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多肉植物の寄せ植え方法|おすすめの鉢の選び方もご紹介!

鉢植えで楽しむことができる植物はたくさんありますが、花や木とはまた違った魅力のある多肉植物をご存知ですか?
多肉植物は花や木に比べて、葉に水分や栄養を多く蓄えることで、雨の少ない乾燥地帯でも生き抜くことができる植物です。水分や栄養を蓄えた葉は、ぷっくりと厚みがあり、密集して葉をつける姿が花のように見える種類もあり、多肉植物ならではの魅力が沢山です。

魅力たっぷりな多肉植物は種類も豊富ですので、寄せ植えにすることで、それぞれの魅力がさらに引き立ちます。しかし、なかには「多肉植物の寄せ植え方法が分からずに困っている」人もいらっしゃいませんか?
今回は、そんな多肉植物の寄せ植えを楽しむために必要な知識と寄せ植えのコツやアイデアをご紹介します。


多肉植物の寄せ植えとは

寄せ植えとは、花や木といったさまざまな種類の植物を、ひとつの鉢に一緒に植えることをいいます。
多肉植物の寄せ植えも同様で、色や形が異なる品種や植物を自由にバランスよく配置することにより、まるで花束のように華やかな一鉢を作ることができます。
さまざまな植物を一度に楽しむことができたり、個性的な一鉢を作ることができたりと、寄せ植えならではの楽しみ方がたくさんあります。

多肉植物を寄せ植えする方法や必要アイテムの選定基準

寄せ植えというと、いろいろな種類の花を一緒に植えることを想像する方も多いと思いますが、多肉植物を寄せ植えにするのもとても可愛いですよ。
多肉植物にはとても多くの種類がありますが、基本的な植え方は共通しています。しかし多肉植物を単体で植えるのと、寄せ植えにするのとでは、少し異なる点もあります。
必要なアイテムを揃えて、ポイントを抑えながら植えることで、綺麗な寄せ植えができ上がりますので、注意点も含めて確認しましょう。

多肉植物の寄せ植えで用意するもの

多肉植物の寄せ植え作業では以下のものを用意すると、寄せ植え後に「なんだか、多肉植物が元気がない,,,」というようなトラブルを避けることができるでしょう。
安全で綺麗に、可愛く多肉植物を寄せ植えしたい方は、ぜひ以下の道具を揃えてから作業をしてみてください。

  • 多肉植物の苗

  • 土(水はけのよい土)

  • 鉢底石

  • ハサミ

  • スコップ

  • ピンセットや箸、竹串
    など

ぎっしりと詰まった寄せ植えを作りたい場合は、苗は多めに用意しておくと安心です。間隔を詰めて植えると、小さくまとまってしまい「イメージよりもボリュームが出なかった
,,,」ということがあります。
寄せ植え前には、完成系を意識することが大切です。

多肉植物の選び方

多肉植物を選ぶ際には、みずみずしい見た目の種類もあれば硬くてかっこいい印象を与える種類もあり、同じ種類を揃えると統一感が出て仕上がりが失敗しにくいです。

一口に多肉植物といっても、種類によって見た目や育ち方はさまざま。
育ち方に関しても、1つの個体が少しずつ大きくなるもの、縦に伸びるもの、土に這うように増えるものなどがあります。どのように生長し、増えるのかを事前に理解したうえで選ぶと、数か月後に「思いもよらない姿になってしまった,,,」という失敗を防ぐことができます。
また、理由は後述しますが、多肉植物は生育期が同じものを揃えましょう。

鉢の選び方

多肉植物を育てるには「水はけのよさ」が重要ですので、底穴のある植木鉢が適しています。

なかでも素焼きの鉢や木製の鉢は通気性がよいため、とくにおすすめです。
底穴のない容器に植えたい場合は、材質によっては釘や工具を使って底穴を開けることもできます。穴が開けられないならば根腐れ防止剤を使用し、多肉植物の様子を注意深く観察しながら、水やりの頻度や水の量を工夫しましょう。

植えたい多肉植物のボリュームがあらかじめ決まっている場合は、小さすぎる鉢は避けましょう。根が成長して絡み合うと、根詰まり・根腐れの原因になります。
このように多肉植物に適している鉢、適していない鉢があります。鉢のデザインも大切ですが、機能も考慮して鉢を選ぶと多肉植物に優しい環境を作ることができます。

植え方

  1. 寄せ植えにする苗は数日前から水やりを控え、土が乾いている状態を作っておきます。
    寄せ植えに適した時期は、寄せ植えにする多肉植物の生育期です。生育期については後述します。

  2. 全ての多肉植物の苗を元の鉢から丁寧に取り出し、根をほぐして植える準備をします。
    鉢から取り出した状態で多肉植物同士を並べてみたり、ブーケを作るようにまとめてみたりして、寄せ植えのイメージを作りましょう。

  3. 鉢の底に鉢底石を敷き(必要に応じて根腐れ防止剤も追加し)、土を入れます。

  4. 苗を新たな土に植えます。苗を傷つけないよう、ピンセットや箸などで根元を優しくつまむようにすると扱いやすく、細かいところにも植えやすいです。
    まず真ん中に1株植えてから周りに苗を足していったり、メインになる苗を好きな場所に植えたりしてからほかの苗を植えていくと、バランスよく配置できます。
    このとき根を傷つけないように優しく、箸や竹串などで土をザクザクと突いて土と土の間の空洞を埋めてください。ある程度土の隙間を埋めたら、かさが減った分の土を足すことで、水やりの際寄せ植えが崩れるのを防ぐことができます。
    寄せ植えが完成してから最後に土を一気に足すと、葉と葉の間に土が入ってしまい見た目が悪くなるので、植えながらこまめに土を追加。

  5. 寄せ植えが完成してもすぐに水はあげず、7日ほど経ってから、たっぷりと水をあげましょう。

  6. 水やりの数日後、箸や竹串などを土に挿して乾燥具合をチェックし、しっかり乾燥していたら水をあげます。または多肉植物の根元がシワシワになってきたら水をあげてください。
    水やりのサイクルがわかってくるまでチェックを続け、作った寄せ植えに合った頻度で水やりをしましょう。常に土が湿っていると根腐れの原因になるため、乾燥気味に育てます。

多肉植物の寄せ植えはインテリアに最適

多肉植物の寄せ植えは、多肉植物の種類や鉢の見た目など、組み合わせとアイデア次第でどのようなお部屋にも合わせることができるのでインテリアに最適です。
どのようなアイデアで、どのような寄せ植えを作ることができ、どのような雰囲気のお部屋に合うのかをご紹介します。想像を膨らませて、理想の寄せ植えを作りましょう。

多肉植物の種類や色で印象が変わる

多肉植物には、主に以下の種類があります。

  • ぷっくりとした肉厚の葉を持ったもの

  • ふわふわとした産毛があるもの

  • バラの花のような形をしているロゼットと呼ばれる種類

  • 小さな葉が群生するセダム

  • トゲトゲしたサボテン

同じ種類のものを植えることで統一感のある雰囲気に仕上げることもできます。存在感のある個体をメインに、セダムのような小さくて群生するタイプを合わせることで、コントラストの強い寄せ植えを作ることもできます。
同系色でまとめたり、カラフルでポップにしてみたり、秋冬には紅葉することでまた違った雰囲気になったりと、楽しみ方は無限大です。

鉢によって違う表情が楽しめる

いろいろな種類の多肉植物を一緒に植えることで見た目が楽しくなることはもちろんですが、同じ多肉植物でもどのような鉢を選ぶかによって、雰囲気は大きく変わります。

陶器やブリキ缶、木製の鉢など、不思議とどんなものにもマッチするのが多肉植物の素晴らしいところ。同じ鉢でも色が違えば印象も変わり、サイズも自由です。ぜひ鉢にもこだわって素敵な寄せ植えに仕上げましょう。

多肉植物の寄せ植えのアイデア

植えたい多肉植物があらかじめ決まっているのなら、植物に鉢を合わせることができます。

反対にインテリアとして飾りたい鉢を決めてから、多肉植物を選ぶのもとても楽しいですよ。何を植えるかも大切ですが、多肉植物そのもの以上に、お部屋にマッチする度合いが大きく変わるのが鉢の魅力です。

たとえば、ブリキの鉢でアンティークに。ヴィンテージ感のあるリメイク缶でインダストリアルに。素焼きの鉢や木製の鉢ならナチュラルな雰囲気になり、どのようなお部屋にも合います。
本来、多肉植物にとっては底穴の開いた鉢が最適ですが、多肉植物の様子をよく観察して水のやり方を工夫することができるのであれば、食器やガラス容器など、底穴のない入れ物でも育てることは可能なので、卓上に飾ることもできるでしょう。
流木と合わせたり、ハンギングにしたりするのも素敵です。

多肉植物の寄せ植えをする際の注意点

多肉植物の寄せ植えは、好みの多肉植物をなんでも一緒に植えればよいというものではありません。寄せ植えのルールは無くても、多肉植物が元気でいられるように、気をつけるべきポイントがいくつかあります。

生育期を揃える

多肉植物は生育期によって、春秋型、夏型、冬型の3タイプに分けられます。
同じ時期にこの生育期を迎える多肉植物同士を寄せ植えにすることが重要で、異なる環境を好む植物を一緒に植えてしまうと、それぞれの植物が元気に育つことができなくなります。性質が似ている種類の植物を選ぶことが、寄せ植えを作るうえでの大切なポイントです。

<春と秋に生育し冬は休眠する「春秋型」>

  • エケベリア

  • ハオルチア

  • セダム
    など

<夏に生育し冬は休眠する「夏型」>

  • アロエ

  • アガベ

  • カランコエ
    など

<冬に生育し夏は休眠する「冬型」>

  • リトープス

  • アエオニウム
    など

置き場所に注意

多肉植物が元気に育つためには、日当たりがよく、風通しのよい環境が必要不可欠です。

特に寄せ植えは単体で植えるのとは違い、もともと葉が密集している多肉植物をさらに密集させて植えることも多いため、風通しが悪かったり、個体によっては日光が当たりづらかったりすることもあります。
日当たりと風通しのどちらが不足しても徒長の原因となり、可愛い姿を保てなくなる恐れがあるため、直射日光が当たらない明るい場所に置き、まわりに風を遮るものを置くことは避けましょう。
また、360度均等に日光が当たるよう、ときどき鉢を回してあげると一部分だけが極端に生長するといったトラブルを防ぐことができます。

定期的な仕立て直しが必要

多肉植物は生育期を迎えると元気にすくすく生長します。
1つひとつの多肉植物が大きくなることで鉢が狭くなり、多肉植物にとっての環境やインテリアとしての見た目が悪くなります。
土の中でも根が増えて窮屈になり、やがては根腐れの原因になりますので、必要に応じて剪定や植え替えを行いましょう。生長に合わせて新たな鉢に植え替えたり、多肉植物のレイアウトを変えてみたりする楽しみ方もできますよ。

育て方の注意点

多肉植物は日当たりと風通しを確保し、水やりの頻度や量に問題がなければ、特別なお世話をしなくても元気に育ってくれる丈夫な植物です。

生育期に水や肥料をあげ、休眠期は水やりを控えるのが基本の育て方ですので、多肉植物のタイプに合わせたお世話を心がけてください。
もし寄せ植えの一部が枯れてしまったら、枯れた部分は取り除きましょう。カビが発生し、元気な多肉植物にまで悪い影響を及ぼすのを防ぐためです。

まとめ:多肉植物の寄せ植えはアレンジ無限大!

多肉植物の種類、レイアウト、鉢のデザインなどで個性を出し、アイデア次第でどのような仕上がりにもなる寄せ植え。
家具を変えなくても、多肉植物の寄せ植えをひとつ飾ってみるだけでお部屋の雰囲気がグッと変わります。
ぜひ、自分のこだわりを詰め込んだ、世界にひとつだけの寄せ植えを作ってみてはいかがでしょうか。

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