【あなたの常識は誰かの非常識】 「100日後に死ぬワニ」に学ぶ「空気を読む力」
こんにちは
マーケティングスペシャリストのトロネコです。
「100日後に死ぬワニ」のキャラクター展開発表におけるネットの反響をみながら、「これって空気感の話だな」と感じていましたので、今回はその点についてお話します。
マーケターにとって、
・目的、目標達成のために
・マーケティング戦略を作ったり
・マーケティング戦略に基づいた施策を設計したり
そういう事も重要ですが、
「こうあるべきだ」「これが成功の方程式だ」
といったように過去実績や過去の成功体験に縛られず、常に「ユーザー目線」を持ちながら世の中の「空気感」を読む力も重要です。
わたくし「トロネコ」はゲームマーケターとして20年間にわたってゲームマーケティングをしてきましたが、過去の成功体験や、慣れ親しんだ仕事の進め方を元に
「ゲームをヒットさせるにはこうあるべき」
「キャラクター人気を獲得するにはこうあるべき」
といった「あるべき論」が先行してしまうと「あるべき論」が時代の「空気感」に合わなくなった瞬間に大きな間違いを犯してしまいます。
まさに「100日後に死ぬワニ」の最終回と共に発表されたキャラクター展開によるネットのネガティブな反応は「100日後に死ぬワニの最終回を観たファン感情」が考慮されておらず従来の「あるべき論」が先行したことで起こった事例です。
別にキャラクター展開自体は悪いことではありません。
なぜなら、世の中の多くのキャラクターはキャラクター展開によって、世代を超えて愛されているのは事実であり、我々もそれを自然な感情で受け入れているからです。
しかし「100日後に死ぬワニ」の場合はちょっと「空気感」が違いました。
「ネットで人気のコンテンツでキャラクター展開をしたい」
「そのコンテンツが最も盛り上がり、次の展開を告知するためのベストタイミングでキャラクター展開を開始するのは鉄則である」
という「あるべき論」は、過去のキャラクターマーケティングでは常識だった時代があったかもしれませんが「100日後に死ぬワニ」の生い立ちを考えると必ずしも適切ではなかったのです。
なぜなら、多くの人が心の底から「ワニくん」に対して共感し
「ワニくん」に対して自分を投影し「ジブンゴト化」するといった
まさにキャラクターコンテンツとしては理想の状態がユーザーの中で生まれていたからです。
そして、その「共感」は商業的な意味合いが一切感じられない、ごく自然な心の底から生まれた感情で最終回を迎えました。
そんな状態に対して「こうあるべき論」から入っていくとファンと作り手の間に「温度差」が生まれてしまうのは想像に容易い話です。
重要なのは過去実績ではなく、現在の「空気感」を知ることです。
なぜなら、過去とは違い、現在はTwitterを始めとしたSNSが世の中の「空気感」を支配し、その状況はリアルタイムに変化し、これまでの「常識」が「非常識」になる可能性があるからです。
ならばマーケターとしてどうするべきなのか?
という話を下記の記事で詳しく書いていますのでお時間がありましたらご覧ください。
【常識は非常識】こうあるべき論が失敗を招く!?マーケターには「空気を読む力」が必要な理由
というわけで今日はここまで!
マーケティングに関する有益な情報を下記のサイトで毎日発信していますのでお時間がございましたらご覧ください。
ありがとうございました。
トロネコのゲームマーケティング大学