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札幌の書店について。~ここに来てJR北海道の完全な自滅局面 <現状分析篇>

といふわけで、<現状分析篇> なので、
前半は<過去パートの証拠篇>になります。

ひとまず国鉄時代からの由緒を持っていたので
鉄道弘済会からの縁を持っていたから、
弘栄堂書店だったわけですが、それを
ここ数年で喪っているわけか。
といふのをベースにおいた上で、前回は
弘栄堂書店の当時の規模についてデータで
示したわけですが。

鉄道弘済会→北海道キヨスク(1987-2018)
の時代を経て、一時期は帯広や大麻にも
店舗があったが、譲渡売却した時は三店舗。
その間の幕間には札幌駅東口にあったキヨスク
札幌ラッチ南店、なんてのもあったと。
(行かないうちにカマボコ型の店舗は消えて
四季彩館になっていたっけ)

地下鉄店が閉店したのは2008年の7月11日か。
確かにコージーコーナーも近くて休めるスペース
もあったし、鉄道関係の本など、少しメニアック
な方面も明るい印象はあった。
(その頃あった洋菓子屋は閉店したけど名物
だったふたくちーずは円山公園に移って
開業したポルト・ルージュで買える、
だったっけ)

代わりに入った本屋が少しやる気のない
文教堂さっぽろ駅店で2008年12月19日から。
で、案の定2020年7月28日閉店。
 文教堂は神奈川資本で多くの店舗は
地元の本屋だった「本の店岩本」の店舗を
譲渡されて作られたもの。ただ、ここは
それ以降の新規店舗なので、売り場スペース、
商品知識共に持て余しているイメージだった。

1990年代をピークとしてしか観ては
いなかったけど、デパートから本屋が
相次いで消え、郊外型のロードサイド書店が
幅を効かせるようになり(札幌の最大は
三箇所にあるコーチャンフォー)、
TSUTAYAがビデオ・CDレンタルで業績を
伸ばすもジリ貧でここ数年で次々消えていると。

紀伊國屋書店がかつての本丸近くである
オーロラタウンから店を閉めて、札幌本店も
竹中工務店の意向で存在が危うい、となると
何のために「街へ出掛けるのか」が激しく
問われるレベルにまで来ているわけですが
(街中の古本屋も池内の早漏が祟って
書肆吉成にも行けなくなってしまいましたし)。

で、今回のパセオ全滅化に先駆けて
パセオ西店からお取り潰し。残るアピア店と
北郷店(まだ最後の方まで複合施設の
スーパーにJoyが残ってた施設の本屋か。
(もとは住友系(住友石炭鉱業)のスーパー
で最後は全てマックスバリュに呑み込まれた
(2018年10月消滅)))は今年9月までに
閉店すると。

まあ「誰のために?」がすっこり欠け
落ちているJR北海道が数々の疎開だけを
促し、一方でジリ貧のサピカにすがってた
札幌市がサピカ唯一のメリットである
交通の割引率を割り引く(ひとまず地下鉄
だけは10パーセントから3パーセントに
カットだっけ)なんて愚策を重ねる中で、
なあにがトンネル残土の処理地も決まって
ない赤字事業にだけ手を出すのかはまあ
意味不明だわなと。

街中に行くのはこの惨状だから二〜三年に
一度くらいで充分なのかな、と思わせる
最近の札幌の書店に行くのは、完全にJR
北海道の完全な自滅局面 を見せつけられて
いるだけの気がしているので。
あとビッグボスの行動を追うのも数ヶ月かな、
と思える今日この頃。

といふあたりが札幌の書店の<現状分析篇>、
でした。


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