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024 なりたい自分とあるべき自分、そして本来の自分

脳科学の世界では「自分にとって心地よい状態」は自分でコントロールするしかない、と言われています。それを解き明かす一つの手法として、私は3種類の自分像というものを定義してみました。
社会生活を送る上で仕事でもそれ以外のコミュニティー、そして家族の間でも様々な「自分の顔」があるはずです。コロナの影響で内向する時間が増えた方も多数いらっしゃると思いますが結果、自己を見つめ、改めてどうしたいのか?何が一番自分にとって幸せ・カンファタブルなのか、自分探しを始めた人も少なくないはずです。

1.なりたい自分

自分の中で中長期的な視点で目指すものとか、憧れといったようなもの。それを「なりたい自分」と定義してみました。なりたい自分は最終的な目標で、時間と労力をかけて形成していければ良いなあ、という自分像目標のようなもの。一般の人には願望に近い部類ですが、スーパースターなどはそれを現実化してますよね。

2.あるべき自分

次に、短期的視点で「今」をこなすために必要な自分像。これを「あるべき自分」と定義してみました。仕事や家庭における日々の葛藤や人間関係で必要な姿と言っても良いかもしれません。いい上司、または部下であり、いい夫、妻であり、いい父親・母親。あるべき自分像とは、多分こういった他己との関係性において表現しなくてはならない自分像だと言えるでしょう。

よく、皆さんが悩むのは「なりたい自分」とのGapではなく、「あるべき自分」「現在進行中の自分」と現状のジレンマではないかと思うのです。「なりたい自分」は遠くの存在かもしれないし、「出来ればなりたい、、」とか「そうなればいいなあ・・」といった願望に近いものでしょう。だから、現在とのGapが大きくても時間をかけて近づければ良いという余裕があるので楽観的になれるわけです。

一方、「あるべき自分」は待った無し!の状況が多いのではないでしょうか?この場面、状況でどう対応するのが一番優れているのか?そして良しとされるのか?といったかなり短期的な対人視点での「姿」を必要とされる為、人は皆焦る訳です。

3.本来の自分

そもそも、もう一つある自分像として「本来の自分」があります。これは現在の自分というよりも、素の自分と言った方がピンとくるかもしれません。何故「なりたい像」「あるべき像」があるのか?それは「本来の自分」とは違うから。更に言うと「本来の自分」を一部否定して変えたいからに他なりません。
多分、本来の自分はもっと弱くて、ズルくて、悲しい人なのかもしれません、いや実際そうでしょう。しかし、それをカバンの中にしまっておかないと、幸せな社会生活が送れないという世の中なので。

でも、それはしまっておいても、消えるわけではなく、結局そこに残っているのです。でも、しまっておいたものが既に不要なら捨てられるし、意味があるなら取っておいて良いのかもしれません。断捨離しながら継続的にリビルドすることで対処していくこと、すなわち思考を継続するという事が一つの答えなのかと感じています。

この3種類の「じぶん」を仕事と言う枠で捉えてみましょう。
この自粛やリモートワークといった新種の環境下でその辺りの思考を巡らせて出てきた答えが3種のフクギョウ。
それは①複業、②副業、③福業といった考え方。この3つが「なりたい自分」「あるべき自分」「本来の自分」にそれぞれマッチするという事ではありませんが、自分にとって幸せ・カンファタブルな「働き方」をデザインする上では参考になるかもしれません。



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