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「サンタクロスはいるのでしょうか?」

今日、いい文章に出会えた。

今から約100年前に大衆向けの新聞「ザ・サン」に掲載された社説欄。内容は、タイトル通り8歳の少女から寄せられた質問に対して記者が答えたもの。

これを朗読されたものがpodcastで聞けるので、ぜひ聞いてほしい。大人だからこそ聞いてほしい。

これを聞くまで、正直どう答えればいいのかまったく思いつかなかった。もし全国の親がこれを聞かれたら、ただ苦笑いするだけだと思う。

でも、この問いに対するアンサーはその場しのぎではなく真摯に子供と向き合っている。

子供は物事に対して純粋に受け止め、ワクワクしながら過ごしている。けれど、大人になるにつれて論理を求めてしまい、情緒といった気持ちが薄れてしまう。

サンタなんて嘘だと思い、そんなことをやってるうちに夢もワクワクする気持ちを失って何も考えず社会に出てしまう。人の目や環境、お金などにがんじがらめになったまま生きていく。

でも、そんな世界は面白いのだろうか。人は文学を学んだり、詩を詠んでみたり、人を愛してみたり、自然を肌で感じたりする。それこそが自分だけの美しい世界を与え、心を豊かにする。

クリスマスの夜、あんなにワクワクした時間はない。親がプレゼントをあげるのとは訳がちがう。サンタは目には見えないけど、子供だった僕をワクワクさせた。
大人になってその気持ちをすっかり忘れていた。

そんな大切な気持ちを思い出してくれる文章。


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