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ALIVEHOON アライブフーン を観てきました

お久しぶりです。
Noteを見てて映画の感想を書いてる人結構いるなぁと思ったので
自分も書こうかなと。そんなわけで今回は映画雑感記事です。
ネタバレもあるので気になる方は鑑賞してから読んで頂くことをおすすめします。


観た映画

ALIVEHOONアライブフーン

トップガンマーベリックやシンウルトラマンなど
話題作目白押しですがここで
取り上げるのはこれしかないでしょう。
最初アイラブブーンに空見してだっさいタイトルだなって
思ったりしてました…
どういう意味なんだろってHoonでググってみたら
こんなwikiの記事がヒット

https://en.wikipedia.org/wiki/Hoon

Googleの和訳では

オーストラリアとニュージーランドのフーンとは、一般的に見物人からの反応を誘発するために、無謀または危険な方法で意図的に車両を運転する人のことです。 フーンの活動には、スピード違反、バーンアウト、ドーナツ、またはタイヤのきしむ音が含まれます。

これを指してそうですよね。

ガバガバ翻訳でwikiを読むとオーストラリアやNZでは改造車に乗った若者の暴走行為が結構社会問題になってるとか

あのへんは結構車をイジりの文化がアツくて

魔改造マシンが目白押しのWTACやってますし

こんな日本のオタク達が大好きであろうレースやってますし

ロータリー馬鹿おじさん(誉め言葉
マッドマイクもNZの出身ですしね。
いろいろと納得です。

あとアウトローの文化としては
何よりMADMAXの国ですしね。

やっぱり2が一番好きなんですよ。ガス様ですよやっぱ。
デスロードもすごくよかったけどね。
サンダードームはいまいち興味が湧かなくて観ていないという…


※暴走行為はよくないからやめようね


話がトラックリミットを超えてしまったので戻します。
ドリフトは近年モタスポとしてどんどん洗練されていってますが
元々深夜の峠や埠頭から始まったアンダーグラウンドの文化
とはいえ違法行為ですし次第にそういった場所からは
姿を消していってはいます。
しかしかつての”HOON„達はサーキットの中で”ALIVE(生きている)„と
意味がわかると結構かっこいいタイトルだなと思います。

予告を観て、ドローンを使ったアグレッシブなカメラワーク、
監修が言わずと知れたドリキン、我が県の大英雄、土屋さんなど
走りのシーンは相当良さそうだからこれはスクリーンで観なければ!
と結構楽しみにしていました。


とにかくツボをついてくる。刺さる人にはど真ん中


とにかくかっこいい走りを期待して観たので、
自分にとって期待通り、いや期待以上の作品でした。
D1のトップドライバーの走りをドローンなどを駆使して
かなり攻めたカメラワークで堪能できます。
主人公のマシンは去年のD1チャンピオン、中村直樹の2JZ載っけたS15で、
ドライブしてるのももちろん本人、
彼のウリであるギリギリまで前走車に接近する走りは作中でも健在。
迫力の走りを期待してる人は絶対見ましょう。
スクリーンと映画館の音響で観れるうちに観たほうがいいです。

さらに好きな人のツボをどんどんついてきます。
たとえば解説として実況席にいるのは土屋さんと織戸さんです。
ドリキンとオリダーがドリフト競技の解説として同席しているというのは
好きな人には堪らないですよね。土屋さんはいろいろあって
D1からは離れてますしね…
ただひとつ突っ込ませてもらうと実況はマナPがよかったなぁ…
わりと意識した喋り方はしていましたけどね。

ドリフトのルーツである峠攻め

あとはドリフトのルーツである峠攻めがあったのも外せないポイントです。
流石に堂々と公道を攻めるわけにもいかず
スポンサーの私有地の峠道を貸してくれたってことになっていて
やや無理矢理感あるなーって感じでしたが
それでもドリフトを扱った作品としてはなくてはいけないでしょう。
ガードレールギリギリをかすめながら自在に振り回す
神業コントロールは必見です。

これを映画館の大スクリーンと音響で観ないのは損でしょう!

改修前エビス南をしめくくる

ラストシーンは世界中のドリフト好きが聖地と崇める
エビス南で主人公の大羽君と本人出演のD1トップドライバー、作中のライバル達とアツいバトルが繰り広げられます。

余談ですがWRCの若きスター、カッレ・ロバンぺラもドリフト好きで
欧州選手権でも走っていてエビスは絶対行きたいと言ってるそう。
ラリー・ジャパンで来日の際は是非足を運んで
走りを披露してもらいたいですね。

個人的にダイゴがGRヤリスで走ってくれたのがうれしかったですね。パンデムキットのGRヤリスかっこよすぎです。

このエビス南は熊久保支配人の意向でダートコースへと改修されて違った姿でドリフトを楽しめるようになっています。

どんな車でもドリフトを楽しめるようにという支配人の
思いにはとても共感しますが、
有名なジャンプ等、アスファルト路面の迫力ある
走りをもう見られないのは寂しくもあります。
しかし、最後にこの作品で存分にかっこよく、大迫力の走りを楽しめて
改修前にこれを撮ってくれて、ありがとうという気持ちになりました。
ドリフトの聖地へのリスペクトを込めた改修前のエビス南のしめくくり
そんなラストシーンであったとも思います。


話の質より走りの質


ここまで読んで、オメー映画観てきたのに走りがどーとかそういうことしか
言ってねーじゃねーか。と思われてるかもしれないので
話にも触れておきます。

話に関して走りがアツすぎるのでそのテンションでアツいまま観れるので
あまりいろいろ気にすることはなかったのですが、
冷静になって振り返るといろいろと気になるところが浮かんできました。

まずはこれだけは観てる最中でも気になっていたのですが、
主人公の大羽君は内向的で殆ど喋らない上に
過去の掘り下げなんかも殆どないので
どんな人物か全く見えてこなく、
魅力を感じづらいなぁって思ってました。
ゲームは好きでずっとやってたら全国大会で優勝してた
程度のことしかなかったですし…
会社に直接住み込みして働いてるのも何か事情がありそう…
と思ったら全くそこへの掘り下げもありませんでした…

それも含め、全体的に登場人物へのフォーカスが乏しいなぁとは思います
主人公ですらそうだから誰もどんな人間かが殆ど見えてこない…
それが一番わかったの咬ませ犬キャラの柴崎君だという…

じゃあ、もっと掘り下げをしっかりやって、
主人公に魅力を感じるようにするべきだったのか?
ただそれをするとこの作品の重要な部分を
削らなきゃいけません。走りのシーンです。
そのへんは妥協しても走りのシーンを多く盛り込む。
そういう考えの元潔く作られた作品に
細かい指摘は野暮なのかもしれません。


万人受けしない、拘り満載で好きな人は好き。あれ、これって…


車、ドリフトが好きな人に強く勧めますが、そうじゃない人は
勧めて楽しんで貰えるかはちょっと疑問が残る作品です。


何より走行シーンが優先。拘り満載で好きな人は大好き…
そういえば往年の名作にそんな作品がありましたね
同じモタスポを題材にした、自分も大好きな作品…

そう、栄光のル・マンです

あの映画を撮るにあたってマックイーンはとにかく本物に拘ったと
聞いていますし、土屋さんも全く同じことを語っています。
時代も国も違うこの2作ですが
意外と共通点は多いのではないかと勝手に思ってます。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
お粗末様でした。



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