【神戸市バス】渦森台への旅
市街地でも起伏に富んだ地形の街が広がる神戸市内を走るバスには独特の情景があります。そんな神戸のバスを気まぐれに訪ねていく旅を始めてみました。今回は阪神御影から渦森台を目指してみたいと思います。
阪神御影
六甲山観光への玄関口の阪神御影駅。駅前のバスターミナルには六甲ケーブルの乗り場である六甲ケーブル下行きの他に、六甲山麓の住宅地へ向かうバスも発着しています。垂水区もそうですが、神戸の市街地は坂が多く、自転車に乗る人がとても少ないのでバスが力を発揮します。
38系統渦森台行き
阪神御影から38系統の渦森台行きに乗ることにしました。渦森台は住吉川の支流の西谷川沿いの山を切り開いて造成された住宅地です。
車載器
発車待ちの間に車載器を確認してみます。運賃箱は2020年から導入されたばかりの小田原製で、磁気カードリーダが外付けされています。電子スターフはテンキーありのタイプです。
住吉川
阪神御影とJR住吉駅で乗車があり、かなり混雑したバスは住吉川に沿って急勾配を行きます。神戸といえば、こうした傾斜地に立体的に造成された住宅地が印象的ですね。
渦森台
山道を上った先が急に開けて渦森台の住宅地に入りました。住宅地の外れにあったのが終点の渦森台停留所で、転回地の中で降車しました。敷地内には乗り場もあります。
渦森台転回地
渦森台の停留所・転回地を観察します。山を切り開いた坂の上の町はバスが数少ない交通機関。阪神御影への38系統と岡本経由JR甲南山手行きの31系統の2系統が乗り入れていて、バスの本数はそれなりにあります。
渦森台からはバス道を歩きながら撮りバスをすることにしました。
渦森橋
西谷川に架かる渦森橋。雨の中、38系統が麓の阪神御影を目指して下り降りていきました。
渦森橋
雨の山道を行く38系統の渦森台行き。力強いライトが雨に濡れたアスファルトを照らしていました。
落合橋
西谷川が住吉川に合流する辺りに架かる落合橋。渦森台行きの31系統がトラス橋を横目に走り抜けて行きました。
落合橋
西谷川に架かる落合橋には歩道用にトラス橋が架けられています。細いトラス橋は渡るのがちょっと怖いですね。
白鶴美術館
立派な屋根が印象的な白鶴美術館は昭和初期の建物です。90年近くもの間、住吉川を見下ろして佇んでいます。その下を学校帰りの子供たちでいっぱいの31系統のバスがJR甲南山手へと下っていきました。
白鶴美術館
タワーマンションが雨に煙る街並みを背に、38系統のバスが山の住宅地を目指して駆け上っていきました。
生憎の天気でしたが、六甲山麓の街と山の住宅地を結ぶバスが力強く走る光景をカメラにおさめることができました。渦森台への38系統も31系統も、30分に満たない路線ですが、東灘の市街地から緑溢れる山を経て住宅地へと変化に富んだ景色の中を走り、神戸という街の奥深さを感じることができる路線です。
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