【オリーブオイルへの想い③】私たちの目指すオリーブオイルの形

こんにちは！オリーブ農家のYurieです！ 

今朝もオリーブオイルの収穫が続いています！朝すごく早くって、日曜日とか祝日とかも関係なく収穫は続いていくので、結構しんどいと感じる時もありますが、そんな時はオリーブ食べて元気を出しています！

さて、今日は私たちのオリーブオイルが目指すことについて書きます。今日このようなツイートをしました。

多くの企業が安く大量生産していく中、少ない生産量でも、美味しいとファンになりリピーターになってくれる、そんな価値を生み出したい

今日も仕事疲れたなー、と思ってる時に、食事にオリーブオイルをひと回しかけて、あー美味い！明日も頑張ろうって笑顔になってくれる。そういう商品を作りたい☺️

— 🇮🇹Yurie@オリーブ油農家イタリアからクラファンチャレンジ中！ (@YurieAdachi) November 27, 2019

グローバリゼーションが進む中、オリーブオイルがコモディティ化してきています。コモディティ化とは、高付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になることを言います。つまり、消費者にとっての商品選択の基準が【値段や量】に絞られてしまい、価値が薄まってしまうことです。

オリーブオイルの値段はガソリンのように毎日変動します。その値段が今実際にどんどん下がってきてしまっているのです。特に今年は世界中でオリーブオイルがないにも関わらず、値段は収穫を放棄しようか考えるレベル。

こうなると私たちオリーブオイル農家は、何よりもとにかく大量生産して生計を立てるしかありません。つまり質がとことん落ちます。

でも私たちはリスクを負っても、質を下げることはしたくないのです。大量生産すれば、値段が下がるので、大量に販売する可能性もできるでしょう。農家にとってはこのほうが都合は良いかもしれません。でもそれよりも、量は少なくて良いから、私たちのオリーブオイルが大好きだと言ってくれるファンの方が増えてくれる方が嬉しいです。そして何年も続けて愛着を持って購入していただける方が何倍も嬉しいのです。

大量生産だと、農家とみなさん消費者の間がどんどん遠くなってしまいます。私たちは出来るだけ、生産者と消費者の間を減らしていきたい。ファンと生産者で作る世界。農家の生き残る道はそれだと思っています。

【オリーブオイルと食材の関係性は、幸せな夫婦な形】だと私はよく口にします。お互いの良さがうまく両立していて、一緒になると最高のハーモニーを生み出す。それが一番美味しいオリーブオイルなのだと思うのです。だから、私にとって「オリーブオイルは幸せを持ってくる魔法」なのです。

だから、家族団欒の食事の時、一人暮らしで仕事で疲れた時、友達とのパーティの時、カップルでロマンチックなディナーの時に、私たちのオリーブオイルをひと回しかけて、あー美味しい！美味しいものを食べて幸せだー。と笑顔になってくれる、そう思ってくれるオリーブオイルを作りたいといつも思っています。

私たちのオリーブオイルで、皆さんの毎日の生活に魔法をかけて、小さな幸せを持ってくる、そんなオリーブオイルを作っていきます！