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思い出のわかめうどん『かるかや』

 私は池袋を訪れるたびに、思い出さずにはいられない店がある。その店は、西武デパートの9階、『食と緑の空中庭園』という屋外フードコートのうちの1店舗であり、少なくとも10年以上は営業していて、私が幼かった頃から、同じ場所でうどんを売り続けている。


私とかるかや

 私は小さい頃、群馬県で暮らしていた。東京に来る機会はあまりなく、行って北千住程度であったのだが、たまに、母の友人に会うためだったりで、東京に足を運ぶこともあった。
 その辺りの記憶はもうおぼろげで、ほとんど覚えていないのであるが、何故か『かるかや』のうどんの味は覚えている。私が食べるのはいつも冷たいうどんで、手打ちの麺は太く、コシがあっておいしい。再び利用するようになったのは中学に上がってからだが、その味は以前と変わらないままだった。

わかめうどん+大根おろし

 さて、そんなかるかやのメニューの中で、私がいっとう気に入っているのが、わかめうどん大根おろしのトッピングをしたものである。

わかめうどん+大根おろし

 このトッピングもまた大量で、最後の一口を食べ終えるその瞬間まで、うどんと一緒に具材も楽しむことができる。何より卵を解いたときの味が格別で、少ししょっぱめのつゆが卵の黄身の甘味でちょうどよい感じにブレンドされて、箸がどんどん進むのである。これは温かい方にするとまた違った楽しみかたをすることができて、月見うどんのように暖められて若干色づいた白身を、うどんと一緒にすするのも楽しかったりする。
 また、安価で食べられるうどんというと、トッピングが少ないことがあるということが悩みどころであるが、かるかやのうどんは見ての通り、わかめだけをとっても、どんぶりの半分を埋め尽くす大ボリュームなので、食に満足感を求める私のような人間にぴったりなのである。

総括

 以上、私の思い出のお店、『かるかや』についての紹介であった。今も昔も大好きな、隠れた名店だと思う(ちなみに、麺は地下の食品街で売っている)。
 今回はお気に入りのわかめうどんについて紹介したが、かるかやでは期間限定のうどんや、『かるかやうどん』という看板メニューも販売しているので、機会があれば紹介してみようと思う。皆さんも、池袋に寄る機会があれば、是非利用してみてほしい。

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