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他人と競争したくない

 最近、もっぱら「どうすれば他人と競争しない人生を送れるのか」ということを考える。
僕は基本的に競争がとても苦手だし嫌いだ。
それでも10代の頃は何とか競争社会に適応しようと頑張っていた気がする。
何かの基準で他人より優れば喜んだし劣れば落ち込んだ。
10代の頃は鏡を見る度に落ち込んでいた気もする。

今は競争することに(ほとんど)何の関心も抱けなくなったし、鏡で自分の顔を見ても何も感じなくなった。
でも競争せずに生きていくのはなかなか難しいことらしいということも知った。知るのが遅すぎたかもしれない。

 僕の今の年齢になるとさすがに偏差値がどうという競争はほぼ起きない(僕の知る限りでは)が、代わりに年収やポジションや結婚やらのマウンティング合戦が繰り広げられる。

今思えば受験競争なんて何とぬるかったことかと思う。
机に向かって勉強さえすれば偏差値は上がったが、人並み以上の収入やポジションを得るのに要する努力は受験勉強の比ではない。

 僕が競争に興味がないことには、僕がグレーゾーンのASDであることも関係しているのかもしれない。
いや、ほとんど間違いなく関係しているだろう。

端的に言って、終わりのない競争に勝ち続けることや、組織の中で良いポジションを得てそこに居座ることに人生をかけている人の気持ちが全く分からない。
はっきり言ってそういう人たちのことを軽蔑してもいる。
僕には金も肩書きも何もないが、彼らのようになってしまったら終わりだなぁとただ思う。

 そんな僕の、具体的に今目の前にある選択肢として、
①今のまま低空飛行で働く(ホワイト企業・給料低い)
②①にプラスして副業でお小遣いを稼ぐ
③①にプラスしてプチ起業する(②と大差はない)
④もっといい条件の会社に転職する

くらいがパッと思い浮かぶ。

上から下に行くほど競争が生じてしまう。
①でぬるっと生きていけたらいいのだが、経済的に大分物足りなく、②が今のところバランスの取れた現実的な選択肢のように思う。

 しかしここのところ元々持っていた副業を立て続けに失っていて、副業を一から探さないといけないという状況にある。
副業を見つけるためにまた大なり小なりの競争が生じそうだ。はぁ。嫌になる。
死にたくはないが人生に時々うんざりする。

「他人と競争したくない」なんて思ってそれを実践しようとするほど、競争について考えねばならないという逆説に陥っているが、何の犠牲もなしに何かを成し遂げるということはできないのだから、もうしばらくは我慢して競争しない人生のために「競争すること」について考えてみようと思う。

でもめっちゃ疲れる。大人ってしんどいもんやな。

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