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フェイスパウダーをなくしてしまって泣いた話

急に片付けがしたくなったので、家の中のモノを整理しようと思った。

押し入れを開けて「思い出品」として取っておいたモノの中から処分するモノを選んだり。

コスメポーチもチェックしようと思って、コスメを仕舞っていたボックスを開いた。

そしたら、フェイスパウダーがなかったのだ。


引っ越し前に、コスメのアップデートを考えていた。

ネットや本でリサーチして、とりあえずアイメイクやリップは今持っているものがなくなるまで継続して使おうと決め、ベースメイクだけ変えることにしたのだ。

新しく選んだのが、ラロッシュポゼの下地とイニスフリーのノーセバムミネラルパウダー。

クレンジング不要で、厚塗りせずともトーンアップしてくれたり日焼け効果があるというところに惹かれた。


初めて使うから、できれば少量で、かつ行き場を失った不要品から選びたいと思い、フリマアプリでサンプル品や開封済みの未使用品を購入。

1、2回使って、結構いい感じだなと気に入っていた。


その、イニスフリーのフェイスパウダーがない。


心当たりのある場所をすべて探した。
旅行用ポーチの中、洗面所、処分する予定のモノが入ったカゴの中。

どこにもなかった。


最後に見たのは、前の家の洗面所の棚の中。

手持ちの小さいコスメポーチに入れると横倒しになってしまうから、パウダーが漏れそうで洗面所に置いておいたのだ。

洗面所の荷造りは、パートナーがしてくれた。


たぶん、入れ忘れたか、まちがえて捨ててしまったんだろうなと思う。


パートナーは弁償するよと言ってくれたけど、それより、自分がフェイスパウダーひとつでかなりショックを受けていることに驚いた。

半泣きで家中探し回ったあげく、本当に涙が出てきてしまったのだ。


たくさん調べて、悩んで選んで、フリマアプリの中でも本当に使う予定がなくなったから譲りたいという人を探して、捨てられるかもしれなかったところを救済できて、これから最後まで使っていこうと思っていて。

お金がもったいないとか、まだほとんど使っていないのにとか、そういうことではなく、

ただただ、愛用したいと思っていた大事なフェイスパウダーを失くしてしまったことが、悲しかったのだ。


フェイスパウダーがなくても生活は困らないし生きていけるけど、やっぱり私はあのフェイスパウダーが好きだった。

そのことを実感できて、こんなにもモノひとつひとつを大事に思えるんだったら、やっぱりモノを減らしてきてよかったと思った。


たくさんモノを処分してきたからばちが当たったとか、そういうふうには思わない。


むしろ、引っ越しの荷造りが終わらなくてパニックになり、洗面所の確認もせずに出てしまったことを悔やんでいる。

次に引っ越す時までに、自分がパニックにならない量までモノを減らしたいと、改めてそう思った。


泣いてしまった後、温かいコーヒーを淹れてこの文章を書いていたら、気持ちが落ち着いてきた。

次は新品で買ってもよかったけど、ひとつ失くしてしまった分、また捨てられそうなモノを救済したいと思って、フリマアプリでせどりじゃなさそうな人を探した。

今度こそ、最後まで大事に使うからね。

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