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野良短歌。

親族と同僚の名を書きこんで終活ノートが余白で終わる

頼んでもない援軍が糧食を食い尽くしまた先に逃げ出す

今日もまだ誉められ足りぬF5キー低速連打する午前2時

日に百度落ちる背筋を立て直す尺取虫が天目指すごと

8月から急に短歌をつくりはじめた私。

理由は有って無いような、いや有るような。
それらしい話を一度ここに書いておこう。

私は、先日noteに実装された業績バッジの一覧をみたとき「これは何としてもコンプせねば」と謎の義務感に駆られ、そして8月15日から「毎日連続投稿」バッジの最終レベル「365日」のバッジ獲得を目指しはじめた。
ログボ大好き、アイテム収集系ゲームにハマりやすい性格丸出しである。

さて何をどうやって毎日更新しよう?

即、脳内会議を招集した。
右脳はツッコミ担当、左脳もツッコミ担当。全体としてボケているのは私だからこれで問題ない。

「いうて365日、何書くんや?」
「そもそもあなた毎日長文書ける?」
「短いのんでええやん。noteつぶやき機能あるさかい」
「ツイッターと変わりない使い方はちょっと…ひねりが欲しい」
「わかった。一行日記。短文を突き詰めたれ!」
「それさ、自分が読みたい?」
「いや。正直興味ないわ」
「そうでしょうよ。もうひとひねり」
「ほな、短歌どうやの?」
「はい?」
「歌集読むのは好きやったやん?」
「はあ、まあ」
「せやし詠めば?」
「はああ?」
「三十一文字で完成やで」
「…おおう」

という具合で脳細胞達の会議も短く終わった。

私は気の向くままに短歌をつくることにした。

まごうことなき野良短歌である。

ルールもマナーもない、というか不勉強で知らない・わかってないだけだ。
後々、羞恥に転げ回ってこむら返りをおこす未来が来るだろう。

ただただこんな時、何事も先達はあらまほしきことかなと溜息が出る。漫画をたくさん読んだだけでは漫画家になれないのと同じで、歌集を読んでばかりいても自分がすぐ短歌をつくれるわけじゃない。門前の小僧がみんな経を読みだして悟りをひらきまくりではお坊様だって困るのだ。

広い知識に裏打ちされた、愛のある駄目出しをくれる誰かが居てくれたらなんと有難いことだろう。多分10回に3回はイラっときて反論し、2回はやりこめられて1回はしみじみ反省するとこまで含めて、対話を重ねられる相手が居ることは、嬉しいものだ。

自分の心の癒し担当として、おしゃれなカフェの円卓を囲んで美味しいシフォンケーキを小鳥のように可愛らしくつつきながら優雅に歌会とかしているかもしれない眼鏡の似合う先輩とご友人たちをイマジナリーフレンド枠で召喚しようか検討中である。先輩は小柄で黒髪の小鹿顔で。

さておき、言葉遊びは楽しい。

詐欺師が使うそれではなく、文字通り、言葉を使って遊ぶこと。難しさと隣り合わせの楽しさが良い。noteの「毎日連続投稿バッジ・365日」を手に入れるまで、短歌をいくつ載せられるだろうか、自分でも楽しみにしている。

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