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「大分・阿蘇 だいぶあそべるスタンプラリー」に挑戦!③リヴェンジ!別府お泊まり編

前回のあらすじ
大分・阿蘇エリアの4店舗にて開催中のスタンプラリーに挑戦を開始し、南阿蘇ツーリングで2店舗・別府〜大分ツーリングで1店舗とお寺を廻り…スタンプ初コンプか?と思いきゃ、まさかのアクシデントで報酬のシールを貰う事叶わず。
リヴェンジを誓った筆者は、再び愛車・ラビットS301BH4(サンマル子)のエンジンに火を入れる…!

23.8.14 補記
本スタンプラリーについてGoogle検索すると拙ブログが上位にHitするようになっていたので、本ラリーのまとめ記事もアップしました。
併せてお役に立てればうれしいです。

今回は一泊二日の旅。これは初日の旅程

前回の大分ツーリングでは「一心寺」さんの施設保守管理者さんと訪問中に入れ違いとなってしまい、スタンプを貰えず初コンプも達成できませんでした。
しかし嬉しい事に、一心寺の住職さんは私の訪問をちゃんと覚えて下さっており…次回訪問時に前回分のスタンプも押してくれる流れに。
一心寺さんありがとうございます!!!
 
という訳で、今回はヘマらないように温泉閣さんとも一心寺さんとも事前連絡を取り(←重要)、万全を期した上で
 
一泊二日、別府大分〜阿蘇 お泊まりラビット旅
 
に挑戦する事にしました。
もちろん、泊まるのは前回とても親切で人情味あるご対応を頂け、楽しいひとときを過ごせた「温泉閣」さんです。

早朝からの余裕を持った出発

2023年4月2日、早朝5時。
近所の吉野家でがっつり牛丼を詰め込んでエネルギー満タン状態の筆者は、午前6時以降の通勤ラッシュに巻き込まれる前に福岡市街地〜太宰府の渋滞エリア(だいたい国道3号線)を突破すべく、早めのスタートを切りました。
 
サンマル子はYB1と異なりトルコンAT(オートマ)車なので、渋滞に巻き込まれてストップ&ゴーの頻度が増すとYBのようなMT(マニュアル)車以上に燃費が悪化してしまい、航続距離も短くなります。この辺りはクルマとおんなじ感覚です。
前回の帰途に怪我の功名でマスターした「トルコン慣性走法」を駆使して燃費を稼ぎ、急な加減速を控えながら巡航速度を維持しつつ、夜明け前に渋滞エリアを無事突破できました。

旅の途中、夜明けを迎えながらの一服

しばらく走った後、福岡県と大分県の県境近くにある原鶴温泉そばの「道の駅原鶴」で夜明けを眺めつつ小休憩。
 
人間が物事に集中できる時間は一般的に「連続90分前後が限界」といわれており、長時間連続走行は要らぬ判断ミス、そしてアクシデントを招きかねません。
よって、キリのいい所で小休憩を入れるのは単なる疲労対策であるのみならず、安全な旅を行うための自己防衛策でもあるのです。

朝の由布岳

その後、今までのパターンであれば日田で軽く給油するのですが…
今回は低燃費走法を駆使して無給油で九重を越え、一気に由布岳へ!
 
とはいえ、この時点でまだ午前8時にもなっていません。
温泉閣カフェのオープンは10時。早過ぎです(オイ

もはや恒例行事、「冷却の儀」

通い慣れたはずの日田〜由布院ルートで何故こんなにも早く由布岳に着いてしまったのかといえば、本調子となったサンマル子の動力性能が想定をかなり超えていたせいです。
 
前回の旅でも薄々感じてはいたのですが…
サンマル子のエンジンは元気にブンブン回る「当たりエンジン」な上に(苦労して出した)キャブセッティングがドンピシャで決まっており、更にラビットS301のネックであるトルコンAT機構関連のトラブル(フルード漏れetc.)が現状全く起こっておらず、まるで今まで長年バラバラの残骸として放置されていた鬱憤を晴らすかのような爽快な走りを見せてくれたのです。
 
しかし慢心は禁物!
空冷エンジンの長時間連続運転は熱ダレ、そしてトラブルの元です。
今回もサイドカバーを外し風通しを良くして、バイクもライダーもクールダウンします。
 
同じく早朝から由布岳に来ていた女性ライダーさんの彼氏への愚痴を聞きつつ缶コーヒーを飲み、「やっぱりパチンコ・スロットの類をやる男はパートナーの心情とお財布への気配りが要るよなぁ…」と思いながら1時間程度の休憩を取り、由布岳の駐車場を後にしました。
なお、筆者はパチンコもスロットもやりませんが、壊れた旧車の修理という名のひどいギャンブルはやめられそうにないので、パチンカーやスロッターを責める立場にはありません。

別府にて。カラリと気持ちいい快晴!

由布岳の絶景を堪能しながら越えたら、そこはもう別府。
鉄輪温泉、「いでゆ坂」の中ほどに温泉閣は佇んでいます。
 
2度目という事もあり、迷わずすんなりお伺いできたのですが

温泉閣カフェ。こじんまりしてるけどゴージャス、そして和風でかわいい

カフェのオープン時間と旅館のチェックアウト時間が重なり、ちょっと忙しそうだったので…とりあえず上がって待機。
旅のスケジュールに時間的余裕があると、こういう時安心できます。
 
今回は女将さんのみならずカフェ店主さんもいらっしゃり、スムーズに入店できました。

これが味わいたかった! プリン+コーヒー

で、リアルでは初対面となるカフェ店主さんと楽しく雑談しながら…
前回は店主さん不在で飲めなかったコーヒーを目の前で淹れていただき、琥珀プリンと合わせて賞味。
 
濃厚芳醇なプリンの味が、しっかり芯がありながらも透明感を残したコーヒーの味によく噛み合い…
\ 至 (^o^) 高 /
のひとときを味わえました。やはり、このプリンはコーヒーとの相性が抜群です。
しかし店主さん曰く「紅茶との相性もいいですよ?」との事なので、次回は紅茶と合わせてみようと思います。
 
どれ位おいしかったかといえば、多幸感ゆえお昼を食べるのを夕方まで完全に忘れてしまっていた程です。

綺麗なコーヒーカップは好みのものを選べる

美味しいプリンとコーヒーを肴に店主さんと雑談する中、カフェの看板娘であり前回スク水アクリルスタンドを購入した「カナエちゃん」の楽しいキャラ話や面白そうな今後の展望なども聞け、店主さんの強いキャラ愛におおいに共感したりも。
 
作り手から愛されてるキャラには往々にして命が宿るものです。
カナエちゃんも、きっとそういうキャラになるでしょう。いや、なってる?

日本を代表する国内線フェリーのひとつ、さんふらわあ

で…またしても温泉閣カフェに長居して話が盛り上がってしまい、ふと気付いてバタバタと一心寺に向かったのは前回と同じ流れです。
 
しかし、今回はそれでも時間的余裕があったので、別府に停泊していた大型カーフェリー「さんふらわあ」の勇姿を眺めたりもしました。
実はこのツーリングの後、長年活躍していた旧型船が引退して新型のLNG燃料で動く船に世代交代する…と聞いていたので、新旧揃ったさんふらわあを見たくて立ち寄ったのです。
(上の画像手前が新型船、奥が旧型船)
 
船旅はロマンです。
私もいつか、さんふらわあのお世話になる日が来るかもしれません。

一心寺着!2回目なのでやはりスムーズに来れた

今回はサンマル子の耐久テストを行う必要がないので、割と平坦なルートを選んで一心寺に向かいました。
別府湾を臨む海沿いの広い道路をブゥゥゥン!と快走し、フワフワした乗り心地でありながら高速コーナリングもソツなくこなすサンマル子の走りに驚きつつ、例によって場内の急坂を下って一心寺へ。
 
※付記※
訪問時点では既に桜祭り期間中であり、期間中は場内への車両の乗り入れは禁止されています(グラウンドの駐車場に停めての徒歩入場です)。
今回は住職さんのご厚意を頂き、特例にてサンマル子で入場しています。ご注意下さいませ。

場内には、一心寺名物のぼたん桜(八重桜)が咲き始めていた

サンマル子を停め、売店にいらっしゃった住職さんと初対面しつつお買物。
そして待望のスタンプを前回分・今回分押して頂き、遂に初コンプ達成!
ビックリマンシールもゲットできました。

 
今回は割と普通にあるようなお守りとかを購入。
やはり、ツーリングライダー的に交通安全祈願は大事です。
 
その後は暫し場内をぶらぶらして、春の陽光を浴びて咲き始めていたぼたん桜を堪能しました。満開でこそないものの、咲き始めの桜もまた趣があります。

春の眩しい陽光に透けるぼたん桜が美しい
こういう情景をiPhoneだけで撮るのは、ちょっと勿体無いかな…
という思いがよぎり、後日フィルムカメラを用意する決心をした
これは「御衣黄(ぎょいこう)」という珍しい桜。
緑色に咲き、その後散るまでに色彩の変化を見せるという
満開だと更に美しい景色となる。
しかし、生憎スケジュールが合わず桜祭り期間中の再訪問は叶わなかった…

まだ桜が満開ではなく場内の観光客がまばらだった事もあり、静かな散策を楽しめました。
筆者は静かな花見が好きなので、願ったり叶ったりでもありました。
 
次回は満開の時に訪れてみたいですね!ていうか訪れます!

うみたまご着!

一心寺でのんびり散策を楽しんだ後は、その帰途・別府湾沿いにある老舗の水族館「うみたまご(大分マリーンパレス水族館)」さんへ。
 
前回ここに来た時、筆者はまだ小学校低学年でした。
おたふく風邪を患い、しばらく学校を休まざるを得なくなった筆者のために両親が大分旅行を計画してくれて…その時に家族でマリーンパレスを訪れたのです。
 
という訳で、実に30年以上振りのマリーンパレス!
動物大好きの筆者としては激しくワクワクです。

さかな〜〜〜 ちんあなご〜〜〜

この水族館、水族館としては老舗なので…福岡にあるマリンワールドや山口にある海響館といった新しめの水族館よりは若干こじんまりとしていますが、それでも沢山の魚達や水生動物達がウヨウヨひしめいており、全く退屈しません。
 
本当はそいつらをいちいち紹介していきたい所なのですが、そんな事をしたら記事の尺がえらい事になりますので割愛させて頂きます。

完全にスマホ慣れしていたのが笑えたチンアナゴ

カレイから(私だけ)無駄に懐かれたり…エイに(私だけ)餌くれダンスを踊られたりと、魚達の表情が豊かなのも印象的でした。それだけ愛情を持って飼われているんでしょうね。

タチウオ水槽。あまり知られてないがサバに近い仲間の魚だ

特設水槽にはタチウオがライトアップされて泳ぎ、幻想的な光景を見せてくれていました。名前通りに太刀のようなメタリックボディがギラギラと輝き、たいへん美しくはあるのですが、
それ以上に「焼いて食いてぇ!」という感情の方が強かったです。

みんなの人気者!

深海水槽には、へんないきものマニアなら誰でも知ってる人気者「ダイオウグソクムシ」くんがドテーッと居座っていました。
 
いやデカい。そしてかわいい。
こんなのが布団にいてくれたら最高です。きっといい夢見れるでしょう。

頭隠して尻隠さず

別の水槽にはオオグソクムシ達もわちゃわちゃしていました。
こいつらは一部で食用になっていたりと、漁業資源としての活用も模索され始めているようです。
 
ちなみに筆者も何度か食べた事があるのですが、普通においしいです。あと噛まれたら痛いです、血が出ます。
タフな連中なので、いつか飼ってみたいですね。

温泉閣の暖簾の下に停める事になったサンマル子

そして陽は傾き、本日泊まる宿でもある温泉閣にチェックイン。
サンマル子を停める適当な場所がなかったので、結局暖簾の下に駐車。なんか宿の飾り物みたいに一体化してるのがおかしく思えました。
 
ていうか、外国人観光客が「あの旅館のバイク古いな!」とかいった事をペラペラ話しながら勝手にサンマル子の写真撮ってましたが…
 
そのラビットは私のです。

和室「芹(せり)の間」

泊まった部屋はご覧の通り…非常に良い意味で古き良き昭和の宿!
秒で気に入りました。
 
庭には蒸し器もあり、利用客は無料で使用できます。
杖立温泉の蒸し器同様に活用しない手はありませんが、今回は朝食のみの宿泊プランで予約済なのでディナーは外食する事もあり…蒸し蒸しタイムはまた後日。

別府の夜の通りを歩く

で、予めwebで調べておいた近場の料理屋さんでディナーを楽しむべく向かったのですが…ここでひとつ誤算をやらかしてしまいました。
 
というのも、別府では前日まで「別府温泉祭り」が催されていたので、祭りの翌日という事でお店も宿も比較的空いており、快適に過ごせるかな?と踏んでいたのですが…
 
何と、祭りの翌日なので臨時店休日になってるお店が続出!
近場のまともな料理屋は全滅…という、ありえない事態に。
 
温泉閣のディナーは宿泊プラン込の予約制なので今更頼めず、このままでは「コンビニ飯」という最悪の事態も想定せざるを得ません。

由布岳の野焼き!花火も上がって迫力満点

さすがに別府まで来てコンビニ飯は嫌だったのでGoogleMapsを開いて必死にあちこちのお店を訪れるも、悲しいかな本当に全滅。
開いてるのは見るからに怪しいお店か、予算範囲外の高級店。
 
本来であれば、別府名物のとり天を堪能するつもりでした。
しかし歩けど歩けどお店は閉まっており、遠くで燃える野焼きの火が虚しさを助長させます…
 
で、結局

らんらんるー

とり天(ナゲット)…
 
もう泣きたい気分でしたが、コンビニ飯を買って外で食べるよりはマクドの店内食の方がちょっとはマシでした。何と近場にはチェーン店系のレストランすらなく、このマクドが唯一の救いだったのです。
 
アメリカンなとり天を食した後、筆者は意気消沈して温泉閣に戻りました。
 
しかし、そんな哀れで迷える子羊(47歳)の醜態を見かねた女将さんとカフェ店主さんの心温まる計らいによって

有り物で作った料理というクオリティを遥かに超絶した豪華ディナー

カフェ店主「女将が有り物で作ってみました!」
筆者「神か
 
何と、女将さんが有り物でディナーを作ってくれました!
実は今回の宿泊予約の際、ディナー付宿泊プランが既に満席だったので朝食のみの宿泊プランを選んだ…という経緯があったのですが、本当にまさかの超展開。
なお、左に見えるカクテルはカフェ店主さん謹製で、こちらも大変おいしくディナーによく合うものでした。

もうなんというか、感動補正とか抜きで激ウマ

本来の温泉閣のディナーはこのクオリティで更に物量も凄まじく、部屋の注意書きに「夕食3時間前以内の間食はお控え下さい」といった旨の記載がある程。
こんなうまいもん食べたら、そりゃもう次回泊まる時はありがたく物量攻撃を受け止めます。
なお、とり天は後日のリヴェンジ案件となりました。
 
毎度ながら、女将さんとカフェ店主さん(あとカナエちゃん)には圧倒的感謝です。友人の実家に遊びに来たかのような安心感と癒しと笑顔がたまりません。

別府の夜。老舗温泉宿になじんだサンマル子

その頃、サンマル子はちゃんと看板役のお努めを果たしていました。
 
信楽のたぬきの焼物レベルで溶け込んでます。

お風呂!

ディナー問題が解決したので、ここらでのんびりお風呂。
いつも同じ部屋の露天風呂に入ってるのには特に深い意味はありませんが、気に入ってる場所なのでこのままでよしです。
 
別府・鉄輪温泉の中にある温泉閣のお風呂は、湯布院の単純泉とはまた異なった気持ち良さがあり、強い硫黄臭などの刺激もないのでゆったり浸かれます。
総じて、ツーリングのお供としての適性は杖立温泉同様に高いです。

2階、キャラクターグッズ販売ルームにて

お風呂を堪能した後は、普通の温泉宿であれば一杯飲んでおやすみ…という所ですが、温泉閣の場合は一味違います。
 
カフェ店主さんに案内されて2階のキャラクターグッズ販売ルームに入ると、そこは昭和の佇まいを強く残したオタクの楽園でした。
カナエちゃんや他のキャラクター(阿蘇の丸野石油店さんのグッズもあった!)のグッズが陳列販売されているのはもちろん、懐かしの漫画が並んでいたり、訪問した人がイラストや感想を残していくスケッチブックがあったり…なんというか、古き良きオタクテイスト満載。
 
そんな場所でオタクが二人揃った訳ですから、オタク談義が始まるや止まる筈もありません。
腹筋が痛くなった程笑いつつ濃いオタク談義を楽しみ、ついでに転がっていたボールペンで筆者もスケッチブックに軽く落書きを。

松本先生風カナエちゃん

あいにくボールペンのインクの出が弱く、狙っていたタッチでの落書きこそできませんでしたが「画材持参で来る人もいますよ」との事なので、次回は画材持参で来ます。
カナエちゃんが乗ったアルカディア号でも描きましょうか…
 
とか色々やってたらもう深夜1時!
明朝から南阿蘇まで走るのに…何をやっているのだ私は。
 
慌てて部屋に戻るや布団に潜り、明日の南阿蘇までの旅に備えてぐっすり睡眠…

一心寺さんでゲットしたコンプ報酬シール

この日一心寺でコンプ報酬として2枚ゲットできたシールは、一心寺の「轟鳴ちゃん」と黒柴コーヒーの「黒柴ちゃん」でした。後はカナエちゃんと丸野石油店の「丸野りんちゃん」をゲットできれば、スタンプラリーの旅は終了です。
しかし!黒柴コーヒーさんが店内設備修理のため(緊急で)明日が臨時店休日となってしまい、明日のスタンプラリー終了はできなくなりました。
 
それでも何故南阿蘇に行くのか?
それは、美味いものが筆者を呼んでいるからに他なりません。
南阿蘇には、かなりの高密度で美味しいものが満ちているようなのです…
 
おいしさは幸せ。おいしさを求めてサンマル子は走ります。
スタンプよりも食べ物メインとなりつつある旅は続く!

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