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「アイカツ!」と「あおい姐さん対らぶゆーおとめ もう一つの結末」~「アイカツおじさん」的考察その2~

「つまらない呪詛」から立ち直るためのメソッド

やはり喪われた20年の正体は「やりがい搾取」と
「身動きの取れなさ」を多くの人に強要して逃げおおせた
連中のある意味「つまらない呪詛」が原因かと思うの
ですが、しなやかにそこから立ち直るためのメソッドも
ある程度には備わっている(ただそれを自覚しない限りは
ムリでヘタレやすい)のがこの国に横たわるものなので、
そこはやはり「アイカツはいいぞ」と触れ回るのが
ひとまずの務めなのかもな、といふことで。

おかげさまで、ビュー的には「アイカツおじさん」的
考察の一つ目が一番観られているような感じなので、
今回はそれのアシストも含めて「アイカツおじさん」的
考察その2、と参ります。

といふことであおい姐さんが本編でらぶゆーなおとめ
ちゃんに(いちご不在時のスターライトカップで)
敗れた時のことを吐露する話は突然あおい姐さんが
山ごもりに入る第71話「キラめきはアクエリアス」
(例によって過不足なくかつ均等に多数のキャラへと
台詞を蒔ける大知脚本回)なのですが、まずはそこを
おさらい。

感想が現在のネットで一番よく纏まっているのはここがいいかな。
アイカツ!2ndシーズン 第71話のあらすじ・ネタバレ・感想
~キラキラ輝く水になれ


あおいが思い出しているのは、いちごがいない期間に行われたスターライトクイーンカップのことだ。あおいはおとめと共に決勝ステージに立ったが、おとめがスターライトクイーンになれば、スターライト学園が勢いを取り戻すかもしれないと考えていた。もちろん、あおいもスターライトクイーンになりたいという気持ちがあったが、「絶対になりたい!」という熱い気持ちのないことが敗因だった。

そんなあおいとは違い、星座アピールをあっさり出したいちごは、どんな高い壁にも全力投球で向かって行く。あおいはずっといちごを見てきたからこそ、トップアイドルになるのはいちごのように情熱をもって頑張るアイドルだということを。

アイカツ!2ndシーズン 第71話のあらすじ・ネタバレ・感想

「リスペクトベース」と「ハチワンダイバー」の差

ま、ここの偏執的な差を拡大して解釈を施すと
映画「アマデウス」っぽくもなるのですが、
(似たテーマを提示したことがあるのはアニメ版の
『バトルアスリーテス大運動会』で、この時の
フレーズは「天才は天然に勝てない」だったかと)

好きがベースで物事を考える時はどうしても
上から目線で行くと警戒されやすいので、
自虐(ないしは自己卑下、ないしは客観視)から
下手に入って物事を考えがちにもなる。

だからこそ「リスペクトベース」だと一歩か
二歩は遅れがちなスタンスを取るしかなくなるの
ですが、それだとやはり「勝ちたいんや」にまで
研ぎ澄まされた「ハチワンダイバー(アイカツ
で言えば「崖があれば登りたがる」)」には
なかなか勝てない。

だからこその「違った場所で咲きなさい」の
例示が出来たのもまたあおい姐さんの
ポジショニングなんだよな、と改めて
アイカツおじさんとしては感心するところなの
ですが。

でその位相を踏まえた上で、もう一つ同じような
シチュエーションを逆側ではどう観ていたか、の
一つの答えは◆田所あずさ(ホリプロ→ホリプロ際物)
も◆黒沢ともよ[マウス]→{東宝芸能}も参加して
いたこの作品で決着が付いているんじゃないかと。

一応当時のコメントをここ用にリライトすると、
こんな感じ。

『響け!ユーフォニアム』5話「ただいまフェスティバル」。

>『響け!ユーフォニアム』5話
「ただいまフェスティバル」。
よくよく考えればこっちの方がずっとずっと「アイカツ」
していて、青春も苦く織り交ぜていたような。
(最初あずにゃん呼ばわりされてたから水色の悪魔
(立華高校)のトロボン奏者も竹達がやってるんかと
思ってたら、佐々木梓◆田所あずさ{ホリプロ(当時)}
なのでした。

しっかりあおい姐さんでもあったし、あおい姐さんが
山ごもりに出かけた第71話「キラめきはアクエリアス」
の時の状況をおとめちゃん視点で体感するような状況、
と見立てればこれはこれでしっかり「アイカツ」してる
感じが。

「で、スタートはできた?」「行かなきゃ」なあたりの
印象深さはかなり高校らしく「とらドラ」風味で締める
あたりがニクいのですが)

こうしたひとヤマあるあたりで印象に残る場面作りで
定評のある木上益治(きがみよしじ)取締役(今回は
三好一郎名義)がエースで登板してくる辺りがなるほど
納得の京都アニメーションだな、と。数秒に130枚
近くかけたとされる謎の麗奈の微笑みパートと緊張を
一吹きでほぐすトランペット発破が特に印象的。

(後記補足。すげえ雨は降ってたんだけど、黄檗寺で
普茶料理食べてから、京阪宇治駅には行った。殆ど私に
とっての「ユーフォ」は5話までなので、実際に京阪の
宇治駅降りて「通園(茶屋)」まで歩いて行く感じは
まさしく「聖地巡礼してるぜぇ」と心の中で何度も
叫びたくなるような気分ではいたのだけど。基本的に
私も「リスペクトベース」なので三室戸や六地蔵はあえて
避けて巡礼してたんだけど、その後あの道程を辿る
ことになるとは)

ワンポイントとしてはチューバ吹きの加藤葉月◆朝井
彩加{青年座}が降りた京阪の駅は黄檗駅(ショット
としてあったのは中書島駅方面の専用口なのかな)。
近くには禅宗でも結構学ばないと出てこない黄檗宗
大本山の萬福寺が近くにあるところ。【茶柱倶楽部】
にもたびたび出てくる煎茶道の祖・高遊外売茶翁
ゆかりのお寺でもあるのですな。ま、開祖(開山)は
隠元隆琦なのでインゲンマメの隠元ゆかりのお寺
でもありますけど。

太陽が丘から響く「ライディーン」は最高。

で、やっぱりメインは選曲。ここでここぞのYMO
「ライディーン」最高。

幼少の頃入院してた頃によく聞いてた覚えがやっぱり
あるわ。原作はやはり版権的に論外のビートルズを
選んでいたようですが、印象的なインパクトの
最大公約数としては'60sではなく1980年代音楽で
クラシックではないYMO、といふ選択肢はなるほど
響く「楽しい音楽の時間デース」なのかな、と。
(演奏する時結構モッサリしがちなので、テンポ良く
響かせるのが難しい、との評価もあったけど、それも
含めてリズム良く高評価を得られたのではないかと)

まあ結局京都弁ベースの文庫版は1巻だけ拾って
読んで以降脱落、アニメ版は基本的に京阪宇治線
沿線の光景に惹かれていた部分が強かったので、
鬱々した三室戸と一切背景が出て来ないつまらん
合宿パートがひたすら退屈で途中で降りてしまった
んで、結局私にとっての「ユーフォ」は基本的に
(外伝除けば)1期5話までなのですが。

そんな感じでユリカ様以前に出て来たメインキャラは
「蘭ちゃんさん」を除いて、それぞれの役割を持てた
キャラとして落着するのが心地良いのですけど。

おそらく次は「あかりジェネレーション」における
ぽわプリに関して一通り纏めて、「ホリプロフレンズ」
はその後、って考察になるのかなと。
「アイカツおじさん」的考察その2、でした。

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