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『愛の始まりを予感する時』 銀色夏生

あなたに守られているのに
あなたに忘れられているようで悲しい

あなたに愛されているのに
あなたに捨てられているようで悲しい

それは、愛が終りを内包しているものだからだ
愛の始まりを予感する時は
愛の終りを覚悟する時

終りのない愛はない
愛が続いているようにみえても
それは形に変えただけ

だが、愛にもいろいろな種類があって
永遠の愛に生きるということも不可能ではない
瞬間が永遠であると自覚しているなら

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