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「夜天一族」「楽園の向こう側」チャネリングファンタジー

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#チャネリング

「夜天一族」第十章

「夜天一族」第十章

第十章 「天上の館」テンジョウノヤカタ

月を統べる月天人(テンジョウビト)がいる。
その聖なる領域は「月神殿」もしくは「天上の館」と呼ばれている。
月を信仰する者の拠り所として頂点に君臨しているが、その実情はいつ放棄してやろうかと四六時中考えているのである。
「ねぇ、王女?アタシ達ってば、いつここに来たのかしら?ここって月の裏側じゃないわよね。ってゆーかここ何処なのかしら」
目の前には巨大な山の

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「夜天一族」第九章

「夜天一族」第九章

第九章 「静かなる波の涯て」シズカナルナミノハテ

「ねぇ、コン兄。アタシ達、いつまで経っても最終目的地に到着しないのはどうしてかしら?」
長兄と遭遇して、一緒に月の女神の居城に乗り込むつもりで意識を集中させた。
ここ、月の塔は想念が具現化する場である。
それを信じて目標を定めたはずなのに、一向にたどり着けないでいた。
「さぁ?私に訊かれても理解し兼ねるが・・・ここがどんなところなのかさえ知らぬの

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「夜天一族」第八章

「夜天一族」第八章

第八章「魔法の言葉を唱えましょう」マホウノコトバヲトナエマショウ

天井を二つの睛が不思議そうに視詰めている。
「お兄さまとセイちゃんはナニをしてますの?それに月の貴公子までご一緒ですのね」
コザル王女が辿り着いたのは光りに溢れた空間であったが、天井部分に当たる上空では星葉とコザル王子と月の貴公子ことユージン・ムーンシャインが、ナゼか同空間にいるようだった。
「アラアラ」
コザル王女の隣りで同じく

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「夜天一族」第五章

「夜天一族」第五章

第五章 「月の女神の唄う場処」 ツキノメガミガウタウバショ

刻は少し遡る。
双子達はコザル兄妹に連れられて次元トンネルを通り抜け、月の裏側の「人魚の国」へと辿り着いていた。
そこは不思議な世界が広がっていた。
緑深い森の中なのに宙を漂う海月のような半透明の生物が揺らいでいる。
「コザル王女。ここはどうなっているの?」
水の中の生物なら陸上で生きられない。
ここが水中なら自分達は呼吸していられない

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