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2022年を振り返る。ついでに、旅先で食べたラーメンも振り返る。

2022年は争乱と混乱の年でした。
そして…昔バイクを降りて久しい筆者が再びライダーに戻った、まさしく「リターンライダー元年」というべき年でもありました。

ホンダ バイト改(愛称:コロンボⅡ)
趣味用途ではなく農園での移動手段として購入したバイクだったが、
筆者のライダー復帰準備のため大活躍してくれた功労者でもある

2021年初夏に「農園の足」として買った街乗りスクーターであるバイトを修理ついでに大改造、新年早々から九州のあちこちにツーリングしました。
その旅の中で現在のライディングギア・ツーリング機材について学びつつ、ライダーとして本格的に復帰する決心を固め、具体的な準備にも入りました。
(プロジェクト名:パラベラム計画)

スズキ GN125H改(計画のみ、制作せず)
昔乗っていた事もあるGN125をディメンション含め大改造し運用する案もあった。
最終的には200cc化し、コンパクトな中型バイクとして乗る計画だった

住居の駐輪場のサイズ上「大きなバイクを置けない」という、ライダーとしてはかなり由々しき問題を抱えているので、ライダー復帰第一号となる車両は主に125〜250ccクラスの中から候補を絞っていき、中には上画像のGNのような大改造を前提とした突飛な案もありました。
 
2022年初頭のリターンライダー初号機候補マシン
・スズキ ジクサー250
・スズキ GSX-R150
・スズキ GN125H改200cc仕様
・ホンダ ホーネット2.0
・ホンダ GB350
・ヤマハ XSR125

 
この時点では「とりあえずバイクに乗ってから趣味としての方向性を考えていこう」というスタンスであり、(バイク畑に復帰すらしていない事もあって)当時の筆者には明確な方向性がありませんでした。

ロイヤルエンフィールド ヒマラヤ(購入直前まではいったが…)

散々悩んだ末、駐輪場問題については「でかいバイク買ってガレージ借りよう!」という思い切った案で対処する事になりました。
更に、元々オフロードや林道遊びが好きだったので、当時既に流行していたアドベンチャーバイクの波に乗ってみよう!素人ラリーでもやってみっか!という事で大型アドベンチャーのヒマラヤ購入を決定。ガレージ確保も含め着々と準備を進めていたのですが…

そいつらは無造作にゴロゴロ転がっていた

ヒマラヤ購入準備のため販売店さんに行った帰り、特に深い考えもなくフラリと立ち寄った旧車屋さんで…
 
そこには、それまで全く縁のなかったラビットがゴロゴロいたのです。
昔から好きというか憧れてすらいたのですが不思議と縁がなく、乗る機会はおろか触れる機会すら殆どなかったラビットが。
ラビットには本当に縁のない人生だったので、それは大きな衝撃でした。
 
速くも大きくもない、古びたのろまなスクーターであるラビット。
しかし、ラビットは幼少の頃の原風景…遠き昭和の記憶の中の、大切な登場人物でもありました。
 
筆者はその時、ひとつの物語の歯車が回り始めたのを感じました。

筆者が昔から愛用しているラビットのキーホルダー(絶版品)

そして筆者はヒマラヤ購入をやめ、
ラビットと共に新たなるライダー人生を送る決心をしたのです。
時に、2022年3月25日。
 
筆者はこの衝撃を「ラビットショック」と呼んでいます。

ヤマハ YB-1改(愛称:ランバラルⅡ世号→わび子)
かつての愛車・ヤマハYA7(ランバラル号)とバイトの後継であり、
のちに迎えるラビットとのコンビ運用を前提としたバイク。
今更書くまでもないが、大変優秀で楽しく可愛い、素晴らしいバイクである

とはいえ、筆者はそれまでラビットに縁がなく車両関連知識はおろかメンテ・修理の情報や技術やノウハウを全く持ち合わせておらず、ラビット乗りとなるための勉強期間が必要でした。
そもそも1960年代のバイクであるラビットを日常の中で酷使する訳にはいかないので、日常生活の相棒を任せられるだけのタフなバイクとのコンビ運用がベストであると判断。
ラビットと出会った旧車屋さんに相談の上、5月下旬にYB-1をお迎えしました。
 
なお、このYB-1も修理技術リハビリのために敢えて不動車輌を選び、走行までにエンジンや足回りのオーバーホールetc.を行っています。

唐津バーガーはいいぞ

翌6月に公道復帰を果たし、バイトに代わり筆者の足となったYBは元気に走り出し、各部の信頼性確保のための補修・改修を終えた上で下道ツーリングを始めました。

夏の由布岳を望む
バイトの置き土産こと、金鱗湖産グッピー

一方、バイトで最後にツーリングした由布院・金鱗湖にて捕獲した5匹のグッピーが自宅で異常繁殖して数百匹にもなり、バイトがもたらした「最後の置き土産」が我が家における一大勢力と化す!というハプニングも。
 
なお、グッピーは本項執筆時点でもモリモリ増えてます。
指突っ込んでもびびる事なく指に喰らい付いてきます。ピラニアか。
冬なんだから少しは遠慮してくれ…

マレーハコガメ(推定24歳)

YBであちこち旅している間、家では半分放し飼い状態のカメ達が今年も暴れていました。

アカピッピミシミシガメ

2020年にTwitterを中心として大きな話題になった「アカピッピミシミシガメ」ことミドリガメの子も、そのTwitterバズり&大炎上事件発生の際に里親として引き取って以降、今もすくすくと育っています。
 
たぶん、我が家のペット唯一のおりこうさん枠です。

はたらくYB
長崎県・生月島にて

部屋でカメやらグッピーやらイモリやらが好き放題やっている一方、YBは仕事に買物にツーリングにと、日々あちこちを飛び回っていました。

ニホンイシガメ(推定7歳)

なお、我が家のカメには既に野生味とかそういう類の要素はありません。
ほぼ犬です。
 
家ではカメ達と、外ではYBと。
愉快な日々を過ごしながら、筆者はラビットをお迎えするための準備と修理技術の習得を進めていました。

熊本県・阿蘇大観峰にて。
ツーリングの聖地であり、ここに来る度
「バイクに乗ってるんだ!」という充足感を存分に味わえる
宮崎県・椎原村にて。
小さな原付バイクに過ぎないYBでも、楽しい冒険ができる

YBでの下道ツーリングは、来るラビットでのツーリングに備えたルート開拓・調査を兼ねていました。
  
そして…

バラバラのラビット襲来!

11月16日の夜、遂にラビットS301がやってきました。
\ バ ラ バ ラ で /
 
「異なるモデル4台分のパーツがバラバラで混入」という、初ラビットにしては若干ハードルが高い気もした個体というか「組立キット」ではありますが、春先からの勉強の成果を今こそ発揮する時です!
 
かくして、ラビット修理戦記が勃発しました。

もし事前の勉強を怠っていたら、恐らく詰んだ

ラビットの修理に着手した後も、筆者とYBの旅は続きます。

佐賀県・吉野ヶ里にて。
古来の様々な信仰が混沌となり生まれた様々な神仏。
その不思議に、YBとラビットは挑んでいく
熊本県・南阿蘇にて。
ここでも、不思議に向かって突き進む
富士 ラビットS301BH4(愛称:サンマル子)

師走を迎えた12月13日。
ラビットのエンジンが息を吹き返し、ナンバーを取得して公道を走り始めました。復活です!
 
とはいえ、まだまだ調整段階なので…
ラビットの本格的な活動開始は2023年になってからです。
筆者とYBとラビットの旅は、来年からが本番です!

…といった具合に2022年を振り返ってみましたが、上記の記事本編では、筆者の魂の友である「ラーメン」について言及していません。
何故なら、ツーリングの度にほぼ必ずあちこちのお店に立ち寄って楽しんでるラーメンの話をぶっ込んでしまうと尺に収まらないからです(オイ
 
しかし今年も終わりなので、まとめ的な意味で
落人村的ラーメンランキング・ベスト5」をここに発表し、今年の締めくくりにしたいと思います。
 
では始めます!

2022年 落人村ラーメンランキング

第5位 大龍ラーメン(福岡県久留米市)

豚骨ラーメン生誕の地にして競合ひしめく久留米ラーメンの中では「庶民派」として扱われる事の多い大龍ラーメン。
久留米ラーメンらしくドロドロした濃厚豚骨スープは獣臭さがムワッと漂いお行儀の良さとは無縁ですが、そのかわりお腹は大喜びします。細めでスープとの絡みが良い麺も相まって、とにかく元気の出るラーメンです。

第4位 林家本店(福岡県甘木市)

久留米近郊に位置するお店ですが、キャラクター的には熊本ラーメンに近い存在です。しっかりした味のスープですが過度にドロドロせず後味スッキリ、女性にも安心しておすすめできます。
トッピングも非常に楽しく、個人的にはねぎラーメンイチオシです。
過去記事でも触れていますが、後に残らないのでライダーとの相性抜群。
筆者もよく寄ります。

第3位 竜里(佐賀県唐津市)

唐津ラーメンの名店「一竜軒」の後継として名高い竜里。
その味は麺もスープもあたたかい癒しに満ちており、濃厚とスッキリの絶妙なバランス感覚がたまりません。
味は一竜軒時代から変化しているようで、○○ラーメンというカテゴリ的な拘りよりは、味のトータルバランスを重視している印象があります。
とにかく癒されたい人は是非!

第2位 丸星中華そばセンター(福岡県久留米市)

昭和の昔からトラックの運ちゃん達を中心に長らく愛されている「国道沿いにあるラーメンセンター系店舗」のひとつです。
雰囲気抜群のレトロな店内に負けない、古き良きラーメン!な味が旅情を盛り上げてくれます。お腹をガッツリ満たしてくれるスープに吸い応えのある麺が相まって、疲れを吹き飛ばしてくれる逸品。
何も考えず豚骨ラーメンを楽しむには最高です!

第1位 一光軒(佐賀県唐津市)

「竜里」と同じく、唐津ラーメンの名店「一竜軒」の系譜にあるお店。
こちらは良い意味で唐津ラーメンとしての個性やクセが色濃く出ており、久留米ラーメンとは違った感じで濃厚なざらっとしたスープに太めの麺が組み合わせられ、「あーラーメン食ったわー!」という充実感が半端ないです。
普通のラーメンはそろそろ飽きたかな…という人でもきっと楽しめるでしょう。
唐津ラーメンの定番である海苔と生卵を添える事で、おいしさが更に引き立ちます。
 
以上、筆者的なベスト5を並べてみました。とはいえ、実は順位を問わずみんな大好きなので、順位は目安程度で考えてもらい、できたら全部巡ってみましょう!
どのお店のラーメンも美味しいです!!!!!!
 
 

気が付いたら、もう福岡でも雪が降っている(雪模様の中で撮影)

色々あった2022年ですが、振り返ってみると非常に穏やかな感じでリターンライダー元年を終える事ができそうです。
 
昔のような「直4スポーツや2ストレプリカでカッ飛ばしまくり!」といった刺激こそありませんが、YBとラビットと一緒にのんびり旅を満喫し、気ままにあちこちを訪ねるツーリングライダー人生…というのも面白そうで、2023年以降のツーリングが既に楽しみでなりません。
 
「落人村」の2022年配信分記事は、ちょっと早いですが今回がラストです。
 
それでは皆さん、2023年もよき旅を。

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