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2020年J1リーグ展望&順位予想

日常。早起きしてユニホームに袖を通し家を出る。彼らがいるあの場所へと向かう。早すぎるくらいに着く。待ちきれないのだ。一息ついて彼らと他愛もない会話をする。

サッカーのある日常において、自分が最も好きな時間がこの時間だ。平日を生き抜き、ここでようやくリラックス。その週の出来事について適当に話をする。そこから身体を戦闘モードへと高めていく。その日の闘いの展望を議論し合い、期待を高める。ああだこうだ机上の空論を並べているこの時間こそ、自分にとっての至福のひととき。

さてそんな日常をこの2020年も迎えることが出来そうだ。2月21日。27年目のJリーグが今年も幕を開けようとしている。どんな激戦が待っているのだろうか。このnoteでは今年のJ1リーグの展望予想とともに、主観による順位予想を各チームの状況を整理しながらしてみたいと思う。

2020シーズンのJ1展望予想

今季のJリーグの展望を語る上で、まず最初に考慮しなければならないのは東京オリンピックの存在だ。この大会によりJ1は7月6日から8月14日まで約1ヶ月の中断。そしてその中断期間までにJ1各チームはリーグ戦21試合にルヴァンやACL、そして天皇杯を加えたかなりの試合数をこなさなくてはならない。

このタイトな日程を戦い抜くために必要なのは選手層の厚さ、相手チームに対して臨機応変に対応できる戦術的な柔軟性の2点になってくるだろう。

選手層の厚さについては言わずもがな。試合が次々と続く中で選手もコンディションを保つのは容易ではない。どんな選手が出ても同じクオリティの内容を維持する事が出来れば、チームの調子も下向きになることはないだろう。

2点目の戦術的な柔軟性について。狭い間隔で試合が続くため、自チームの戦術の練度を高める練習よりも、相手チームの戦術の対策をする練習の割合の方が多くなってくるだろう。そのためどのような戦いをとる相手に対しても様々な手で対抗できる、戦術的な幅が効くチームが勝ち点を上積みできるはずだ。

この点において優位に立つことが出来そうなのは、長期的に同じ監督のもとで安定した結果を残せてきているクラブ。土台がしっかりとしていれば崩れる心配はないだろう。対して今季から新たな監督が指揮を取るチームや、改革に着手するチームはどちらに転ぶかはわからない。

ということでここから各チームの状況の整理とともに順位予想をしていく。選手層の厚さはどうか、戦術の土台がしっかりしていて柔軟に相手の対策ができるかどうかを評価基準とし、独断により順位を決定している。悪しからず。

それとチームごと移籍の主なIN,OUTを一応書いたけれど、OUTは10試合以上出た選手中心で書いてる。INの高卒大卒はあまり書いてない。

1位 セレッソ大阪

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・昨年順位 5位
・ロティーナ監督2シーズン目
・IN→小池、坂本、豊川、ルーカスミネイロ、西川…
・OUT→ソウザ、田中、水沼、舩木…

基準として挙げた2点をいずれも十分に満たしているチームとしてセレッソを優勝予想とした。オフの主力の引き抜きは水沼だけに留め、その代役として山形から獲得した坂本はキャンプで上々の仕上がりを見せている様子。層の厚みにおいてはどのポジションにおいても計算出来そうな選手が揃っており、盤石なシーズンを送れると思える。

試合の内容についてだが、情報こそあまり出ていないが、キャンプでの練習試合の結果を見るといずれも相変わらず失点が少ない。昨季のリーグ最少失点を叩き出したそのスペースを基準とした守備配置は、今季も多くのチームの攻撃陣を苦しめることだろう。また攻撃時も同様にスペースを意識し立ち位置を取り、ゲームをコントロールすることで、自分達が崩れた状態で相手にボールが渡ることを阻止した。

一方で昨季課題とされたフィニッシュの部分だが、同練習試合で挙げた得点も少なかった。しかしながら今季は都倉の怪我から復帰や、注目のルーキー西川潤の加入は好材料。彼ら含め前線の選手が得点をいかに重ねられるかで、優勝もあり得そうな気はする。

2位 横浜Fマリノス

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・昨季順位1位
・ポステコグルー監督3シーズン目
・IN→梶川、前、山本、杉本、水沼、オナイウ、仙頭…
・OUT→広瀬、泉澤、李、マテウス、ドゥシャン…

昨季首位に輝いたFマリノス。よって今季ACLを戦うことになるが、層の厚みは十分に思える。しかし昨季の戦いぶりでやや気になった点があったため予想を2位とした。それは夏の移籍市場前後での戦術の変化である。リーグ後半のマリノスの攻撃は前半に比べ前線の選手の1v1の質に依存していた部分が大きいように感じた。(仙台との2試合での印象からこのような考えになっていることは明白だが)仮に昨年後半のような質ベースのサッカーで挑む場合、彼らほどの威力を生み出せる選手は新加入組にはいないように思える。となるとやはり前半戦のような立ち位置をより意識したものになるのだろうが、それを新加入組に仕込む際、ポステゴグルーとともにチームを作り上げたクラモフスキーがいなくなった影響は少なからずあるのではないだろうか。いずれにせよ、ACLを戦うことによってメンバーのやりくりは必須であり、新加入選手の出場機会も多いはず。彼らの活躍が明暗を分けるのではないかと思っている。

3位 川崎フロンターレ

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・昨季順位3位
・鬼木監督4シーズン目
・IN→山根、旗手、三苫、ジオゴマテウス、イサカゼイン…
・OUT→奈良、阿部、マギーニョ、馬渡、知念、新井…

昨季はスカッドが飽和状態で、健全な競争が行われていなかったなんて言われてたフロンターレ。この冬は2連覇の功労者であった奈良と阿部らを放出。マギーニョがハマらなかった右SBには山根を迎えたほか、前線は注目の大学ルーキー3人を加えた。 どのポジションにも質の高い選手が揃っている印象だ。

改革に着手しているようだ。キャンプでは433を試している模様で、サッカー自体の毛色も変わってきそうだ。それは大島のインタビューから推測した。

「どれくらいボールに関われるかなということは思っていましたが、システム上もそうですが、気を使っていると触りにくくなる部分はあります。かと言って触りに行くことが今のシステムで効率的かというと、そうでもなかったりもします」

おそらく川崎は以前のような局地集中し相手を一つ一つ剥がしていくようなサッカーから、味方同士立ち位置のバランスを取り、トランジションの局面においても安定するサッカーを志向しているのだと考えられる。

大きく構造を変えるどのチームに対しても言えることだが、浸透がどれだけ早いかにかかってきそうだ。

4位 北海道コンサドーレ札幌

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・昨季順位10位
・ミハイロビッチ監督3シーズン目
・IN→ドウグラスオリヴェイラ、田中駿太
・OUT→岩崎…

これといった出入りはなく、その姿はCL決勝に進出したシーズンのスパーズのよう。ミハイロビッチ監督はキャンプではハイプレスに取り組んでいるようだ。札幌は前線に速攻でも遅攻でも仕事ができる選手を揃えている。また例年ボールを圧倒的に持つチームに対してシステムを変え迎え撃つなど戦術的な柔軟性も高い。福森の左足やWBの選手が1v1をかわしてからあげるクロスに対して待つジェイは今年37歳になるが、今年もコンスタントに試合に出続けるのか、はたまた名前の存在感が大きいドウグラスオリヴェイラが活躍するのかは気になるところだ。

5位 鹿島アントラーズ

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・昨季順位3位
・ザーゴ監督1シーズン目
・IN→奈良、杉岡、永戸、広瀬、アラーノ、エヴェラルド、染野...
・OUT→セルジーニョ、レアンドロ、チョンスンヒョン...

各地から主力として活躍した選手を引き抜いてきた鹿島。セルジーニョやレアンドロといった選手が抜けた穴を感じさせない、というか塞ぎ込んだ補強に成功したように思える。

鹿島も変革を決意し、ザーゴ監督を招聘。ボールを保持しつつもダイレクトなサッカーを志向するが、最大の特徴はトランジションでの強さだそう。レオシルバなど球際に強い選手が多くいる鹿島だが、ボール保持時に失った場合も想定し最適な立ち位置を取れるかが重要になってきそうだ。ただ天皇杯からACLプレーオフへと2週間しか時間がなく、満足に落とし込みが完了したとは言いがたいだろう。ただ質の高い選手の加入によって、1v1で押し切るなんて鹿島らしさを発揮して結局勝っちゃう試合も多そう。ザーゴと鹿島の妥協点はいかに。

6位 名古屋グランパス

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・昨年13位
・フィッカデンティ2年目
・IN→相馬、マテウス、山崎、阿部、稲垣...
・OUT→和泉、赤﨑、櫛引...

なんだかんだで充実の移籍市場を過ごした名古屋。主力の引き抜きはほぼなく、いかにもフィッカデンティのスタイルに合いそうないぶし銀の選手たちが加入。前政権時代もそうだったが監督のオーダーにしっかり応える名古屋フロントは恐ろしい。

サイドの1v1の優位性を活かしたいとフィッカデンティ監督。また、山崎や阿部のプレッシングからボランチの米本稲垣で刈り取るといった守備をキャンプでは見せていた模様。安定感抜群の陣容は上位進出も可能なように思える。

7位 ガンバ大阪

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・昨季順位7位
・宮本監督3年目
・IN→昌子、小野、オジェソク...
・OUT→藤本、高江、スサエタ...

オフシーズンのガンバ最大の注目は小野瀬の残留か移籍がだったが引き留めに成功。ポリバレントな小野裕二、日本代表昌子源を加えたその陣容は豪華。

超攻撃的守備を示唆する宮本監督。2トップとWBで積極的にプレスをかける。後ろの選手との連携が大切になってくるが、キャプテンシーのある昌子の加入は大きいだろう。プレスをかけロングボールを蹴らせた後に確実に競り勝ち、回収出来る3バックが揃う。また攻撃の引き出しの多さも去年の仙台戦では見せていた。配置を変えつつ守備に対して柔軟に対応していた。

8位 柏レイソル

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・昨季順位J2で1位
・ネルシーニョ監督2シーズン目
・IN→キムスンギュ、三丸、呉屋、仲間、戸嶋、北爪、高橋祐二...
・OUT→手塚、ガブリエル、上島...

1年でJ1復帰を果たした柏。昨季J2で活躍した選手を中心に補強を敢行。ネルシーニョ監督に合ったバランス良いメンバーが揃った。

キャンプ情報はほぼ表に出ていなかったためよくわからず。去年は低く構える4バック+ボランチでボールを弾き、前戦の4枚で手数をかけず攻撃を完結する場面が多かった印象。J1では果たして同じような事が出来るのかは楽しみ。後ろの構成がどうなるかはまだわからないが、いずれにせよ前4枚の破壊力は抜群。そしてゴールマウスでは日本代表と韓国代表がスタメン争いを繰り広げている。守備とトランジションが通用すれば上位にも食い込んでいけそうだ。

9位 FC東京

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・昨季順位2位
・長谷川健太監督3シーズン目
・IN→オマリ、レアンドロ、アダイウトン、紺野...
・OUT→岡崎、大森、オジェソク、ジェエル...

ACLとの並行となる今シーズン。レアンドロ、アダイウトンの質は高いが、リーグと両立出来るほど選手層が厚くなさそうなのが難点か。またキャンプでは433にトライしており、前線からのハイプレスを志す。また速攻が封じられた際のビルドアップのレベル改善も取り組んでいるが成熟度は不透明。編成、日程の面から難しい事が多そうだがシステム変更が功を奏するのか。

10位 ベガルタ仙台

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・昨季順位11位
・木山隆之監督1シーズン目
・IN→小畑、ユノ、パラ、吉野、クエンカ、匠、ゲデス、赤﨑
・OUT→梁、石原、大岩、永戸、ハモン

6シーズン続いた渡邉晋体制が終了。同時にナベベガルタを作り上げた小林コーチも去った。またその渡邉晋体制の仙台を支えた選手たちも杜の都を去った。DFラインに君臨し、身体を張ってピンチを凌いだかと思いきや、時に絶妙なコース取りでのオーバーラップから得点を演出した大岩一貴。一度は柏に移籍するも仙台に復帰して最後には2トップの一角として重要な役割を果たしたハモンロペス。17年に加入し先生と呼ばれながらあの3421の中枢を担った石原直樹。大卒ルーキーとして正確無比のクロスを見せ、一度は怪我でつまづくも19シーズンにはアシスト王に輝くなど左脚のキックは鋭くなるばかり、永戸勝也。一つの時代の終わりを感じる。

何よりも梁勇基の移籍は衝撃的だった。ベガルタをあまりよく知らない周りの友人も梁の名前だけは知っているという人は多い。同じコンペティションで戦うということで梁とは同じピッチでまた再開したいと思うし、彼が鳥栖の中で活躍することを楽しみにしている。

さて別れ話もこの辺で。契約更新のリリースがセンターラインの3選手からされたことに象徴されるように、去年主力を担い仙台を離れるといった選手は例年に比べると少ない。懸念点を挙げるとすれば左SBはパラの他に本職がいないということ。不在時にはセットプレーのキッカーも誰になるのかはわからないがまあ。とりあえずは戦力の上積みに成功したと言っていいように思える。

木山監督のもと始動したベガルタ仙台は1次キャンプ沖縄で攻撃時に「繋ぐ」ことを徹底してトレーニングしていた模様。最終ラインからビルドアップし、相手を引きつけ、前線にスペースを生み出す事ができた状態であれば多くの選手が輝きそうだ。しかしながら4バックの構成は昨季ビルドアップがなかなかスムーズに行かなかったメンバーでほぼ固定されている模様。もちろん平岡やクバなどがメッセージ性のある正確なロングボールを蹴ることが出来るようになったように、成長には期待したい。しかし結果的にボランチが全力でサポートに回ることになり、前との距離が離れてしまう、目的を失ったつなぎになってしまうことだけは避けたいところだ。

またキャンプでは怪我人の多さも目立ったが、徐々に回復してきた様子。いい状態でルヴァン開幕を迎え、スタートダッシュに成功したいところ。10位以上で終わりたいね。

11位サンフレッチェ広島

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・昨季順位6位
・城福監督3シーズン目
・IN→永井、櫛引、浅野...
・OUT→サロモンソン、稲垣、吉野、渡...

正直なところあまりよくわからない。崩れはしないと思う。野津田頑張れ。

稲垣が抜けたボランチは川辺と松本がポジションを争う。また城福監督は昨季のボール保持スタイルのブラッシュアップと失ってからの即時奪還、そこからのショートカウンターについて示唆。即時奪還についてはワントップを務めるレアンドロペレイラに対し口酸っぱく言っている模様。

12位 大分トリニータ

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・昨季順位10位
・片野坂監督5シーズン目
・IN→知念、渡、町田、高澤、野村、佐藤...
・OUT→後藤、嶋田、オナイウ...

片野坂監督は点取り屋をオーダー。知念、渡、高澤の獲得に成功した。それぞれタイプが違うだけにどのような並びになるのかは楽しみなところ。特に知念は理不尽の中でも頑張って点取れるようなタイプな印象なので、大分が昨季終盤苦しんでいたフィニッシュの部分を打開できるかもしれない。

大分の相手を出来る限り引き出し、そのプレスに来た前線の相手の背後を突き、前進するスタイルにとって、今季ハイプレスを表明するチームが多いことは好材料だろう。ビルドアップに関わる選手の放出もなく、噛み合わせ次第ではもっともっと上にいくこともあり得ると思う。

13位 浦和レッズ

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・昨季順位14位
・大槻監督2シーズン目
・IN→トマス・デン、レオナルド...
・OUT→岩舘、森脇...

昨シーズン終了直後の強化体制についての会見で3年計画を発表。コンパクトに守備。前線で奪い取りスピーディーに、短時間で攻撃を完結させることをコンセプトとして取り組む。

4バックを基本軸に考えているようだが、シャドータイプの武藤やセンターハーフタイプの柏木や長澤などポジションがあまりはっきりしない選手も存在する。複数年契約を結んでいるため、放出出来ず、循環されないという状況のようだがこれがどのような結果になるのか。個々人のクオリティは高く、補強によりそれをまた強固なものとした。昨季も4バックに取り組みマンチェスターシティー化なんて変な記事が出ていたが、実戦練習を取らなかった昨季と違い、練習試合を多く敢行。完成度は去年よりも高いのかもしれない。

14位 ヴィッセル神戸

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・昨季順位9位
・フィンク監督2シーズン目
・IN→ドウグラス、初瀬、菊池、中坂...
・OUT→ポドルスキ、橋本、オマリ、宮、ウェリントン...

天皇杯の初タイトルを獲得し、ACL出場権も獲得した神戸。しかしながら編成はACLと両立させる事ができそうなほど余裕はなさそう。登録されているフィールドプレイヤーはわずか23名。ユースからの引き上げで凌ぐことになりそうだが果たして。

天皇杯優勝に象徴されるように昨季は尻上がりで成績が向上。特に夏の酒井高徳とトーマスフェルマーレンの加入が大きかった。酒井はコントロールの際にタッチする足を気にかけている印象で、同じような体の向きから触る足によって進行方向を変える。フェルマーレンは左足での楔やサイドチェンジなどビルドアップの面で貢献しただけでなく、読みの的確さで相手の攻撃の芽を摘んだ。だが現役ベルギー代表のフェルマーレンは6月から1ヶ月にわたって開催されるEUROに招集される可能性もある。ACLメンバーにも登録されたがコンディションを保つことが出来るのだろうか。

15位 サガン鳥栖

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・昨季順位15位
・金明輝監督2シーズン目
・IN→梁、レンゾロペス、チアゴアウベス、パクジョンス、エドゥアルド、岩下、守田、内田、宮、湯澤、小屋松...
・OUT→金井、小野、藤田、クエンカ、福田、三丸、高橋祐治...

昨季途中から指揮を取る金明輝監督のもと新シーズンを迎えようとしているサガン鳥栖。昨シーズン終了後金明輝監督は「残留したからいいわけではありません。(来季に向けて)クラブは変わっていかないと」と語った。

ボールを前に運ぶ仕組みを共有し、より多くゴールを奪うための手段として433をキャンプでは採用した。金明輝監督はユースの監督時代もこのシステムを採り、現在のユースも臨機応変に立ち位置を変えながら戦っているようだ。監督はユースがやってるサッカーこそ自分がやりたいスタイルだとインタビューに答えている。去年の鳥栖vs仙台みたいなのは金明輝監督にとっての理想かな。

補強はその意志が汲まれたように思える。徳島や京都、神戸など昨シーズンボール保持に特徴があったチームから選手を獲得。監督の志向するスタイルにマッチした選手が来たと言えるだろう。

金明輝監督の挑戦が始まる。どんなチームを作っていくのかが楽しみなので追っていきたい。いいチームが出来るといいなー。

16位 横浜FC

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・昨季順位J2で2位
・下平監督2シーズン目
・IN→小林友希、六反、志知、マギーニョ、一美、手塚...
・OUT→北爪、渡邊、戸島...

昨年J2で途中就任した下平監督のもと、立ち位置を工夫し、ボールを握りながら試合を進めるスタイルを実践し、昇格を掴み取った。良い補強が出来たように思える。志知や一美はJ2で名を馳せていたし、下平チルドレン手塚を獲得出来たことによって中村俊輔をトップ下で使うことも可能になりそうだ。中でも小林友希の獲得は大きい。去年野津田に行って観た印象だが、ボールを持った際の姿勢が良く、視界が開けているためビルドアップに長けている。そして185cmの高さは、横浜FCが撤退し攻撃を跳ね返す際の武器となり得る。ボール保持に長けるチームを相手にした際、撤退し凌ぎ切れるかで明暗が分かれるだろう。また下平監督は高い位置からのプレスをキャンプ通して取り組んでいるようだ。

17位 湘南ベルマーレ

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・昨季16位
・浮島監督2シーズン目
・IN→大岩、石原、茨田、三幸、福田、岩崎、馬渡…
・OUT→杉岡、山崎、秋元、小野田、菊池、野田、山根、フレイレ…

新しく加入した選手は総勢15名。対し20名がこの冬湘南を去った。去年のキーマンが軒並み抜けたことによるダメージは小さくはないだろう。しかし実績のある選手たちが新たに加入した。三幸は前所属の山口ではピッチ随所に正確なパスを送り込んだ。湘南ではあまり見ないタイプの選手だけにどのようにフィットするかは気になるところ。また同じボランチのポジションには安定感ある茨田や東京五輪世代斎藤未月もいるだけにポジション争いは楽しみだ。

ただ何と言っても石原直樹、大岩一貴、コバショーがまた同じピッチに立つことになるとは。仙台サポーターとしてこれは熱い!絶対に観に行く。

戦力的には劣ることはないが、その新加入選手たちをいかにフィットさせられるかがキーになってきそう。

18位 清水エスパルス

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・昨季順位12位
・クラモフスキー監督1シーズン目
・IN→ヴァウド、ネト、金井、岡崎、後藤、奥井…
・OUT→松原、六反、ドウグラス…

横浜Fマリノスからピーター・クラモフスキーを監督として招聘。同監督は「4−3−3で横浜に似たものになると思う。攻撃的で、アグレッシブに速いサッカーをしたい」と今季のスタイルについて語った。高い位置で攻撃的にサッカーを行うためにはDFラインの安定が必要であるが、新加入ヴァウドと立田で互いの位置取りを確認し、ハイラインをカバーする。

監督が360°違うことをやっている()と語るように時間はかかりそうだ。ドウグラスの穴は埋まるはずはないが、後藤も大分で動き出しやポジショニングで光るものを見せていたので期待。またFC東京でCBを務めていた岡崎を練習試合ではボランチで起用。この狙いについても開幕後試合を見て確認してみたい。

おわりに

やけにハイプレスって出てくるなーと思い数えたところ、なんと18チーム中8チームが示唆。トレンドなのかね。果たして何チームがうまくいくのか。それを逆手にとれるチームもどれくらい現れるのか。そしてまた新たなトレンドは生まれるのか。そして、去年身内で行った順位予想大会で一つも当てられなかった自分の予想は当たるのか。

さあフットボールのある日常へ。

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