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そういえば土曜日ってそうだった

2月5日 土曜日

開会式の入場行進で国旗がちらっと映る度に「キプロス!」「サンマリノ!」など嬉嬉として当てに行く29歳の知育遊びに熱中しているとバッハ会長のスピーチで眠くなり寝落ち、寝落ちにしてはぐっすり11時間寝かせてもらったのですっきりした予定のない土曜日。モンゴルの入場の時の曲がハンガリー舞曲で、「お前らなんて俺たちからみれば同じ匈奴だ」という中華思想を感じられてよかったですね。だらだらしてたら昼になったので飯はありもんでキムチ焼きうどんサラダチキン乗せを作った。

この前久しぶりに自転車に乗ったら楽しかったのでまた自転車にまたがり、なんとなく南下することにした。都立大、自由が丘、少し逸れて奥沢を抜けて多摩川を渡る。自転車で多摩川を超えるの久しぶりだな。そういえば目黒に引越してから武蔵小杉より南に自転車で行ったことないなーと思ってたら気づけば大倉山のトレッサ横浜に来ていた。電車だったら絶対に来れない場所にあるので以前から気になっていた。トレッサてなに。ペットコーナーを眺め、ワークマンプラスを物色し、たい焼き(お好み焼き)を食べた。

近くに綱島温泉があるので行くことにした。3年半前に行ったとき「不当に値段の高い、いかにも関東の温泉だ」と思っていたが今調べると「そうでもないな」と感じ、俺の中の温泉為替相場もかなり温泉高になった3年半なんだよ。自転車で1時間の距離を風呂上がりに、夜に、こんな寒い夜に、寒い夜だから、帰るのか、でも最近大きい風呂行ってなかったしな。久々の大きい風呂はめちゃくちゃよかった。1時間半いた。サウナで夕方にやってるテレビを知らない大人たちで仕方なく見る空気が好きなのだが、やってなくて残念。炭酸泉が好き。露天風呂で3人組の若者がバチェラーの話をしてて嫌だった。人がバチェラーの話してるの聞くのがめちゃくちゃ苦手。生理的嫌悪感に近い。

風呂上がりで18時。休憩コーナーで漫画適当に読んで19時ぐらいに出る計画を立て、期待せずに漫画の棚を眺めた。こういうところにある漫画の相場は大概俺の興味をそそらないものが多いのだが、ここは特にひどく、ハンターハンターとキングダムという俺の中で完全に終わってしまっているもの、黒子のバスケとハイキューという俺に関係のないもの、あとはもう覚えてない、そんなものしかなく、しかも大学生の一人暮らしのカラーボックス×2ぐらいのスペースに収められていたためスーパー銭湯休憩コーナー漫画ランクの最下位更新だぜと思った。そこで「五等分の花嫁」が目に入った。陰キャのため、そりゃあ周りにアニメが趣味の友人もいるわけで、タイトルだけ知ってるしちょっと読んでみようと手にとった1巻。気づけば21時過ぎまで、14巻完全読破しました。ラブコメとして普通に面白くて驚いた。よくあるハーレムものですが、結婚式のシーンをちりばめることで"だれと結ばれるか"を考えながら読み進められるのが考察好きなオタクに受けてるんでしょう。俺は異世界とか異能みたいな「ウソすぎる設定」が苦手なので、それがないのが本当によかったですね。

大人になって、恋愛も落ち着き、結婚までしてるからよかったものの、もしこの作品を中学とかでよんでたらドはまりしてオタクまっしぐらになるし、「タイプの違う理想的な美女でも、真心で接すればみんな俺を好きになってくれて、しかも面倒なことも何一つなく、結婚まで約束される」という歪められまくった恋愛観を持ったまま大人になってたと思います。よかった、ほんとによかった。また、オタクに童貞率や処女厨率が高いのはこういう純愛物の影響があるんだろうと思った。二次元が構築する歪んだ価値観の代表は性癖だが、恋愛観とツートップである。

という思考をしながらクソ寒い中自転車で家まで帰りました。自転車に乗っている時間はスマホもみれないのでひたすらに思考をするしかなく、大学時代は週一ぐらいの梅田自転車往復が脳を整理していたな~と思い出した。社会人になってそういう機会は激減したが、2016年ぐらいまではまだ大学時代の遊び方を引きずって神奈川や都内を一人で走ってたな~こんな風に武蔵小杉のタワマンも下から眺めてたよな~とか、そういえば土曜日ってそういう過ごし方をしていた。

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多摩川を超えて「帰ってきた感」が出てくるのが2019年以降の俺。特に田園調布の丘の上の景色は2019年3,4月ごろを思い出す。転職で遊んでた時期、やっぱり楽しかった。結局職がなくて自由に動き回れる時間じゃないと俺は俺でない、なのでどうにかならんかね。最近家と職場の往復ばかりで学芸大学の衣食住に飽きている。

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