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鎌倉サーフ文学

光りものやアクセサリーおよびそれに関連するブランドものへの興味意欲関心態度が1の我々なので、結婚指輪はGoogleで「結婚指輪 自作」で検索してトップにでてきた、SEOバリバリにやってる工房で作ることにしました。場所が鎌倉と最高だったので朝7時に家を出て製作してきました。行きしなの横須賀線でGoogleレビュー見たら286件の☆5.0で逆にヤバいやつか?と思いました。

世間の結婚への一般的な期待を具現化したような内装、サービス、接客だったらどうしようと不安でしたが、行ってみると全然そんなことはなく、いかにも2020年代といったシンプルでかつ工房感のある超オシャレな雰囲気、ナチュラルな服装の店員さんで最高でした。また超絶不器用かつ批判に打たれ弱い我々なので、製作過程で店員さんから厳しい指摘や変な形にしてしまった場合の嘲笑などあったらどうしようという恐れも抱えていたのですが、1工程ずつゆっくり丁寧に指導していただき、自分でやったあとの仕上がりを見せると「あ、すごく綺麗にできてますね!疲れますよねこの作業、お疲れ様です。ではちょっとだけ磨くのでお待ちください!」と、絶対に褒めてくれるし達成感も味わわせてくれるしかつ汚ねえ仕上がりをお直ししてくれる、その間にアベックの歓談シーンを作るなど、とにかく最高でした。大人になると一つの工程をこなしても全く褒められないことが多いかと思われますが、こちらは自尊心が高められるのでオススメです。

作業風景も沢山撮ってもらい(撮影に慣れてるスタッフさんがいる)、天気もよく、3時間ぐらいで全て終わって受け取りもできて、朝から行動したという満足感もあり、もう幸せでした。周りのお客さんも4組とも男が全員パーマで、女も都会的な服装の人がいなくてよかったです。ブライダルというかなりの人が投資するひとつの市場はラグジュアリーとナチュラルの真逆の価値観が存在して包括するのは大変な中、自分たちみたいな端くれ者をうまく取り込んでいるなと思いました。鎌倉のことをいい意味での"田舎"と捉えているイカレ都会人にもウケているのでしょうな。

俺たちみたいな田舎者アスペ野郎でもブライダルのことをできた、そういう高揚感でいっぱいになり、その後鎌倉を散策しまくりました。コロナ禍で変わってる店もあったけど、大学中期ぐらいから毎年きてる場所でもあるし、思い出が染み込んでいます。ワンちゃんが多いのもいいね。海で風に吹かれて最高でした。あじさいは興味なし。

そういえばやたらに高額そうな一眼レフを持っている若者が増えているなと気づきました。指輪作る時も高級コンデジ使ってるの俺だけだったし。今はSONYがめちゃくちゃ人気ですね。NikonとかOLYMPUSのPENとかPENTAXとか全然みなくなったよね。周りには社会人になってからカメラ買って時間と金と人脈で注力して上手い写真撮る人増えたなあ。大学以降のバンド、軽音に対しても似たようなことを思っていますよ。

喫茶・ジャズ文化が根付いていること、昭和中期のレジャーブームで再度勃興したことを街全体で市井の写真家から写真集めて伝承しようとしてることから当時が黄金期とされていることなど、今回新たな発見もありました。夜中に車借りて鎌倉までドライブしに来るみたいなこと、またしようねみんな。

指輪作りに興味ある人は先程の工房、オススメです。

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