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う つ り ゆ く

人生に変化はつきものというが、こと今年に関しては、これからの私の人生に起こる変化を前借りしてきたのではないかと思うほどに一挙に押し寄せてきた。

未だ四半世紀生きたかどうかというところの人生初心者は、この大きな波に呑まれ翻弄され、ここ最近になってようやく安息の地を得たような心地でいる。いやはや疲れた。
ということで押し寄せてきた変化たちをここに記録として残しておく。


1.退職&転職した

兼ねてより準備していたことであるが、この春ついに新卒から勤め上げた職場を退職した。

※転職に関するあれこれを綴っているのはこちら
転職するぞ!という所信表明|鱒 (note.com)

そして幸運なことに、次の職場も無事に見つけることができた。
病気と付き合っていくことを第一に優先したため今までと全く違う業界となり、前職での経験があるとはいえほとんど1からのスタートとなる。

どうなることやらという状況ではあるが、持って生まれた楽観主義のおかげで、まあなんとかなるやろという心持ちだ。
というか病気で生死の瀬戸際にいたことと比べれば大抵のことはなんとかなると思えてくるから、改めて肺高血圧症という病気が私に与えた影響の大きさがうかがえる。


2.引越し&ライフステージ変わった

退職を機に新卒で配属された土地を離れ、新しい土地へ移り住んだ。
ついでに結婚もした。
とはいえこちらに関しては、さほど自分の中で大きな変化として捉えていないように思う。
いや、はたから見れば大きな変化なのだろうけれど、なんとなく自分にとっては
「人生の中で気づいたら変わっていたもの」くらいの認識なのだ。

引越し先はパートナーの職場に合わせたため私自身の知り合いはゼロ。土地勘もまるで無し。
こんな環境でも特段ホームシックになることもなくフツーに過ごせているのは、良き友人ともいえるパートナーの存在と、環境の変化にべらぼうに強いという私自身の特性が大きな助けになっていると思う。

誰かと一緒に暮らすということも初めての経験だが、こちらも
「今まで通りの生活の中に一人増えた」くらいの感覚で、特別浮足立つことも沈み込むこともなく、ただただ日々の生活が続いている。
ああ、休日に独りで無為な時間を浪費することが無くなったのは良い変化かもしれない。


3.病院が変わった

たかが病院、されど病院、難病患者にとっては命綱の病院。
これも引越しを機に変わった。

今まで通っていたのは規模の大きな大学病院で、そちらで命の恩人でもある肺高血圧症専門の主治医にかかっていた。
引越し先はそこから新幹線で1時間半くらい離れた場所であり、さすがに毎月の通院を続けるのは不可能と判断。
幸いなことに、引越し先のエリアにある病院に一人だけ肺高血圧を専門にしている先生がいたため、そちらに転院することとなった。

とはいえ今まで通っていた病院と比べたら次の病院は規模も設備も劣っているし、何より命の恩人である主治医のもとを離れることにはさすがの私も不安を感じた。

だが蓋を開けてみれば、大病院ではないからこそじっくり問診の時間を取ってもらえるし、前の主治医は”現状維持”と判断していたところを
「もしかしたら別の治療も試せるかも」なんて提案もしてもらえたりして、病院が変わることも案外悪くはないなと思えている。

前の病院での最後の通院の際に、主治医とガッチリ握手したことも今では良い思い出だ。


あとはまあ、スキンケアの内容が変わってきたとか毎日7時間は寝ないともたなくなってきたとか服の好みが変わってきたとか、
小さな変化はあれこれあるだろうけどひとまず今春の締め括りはこの辺で。

ひとつ言えるのは、どれだけ大きな変化に見舞われたとしても
「生きてりゃなんとかなる」ということ。だろうね。

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