので回復過程です。
②に関してがこの1Qで発生した要因になります。大型案件において想定以上に開発や要件ニーズを満たすことに時間を要してしまっています。

この2点により売上・利益ともに直近四半期より回復していますが、当初計画よりも若干ビハインドになっています。



(デジタル人材育成派遣事業)

(売上)

(原価)

(セグメント利益)

デジタル人材育成派遣事業は本体・グループ会社ともに売上・利益ともに計画どおりに推移しています。
特にグループ会社は採用も派遣自体も順調に推移しており、売上が順調に推移し、利益面でもジョイン後で最高益になっています。


(オンラインゲーム事業)

(売上)

(原価)

(セグメント利益)

オンラインゲーム事業の売上は、1Qは例年でも周年イベント等のない期間であるので一旦、落ち込む傾向があるのですが、今期に関しては「ユニゾンエアー」「けものフレンズ3」ともに堅調に推移しました。
その結果、昨年度から運営効率化を継続しておりますので、利益面でもそれを反映した利益になっています。


今後のポイント

(Webソリューション事業)
市場環境は変わらず活況です。故に上記に記載した2つの課題解決が出来るか否かにかかっています。
上記に記載した①に関しては時間の問題で解決へ推移してます。
②に関して2Qでどれだけ解決できるかによって下期への影響が出ますので、まずは②の解決へ現在は邁進しています。

(デジタル人材育成派遣事業)
現在は本体とグループ会社ともに堅調に推移しています。1Qのトレンドを2Qも継続できれば上期・通期ともに問題なく進められると思っています。

(オンラインゲーム事業)
2Qも大型イベント等はありませんので、例年どおり運営移管タイトルをどこまで維持できるかになります。運営効率化で利益体質への変換は進んでおりますので上期は2Qの売上次第になります。
また、通期は3Qに自社ゲームのリリースを控え、且つ、運営移管タイトルで周年イベントもありますので、それが計画どおりに行くか否かで通期の業績予想の達成がかかっています。

(全社上期)
上記の「今後のポイント」でも述べたとおりで上期はWebソリューション事業にかかっています。他事業は例年どおりの推移ですので、Webソリューション事業の課題解決にかかっています。

通期に関しては上期次第であること、またオンラインゲーム事業の新作リリースや周年イベント等もありますので、現時点では言及は難しいです。(当社が上期・通期と半期で業績予想を出している理由にもなります)

所感

人材育成派遣事業、オンラインゲーム事業ともに堅調に推移していますが、
Webソリューション事業で課題が発生してしまいました。当社の良さでもある3事業のポートフォリオでの補完性で、全社連結数値自体は計画通りではあるものの、その点は反省点になります。

Webソリューション事業は市場環境は活況であり、リード獲得も問題はありませんが、規模の拡大とともに大型案件の増加に伴い難易度もあがってきています。早期の解決が最優先ではありますが、そこから吸収出来るノウハウをフィードバックしてさらなる成長に繋げていければと思っています。

1案件での課題になりますが、今回、決算説明会資料で敢えて言及したのは、数値上からは少し見えにくい課題を、きちんと足元の課題として株主様や投資家様へ伝えるべきと役員会で議論した結果となります。

もちろんそれに対する評価はすでに賛否両論いただいています。またそうなることも予想できました。ただ、当社のIRスタンスは「正直に伝える」ですので、それは今後も継続しようと思います。

また6月1日にM&Aを実施しました。
こちらに関しては、また別途noteにてこの案件を進めた背景や展望を補足しますのでお待ち下さい。



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