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自分の取扱説明書をつくる、トリセツワークショップについて①

2021年12月に募集開始した、ファシリテーター養成講座はおかげさまで満員御礼。今回は、0期生として参加する方が、養成講座を通して感じたことをまとめてくださいました。
あくまで個人のご感想ですが、トリセツワークショップがどんな形で進められるのかや、養成講座の内容が記されているので、ご参加を検討されている方はお目通しください☺️

トリセツワークショップとの出会い、参加の経緯

 私は、地域活動を仕事として活動していて、「不登校の子どもさんの居場所を地域の中に作りたい」と思っていた時、一つの記事が目に留まりました。

ワークショップのファシリテーターを務める信田雄一郎さんのnote記事です。
教師として学校現場での実体験をとおして感じたこと、参画するトリセツワークショップのことなどが書いてありました。

地域活動をする中で、不登校の子どもさんの居場所つくりに小さな壁を感じて、前に進めないな~と思っていた私は、「そうだ、このワークショップをうければ不登校の子どもさんと会話ができる共通言語、コミュニケーションツールが手に入るかもしれない!」と受講を即決しました。 

連続講座は、全てzoomで開催されます。
始まってまず感動したのは、メインファシリテーターのたまおひろこさんのキャッチ力というかフィードバック力。
私が自己紹介や参加経緯を話すと、その中からトリセツワークショップのどういう所に魅力を感じているのかを即座に感じ取ってもらい、それに合わせて話が進んでいくやりとり。
単純な私は開始3分くらいで「なんかすごく話しやすい、めっちゃ話通じる、この人に話したらなんでも拾ってくれるんじゃ?」とオープンハートに。

ファシリテーターとして大事なこと

 トリセツワークショップの概要説明の後は、「トリセツワークショップのファシリテーションとしての心得」について。
ここで私は、一つの大きな勘違いをしていたことに気が付きました。私のイメージするファシリテーターは、

・明るくてポジティブで、
・元気付けられる、
・いいねいいね👍を出す人、
・元気のない人を応援する人

というものでした。
でも話を聞いていると、トリセツのファシリテーターは、なんか違うかも??

松岡修造みたいに、押せ押せで単純にポジティブなんじゃなくて、ニュートラルポジションにいる=自分軸をもっていて、ポジティブにもネガティブにもオッケーが出せる人なんじゃないかと感じたのです。
ほほ~!!思っていたのと違うし、なんかむずそう(笑)

早速トリセツワークショップを体験! 

ここからいよいよワークショップ体験です。今回は「イライラ」の感情にフォーカスしていくことに。

私は、「自分の外見を整えることが苦手で、例えば髪がはねていても直そうとしないのですが、それを家族に指摘されるとイライラする」という所を入口に、深めていってもらいました。

自分のとらえ方は「自分は完ぺき主義なところがあり、整っていないものは嫌いなのだが、自分がやってもどうせ完璧にはできない、ゆえにやらない」のだと思っていました。
ここで、メインファシリテーターのたまおさんから「例えば子どもさんのことでは完璧主義的にかかわっていますか?」との質問が。

「え?子どものこと?前は結構うるさく言ってしまっていたけど今はある程度余裕をもって接することができるようになったかも」と話すと、「完璧主義をとおすことなく、許容を持ってできることもあるんですね。完璧主義をとおしたいコトと、そうでないコトの違いがカギになりそう」と、ファシリテーターが、やりとりに付箋を付けてくれます。
これが後になって、落としどころにつながってくるんです。

サブファシリテーターの樗木さんからは、
「小林さんは、完璧主義な自分に重きを置いているのではないか?そこをベースにしたいと思っているのではないか?」とのつっこみ。
これには恐れ入りました。

もし「完璧主義は良くないからもうちょっと緩んだ方がいい」って言われるなら「はいはいそうですよね、わかっちゃいるけど、できないんですよ」って逃げることができたんだと思いますが、、、
ファシリテーターは、アドバイスをする人じゃないんですね。

いい、悪いを教えたり誘導するのではなくなぜそう思うのか?何を大事にしているのか?何がバックに隠れているのか?と問い続けるんです。
思考を止めさせない。

木工に例えると、深堀りする対象が人の心とか考え方で、言葉が彫刻刀。
最初は大雑把に大きな面であたりを付けて粗彫りしていき、そこを手掛かりとして細かいところまでどんどん形をおこしていく。
お二人と会話すればするほど明確に見えてくる、深まっていく、リアルになっていく、そんな感覚でした。

養成講座1回目の様子を、こんな風にまとめてくれました!

 そのあと、他参加者のイライラを深掘りするセッションをはさみ、各参加者も自分の思ったことを話していきます。
そのあとで、私との対話から得たまとめを、ファシリテーターがしてくださいました。

対話を通して感じたこと

「小林さんは“完璧主義である自分“でいることで、やっても出来ないからやらない、ということもできるし、スモールステップで進んでそのうちできるようにもなる。本当は、どっちもできるし、選べる。」

さっき付箋を付けてくれたところがここに繋がってきました。

なんてニュートラルで深くて勇気づけられるんだろう!
これまでいろんな人やメッセージから言われてきた「しないといけないことはいやでもした方がいい」みたいな根性論はここには皆無。
あと、スピリチュアル的な観点からの「もっと緩んだ方がいいし、やりたいことやったらいいよ」という方向への誘導もない。

私にとってありのままって感じで、「そうなんだ~、これでいいんだ~」って奥の方から感じます。
「私にとって」納得感がある、というのが落としどころになるんですね。

20分の対話でできた私の“イライラ“のトリセツ

<小林さんがイライラするときの原因>
・小林さんは、完璧主義なところがあり、描くゴールが非常に高いために、他者からのリクエストに対してイライラすることがあります。
具体的には以下二点の通りです。
①小林さんは「髪跳ねてるからなおしたら?」と声をかけると、最終的には『ファッション雑誌に載っているような完璧な状態になれ』と言われていると捉えてしまい、できそうにないとくじけてしまうことがあります。
②「部屋を片付けたら?」と声をかけると、モデルルームのように整った部屋にしないといけないような気がしてしまい、やる気をなくすことがあります。

<目標達成や、依頼するときのコツ>
・上記の例から、依頼をするときには、本人のゴールイメージが高くなりすぎないよう、今からでもすぐできるくらいの具体的な指示、依頼をすると、負担が少なく行動に移せます。
・また、本心では自分がやりたくないことは「私は完璧主義で、理想に届かないのが怖いから全部やりたくない」と放り投げることもありますが、それはまだ本人がやりたい気持ちになっていない、と諦めた方がいいでしょう。

<まとめ>
・イライラするときは、目標値が高すぎている場合がある。
・行動をさせるときは、スモールステップを踏ませることが大事。

小林さんのトリセツ sample

このまとめ方が「トリセツ」なんですね。納得(笑)
実際は5回連続したワークショップになるので、この内容すらもさらに深掘りされ、精度を上げていきます。

自分の中のモヤモヤした気持ちを言語化しているので、他人目線で分かりやすく自己開示できるツールとして使えそうです。 

ファシリテートされるとこんな感じ(受ける側)

 〇メインファシリテーターとサブファシリテーターの二匹の妖精が、私の心の中を一緒に探検、案内してくれる(右脳で読んでください)
 〇対等に違う立ち位置から一緒に体験してくれる
 〇普段使わない部分の心のストレッチ
 〇ずっとかゆくて手が届かなかった背中のかさぶたをかけた時の気持ちよさ
 〇自分にとっての正解がみつかるとうれしい

ファシリテートするってこんな感じ(やる側)

 〇自分が言いたいことをいうのではなく相手の心の形を確かめるために言葉をつかう
 〇カメラのように解像度を上げる、ピントを合わせる
 〇脳みそフル回転
 〇かゆい所に手が届くまごのて
 〇相手もファシリテートしてもらう気がないと成り立たない(通常の会話とは違う)
 〇立ち位置はニュートラル~ちょっとポジティブポジション

今後の講座でどのように認識が変わっていくのか~
楽しみながら体験していきたいです!

につづく、、、

体験会の日程は、HPでも掲載中です。

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