一人の夕飯
すごく久しぶりに一人で家で夕飯を食べた。
好きに食べ食べあと、遠慮なく「残せた」ことが意外に快適だった。
長い間、あと少しをなんとなく残すことができずに、頑張って食べてあとで気持ち悪くなったりしてたけれど
残せば良かったんだ。
もう食べられない自分を認めれば良かったんだ。
何故だか家族の前ではそれを認められなかった。自分は、
美味しそうに食べる妻や
残さず食べるお母さん、
残っても「明日○○にしよう」とすぐさま言える人であると、
無意識に信じていた。だがそうではなかった。
ただ「もうおなかいっぱい」と終わりたかった。多分ずっと。
家族の帰りを気にすることもなくまったくの一人分の夜。
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