雨が降ったらおやすみ。低気圧に抗わない一日の過ごし方
朝から雨が降っていたりすると、体調に即影響する。
たいていの場合、眠気があって怠く、体も頭も重い。
こんな日は、フリーランスだからこその過ごし方をするのだ。
まず、朝は無理せず寝て、そろそろ寝るのも怠いかなという頃にもそもそ起きる。
朝ごはんも、食べられるものを簡単に。
低気圧で頭が痛い時は、画面を見るのもしんどい。
スマホやPCを長時間見ようとするのは一旦諦めて、家のことをやる。
あまりにも頭が痛い時なんかは、家事も無理をしない。
でも掃除とか食器洗いができたら気分もちょっとすっきりするから、できる範囲でやる。
薄暗い部屋で明るい灯を点ける気も起こらなくて、仕事に取り掛かれない。
あまりにも暇だなと思ったら、逆ショッピングであそぶ。
最近読んだ本に書いてあった言葉で、ショッピングのようにカゴを持って家じゅうをまわり、モヤモヤするものや不要なものをどんどんカゴに入れていくのだ。
最後にカゴの中を点検して、捨てるもの、売るもの、誰かにあげるもの、修繕なり手続きなりをするものに分けて処分する。
ものが減った家は、見た目にはそう変わらなくてもちょっと気分がいい。
これはもう昼までに仕事に掛かるのは無理だなと判断して、傘を差して外に出る。
雨の匂いと音をたっぷり味わって、イヤホンなんかして歩いたらもったいないなと思い、音楽も聞かずに歩く。
雨の日の町は、絵になる。
多少濡れたり肌寒かったりすることを嫌がるより、雨の気配をおもいっきり味わえるような心の余裕がありたいなと、そう思いながらてくてく歩く。
買い物を済ませて、帰宅。
濡れた服はパパッと着替えて、部屋着になってリラックス。
午後になると、朝よりもいくぶん気分がましになっていたりする。
ゆっくりコーヒーを淹れて、雨の音を聞きながら窓を眺める。
もちろんここから仕事に取り掛かれたら万々歳だけど、頭が痛い時は無理しない。
PC画面が眩しく感じられる時は、紙に触れる。
紙で持っている本があれば、こういう日にはちょうどいい。
久しぶりに開いて、ゆっくり読み返す。
資格試験の課題をやったり、紙ベースの仕事ができたらそれも良し。
晴れの日よりも、紙類の作業は雨の日のほうが捗るような気さえする。
雨の日はねぐらにこもる動物が多いのだから、活動したくなくなるのは自然なこと。
自然にまかせて、明日できることは明日やればいいやと、のんびり構えて過ごす。
早めの時間にシャワーを浴びたり、あえてゆっくりお風呂につかったり、時間をかけてスープを煮込んだりしてもいい。
雨の日はなぜか家仕事が捗るのだ。
このあいだは、レースカーテンの裾上げをした。
裾上げといっても全然大したことなくて、ただ新居の窓のサイズに合うように、余っている部分を折り上げて縫っただけ。
やってるうちにコツがわかってきて、一枚目と比べたら四枚目は明らかにステッチがきれい。
そんな不揃い加減もいいか、と思いながら、床につかなくなったカーテンをほれぼれと眺める。
雨が降ったらおやすみの、ハメハメハ大王のように過ごす一日。
無理やり動こうと思わなければ、雨の日も悪くないなと思えるのだった。
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