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Xデザイン学校大阪分校マスターコース#04 ビジネスモデルの設計

7/13日にXデザイン学校大阪分校マスターコースに参加してきましたので振り返りのブログを書きました。浅野先生の教えていただいた具体的な出来事を並べるのではなく、抽象化をしっかり行うことを意識して記事が書けるように頑張ってみました。

■企業様の新規事業を考えるときの基本
本題に入る前にワークショップ前の講師の佐藤さんの講義の中で反省した点を一つだけ。佐藤さんから「みんなが提案を行う◯◯さんの決算資料当然見てるよね?」の一言が。最初の回のときに事前に過去の資料は見ていたのですが、そこからのアップデートを怠っていた自分がいました。決算資料やその企業さんのニュースはチェックしているのが当たり前。プロと見習いの意識の差を痛感しました。

■「ビジネスモデルとは何か?」を定義をする
よく会社でも「ビジネモデルを考えろ!」という言葉を聞くことが多いですが、実はそれぞれの人が思っているビジネスモデルってほとんど違ってます。「ビジネスモデル=誰に何を売るか」と思う人もいるし、「ビジネスモデル=BMG(ビジネスモデル・キャンバス)」って思っている人もいます。色々なビジネスモデルの定義があるので、”メンバー全員のビジネスモデルの定義を揃える”ことがビジネスモデルを考えるときの最初の一歩になることに気づきました(←自分の中では大きな発見)。
 私達のチームでは最初のアイデア検討段階では、近藤哲郎さんの著書ビジネスモデル図鑑2.0の方法で図解(※1)にしてビジネスモデルを検討しています。CVCAに似て関係者、物・サービス・お金の流れがパッと見てわかりやすいことはサービスの全体像を掴むことには向いていると思います。さらにこの方法はフォーマットがある程度決まっているので、仮説検証をしながらどこを変えたのか、過去のアイデアとどこが違うのかがわかりやすいので最近よく使っています。(さらにありがたいことに近藤さんはパワポ用の図解用キットも公開してくださったので、私のようなパワポが苦手な人間でも簡単に描けます!)
 まずは図解してみて、アイデアが良さそうであればBMGで利益やコスト構造、チャネルなど検討を進めていくのかが、私達のスタイルになりつつあります。フレームワーク自体はどんどん新しいものが出てくるとおもうのですが「今の段階で何を検討したいのか?」に応じて最適なフレームワークを選べるの能力も大きなポイントだということを学びました。

■ユーザーを見過ぎない
 UXデザインを考える場合、”User Experience=ユーザーの体験”ということで、ユーザー調査ばかりに目が行ってしまいがちです。ただユーザーの感じることは定性的な部分が多く、分析をしているメンバーの思い込みで考えてしまうことが多いです。そうなってくるとメンバー間の思いを話し合うだけで、的外れな議論が延々と行われるということになってしまいます。
 昨年の私達はこのミスを犯して、問いを深めることができていませんでした。今回はビザスク(※2)を使ってターゲットとする業界に詳しい方にヒアリングを行いました。その業界の一次情報(ニュースにはなりにくい市場の課題など)を聞きながらディスカッションすることで私達が立てた仮説のどこが間違っているのかを確認することができました。
 UXデザインなどデザイン思考の手法で考えるとBtoCの形になってしまうことが多いですが、実際のビジネスではBtoBtoCのなる形にほとんどです。私達が提案を行おうとしている食品メーカーさんも一般消費者向けのレトルト食品事業が主力事業なので一見するとBtoCに見えますが、実際は街のスーパーを通して販売しているのでBtoBtoCのビジネスモデルです。
 ユーザー分析では利用文脈(コンテキスト)を捉えることが大切だと教わりましたが、ビジネスモデルを考えるためには同じようにユーザーの周囲にどのようなステークホルダー(利害関係者)がいるのかを抑えること大切なのではないでしょうか。C(ユーザー)の嬉しさを実現するには、間にいるB(企業)との共創が必要なかもしれない。もしくは私達がC(ユーザー)の嬉しさを実現することで、C(ユーザー)のステークホルダーのB(企業)からお金をもらうことができるかもしれない。そういった視点が入るとビジネスモデルを考える幅も質も変わってくるなということを学びました。

■次回に向けて
 次回は中間発表ということで前半戦の私達の考えをまとめて発表できる形にまとめて行きます。次回も頑張るぞー!!

■参考情報
(※1)ビジネスモデル図鑑2.0
  https://bizukan.com/
(※2)ビザスク
 https://visasq.co.jp/


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