「創作活動」って麻薬だと思う。
「創作活動」って麻薬だと思う。
タイトル通り。
私は「創作活動」って麻薬だと思ってます。
「自分の想いをアウトプットしたもの」が形になるのってとても気持ちが良いです。
また、それに対して様々な人から評価や感想を頂けるとなおさら励みになる。
その「気持ち良さ」や「嬉しさ」をまた味わいたくて更に次の作品を!次の想いを!と、創作活動は止まらなくなる。
でも麻薬だから当然「副作用」があるわけです。
・自分の理想の作品と現実がかけ離れているとき。
・思うような評価や感想が得られないとき。
・心無い評価や言葉をもらうとき。
・はたまた評価や感想すらなにももらえないとき。
・他者の作品と自分の作品を比べて劣等感に苛まれるとき。
大なり小なりこの麻薬の「副作用」が苦く創作者に襲い掛かると思います。
この副作用に全くかからない人。
副作用をバネに更なる高みを目指せる人。
あるいは副作用に耐えかねて"創作活動"という麻薬をやめてしまう人。
様々いると思います。
私は麻薬をやめてしまった人間です。
「同人活動」という麻薬
学生の頃、私は絵を描くのが大好きなオタクでした。
昔の自分にハッシュタグをつけるなら確実に
#お絵かき #同人 #BL #二次元 #腐女子 でした(笑)
漫画読んで、アニメ観て、同人誌買って、
落書きして友達と見せ合いっこして、絵を描いてネット上に出して、
同人誌描いてイベントに出したり書店に委託して…
自分の想いを絵に乗せてアウトプットすることが日常化した毎日でした。
ひたすら「創作活動」という麻薬にどっぷり浸かった生活を10年以上送っていました。
麻薬なしでは生きられない。
麻薬なしの生活なんて考えられませんでした。
でも絵描きオタク以前に、元々人の目や第三者からの評価を異常に気にしてしまう性格の私に
「創作活動」という麻薬の「副作用」はあまりにも強すぎました。
「評価依存症」という副作用
時代的にSNS(Twitter、PIXIV等)の先駆けだったこともあり、
私達の絵や漫画は簡単に世に発表できるようになった反面、クリックひとつで容易に評価されるようになりました。
昔のように友人同士の狭いコミュニティの中で「○○ちゃん絵上手だね!」と言われて、調子に乗っていたときとは打って変わり、
全ての作品に数字という評価がつき、それを誰でも見られるようになることが当たり前の時代に変わりました。
「今日は昨日より評価が少ない」
「あの人のほうがいい評価を貰っている」
「それなのに私は…」
そんな気持ちがテトリスのようにどんどん自分の中に溜まっていきました。
「楽しいから描いていた絵」が次第に「評価を貰いたいから描く絵」に変わり、
毎日毎日「これじゃダメだ」「もっと上手くならなきゃダメだ」と思うようになった結果、
描いても描いても自分の絵がぐにゃぐにゃと歪んだものに見えるようになってきました。
そしてある日突然、私は絵を描かなくなりました。
理由は単純。
描いても描いても楽しくなくて、辛く苦しくなるばかりなので
本来麻薬が持っている本当の「気持ち良さ」を全く味わえなくなったからです。
10年以上もの間、自分にはこれしかないと思って続けていた「創作活動」を私はやめました。
一度味わったらやめられないのが「麻薬」というもの
絵を描くことをやめてからしばらく経って気付いたことがありました。
それは、人は「創作活動」をしなくても存外生きていけるんだなということ。
麻薬なしじゃ生きられないと思っていたけど、なくても生きていけるということ。
「創作活動」をしなくなった分、創作しなくてもできる趣味もたくさん見つかりました。
創作を伴わない趣味は自分の想いをアウトプットしたりすることがない分、
副作用を伴わず、心がズタズタにならずに済みます。
ただただ「楽しい」です。
また、その間に恋人ができ結婚もしたので、当然以前よりも"1人でなにかに向き合う時間"も少なくなりました。
そういう生活を送っていると、次第に自分の中から「アウトプットしたいもの」など何も出てこなくなるようになっていきました。
それに対してもあまり何とも思っていませんでした。
創作活動をしなくても生きていけるし、それでも別にいいやと思っていたけれど、
だけどなんだか、置き忘れたようなモヤモヤした気持ちが心の奥の方にあるのを私はずっと見てみぬふりをしていました。
ですが、時間が経てば経つほど
「自分の想いを形にして表現していきたい」
この想いが、無視できないほどに大きくなっていっていることに気付いて、
もう見てみぬふりをするのはやめようと思ったんです。
noteを始めたきっかけ
私は人の目ばかり気にする弱虫だから
麻薬の副作用に心をコテンパンにされました。
もう創作活動はしたくない。
もう自己表現した形を表に出したくない。
あんな苦しい思いもうしたくない。
そう思ってました。
でも、やっぱり、どうしても、
自分の想いを形にして表現できたときのあの達成感、
気持ち良さを忘れることはできませんでした。
もう一度、自分の中に沸々と沸き立っている「想い」を形にして表現したい。
上手くいかなくて、苦しんで、何回も何回も試行錯誤してもがいて、
でも、それでも表現できたときのあの「気持ち良さ」をもう一度味わいたい。
少しでもいいから反応を貰えたときのあの嬉しさをもう一度味わいたい。
逆に第三者の素晴らしい作品や想いに感銘を受けて直接コメントする勇気をまた振り絞りたい。
そのためにnoteを始めました。
「創作活動」という麻薬を完全にやめてから3年ほど経ちましたが、
また「文章」という形で手を出すことにしました。
やっぱり麻薬ですね(笑)
やめるなんてとても出来ない。また副作用に心をやられるかもしれない。
そういう恐怖も少なからずあります。
でもあの頃から年月を経て大人になって私も少しは成長したと信じたい(笑)
noteという場を使って今、自分が思っていることや感じていることを発表していきたい。
いつか前とは違った気持ちで絵を描ける日も来ればいいなと思ってます。
自己紹介のような決意表明のようななんか長々しくなってしまいましたが
どうぞよろしくお願いします!
#評価依存症 #腐女子 #二次創作 #同人 #創作活動 #劣等感
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