ベッキー_HOUSE_ハウス食品_こくまろカレー_家族を想えば篇_2014

Xデザイン学校大阪分校マスターコース#03 ユーザー課題の抽出

Xデザイン学校のマスターコース3回目に参加してきました。前回設定したビジネスコンセプトに基づいて、ユーザーの課題は何なのかについて考えてきました。

■大企業でゲームチェンジするには
今回はベーシックコースの方たちがビジネスインタビューの会だったので、私を含めたマスターコースのメンバーもビジネスインタビューを聞いてきました。今回のインタビュー相手は某大手メーカーさん。私も大手企業に勤めていますが、大企業で新規事業を考えろと言われると、ついつい今の事業の延長線上で考えています。ただ世の中を見ているとゲームチェンジできている大企業は「今の事業がなくなったらどうするか?」という視点で行動しています。よく例として出てくる富士フィルムさんは「フィルムがなくなったらどうするか?」を予め考えていたので化粧品事業を立ち上げることができたそうです。大企業は今のアセットがある分、それを活かした何かを考えまてしまいますが、アセット自体が社会の変化に取り残された負の遺産であることも多いです。「今の事業がなくなるのであれば、自分たちの手で潰す」という覚悟がゲームをチェンジはできないのだいうことに改めて気づきました。

■ユーザーの課題の抽出
UXデザインをやっているとついついエンドユーザー(一般消費者)をターゲットユーザーが感じている嬉しさや感情ばかりに目が行ってしまうことが多いのかなとおもいます。私達も同じように考えていたのですが、ユーザーの定性的な嬉しさや感情だけで考えてしまうと、ふわっとしたアイデアしか出てこず具体的なビジネスアイデアに落とすことができませんでした。ユーザー自身が言語化できていないニーズを解き明かしたいという欲求が先に立ってしまい、推測だけで進めてしまっているので、地に足ついた議論ができていなかったです。また「ユーザーって誰だ?」ということが明確になっておらず、そこもふわっとしていたため深い議論に落とし込むことができていなかったです。普段目にする機会が多いエンドユーザーに目が行きがちですが、多くのビジネスはBtoBtoCの構造になっていることがほとんどなので、「どんな人がステークホルダーとしているのか?」というところに立って考えたいとおもいます。今回はできていませんでしたが、
 ①まずはしっかりファクト(今のユーザーの行動など)を見る
 ②エンドユーザーだけでなく、ステークホルダー全体を見る
の2点を意識して、ユーザー課題の分析を進めていきたいです。

■自分たちの思い込みに気づく
今回のお題は某食品メーカーさんの新規事業ですが、カスタマージャーニーを書いたときに、全員が無為意識のうちに「家で夕食を食べるユーザー」のカスタマージャーニーを書いていることに気づきました。「食事は朝・昼・晩の3食あるでしょ?」、「1日3食って本当か?」、「おやつも食べるよね?」、「こないだホテルの朝ごはんも食べたなー」などなどカスタマージャーニーに描くシーンもたくさんあることを忘れていました。そういった自分達の思い込みがどこにあるのかを常に意識して、古い常識をアンラーンしていく力を身に着けて行きたいとおもいます。

■次回に向けて
今回もダメダメでしたが、深掘りしていみたい業界が見つかったので、その業界の人に対するヒアリングを進めていきたいとおもいます。次回も頑張るぞー!!


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