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【IR note】2023年12月期通期決算サマリー

こんにちは、toridori IR担当です。
株式会社トリドリは2024年2月13日に2023年12月期通期の決算を発表いたしました。
今回のnoteでは、2023年通期決算のサマリーをお届けいたします!

📝説明会資料はこちらからもご覧いただけます!
◎2023年12月期通期決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9337/tdnet/2395559/00.pdf
◎2023年12月期決算短信
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9337/tdnet/2395536/00.pdf



2023年12月期通期決算サマリー

2023年12月期通期決算資料より抜粋
2023年12月期通期決算より抜粋

2023 年12月期の通期業績は、非常に好調でした。

  • 通期での売上総利益は30億3,200万円と、前期比で61%の成長を実現しております!

  • 営業利益は通期累計で1億2,300万円と前期より4億9,400万円改善し、赤字から黒字に転換いたしました。

  • 2023年は売上総利益の高成長と通期での黒字化を実現することができ、11月の上方修正後の業績予想を上回る着地となりました。

売上総利益推移と各サービスのご報告

2023年12月期通期決算より抜粋

最も注視している売上総利益の推移です。30億3,200万円(前年同Q比67.4%増)となりました!

各サービス別の売上総利益についてもご紹介します。

インフルエンサーマーケティングプラットフォーム『toridori base(トリドリベース)』

  • 最注力の『toridori base』は、売上総利益5億8,900万円(前年同Q比165.8%増)と全社の成長を牽引するサービスになりました。

  • 販売代理店経由での顧客獲得が好調の要因です。

成果報酬型広告『toridori ad(トリドリアド)』

  • toridori ad』は、主力商材の不調により前四半期及び前年同四半期を下回る着地となりました。

タイアップ広告『toridori promotion(トリドリプロモーション)』

  • 後述します2023年4QからのOverFlow社のグループインにより、前四半期及び前年同四半期を上回る着地となりました。

2023年12月期通期決算より抜粋

売上総利益に対する各コストの比率については、改善傾向にありますが、広告宣伝費/販売促進費については短期的に上昇トレンドとなっております。
広告宣伝費/販売促進費の売上総利益に占める比率が上がっている要因については3点ございます。

  1. 売上総利益全体に占める toridori base の割合が上がった
    toridori baseが好調である一方で、toridori base以外のtoridori ad、toridori promotion、その他の売上の成長がおおむね横ばいのため、売上総利益に占めるtoridori baseの割合が増加しております。
    toridori base以外の売上は広告費/販促費がほとんどかかりませんが、toridori baseは広告費/販促費を積極的に投下しているため、広告宣伝費/販売促進費が全体に占める割合が上がっています。

  2. 代理店経由での顧客獲得が増加した
    昨年までは、ほぼ直販で販売してまいりましたが、今期は代理店販路の確立に注力したため、代理店経由での顧客獲得が大半を締める状況に変化いたしました。いずれも一定の広告費/販促費をかけていますが、代理店経由の方が獲得単価が高くなっております。

  3. 販売代理店への支払モデルの影響
    顧客の長期利用を促すため、販売代理店に対するコストが一時的に大きくなる期間が存在しております。顧客の利用が4カ月目から6カ月目に差し掛かると、1カ月目から3カ月目よりも コストを多く代理店へ支払うモデルとなっております。2023年3Q~4Qでは、2Qで獲得した多くの顧客が4カ月目~6 カ月目に差し掛かったことにより、足元では一時的にコストが高騰しております。

最注力の『toridori base(トリドリベース)』について

toridori base(トリドリベース)』は、マイクロインフルエンサーとSMB(中小企業・個人事業主)を中心とした企業様をマッチングし、SNSマーケティングを促進するマーケティングプラットフォームです。

tordori marketing(トリドリマーケティング)』という企業様向けのアプリと『toridori base(トリドリベース)』というインフルエンサーの方々向けのアプリを開発して提供しております。(IR上では総称して『toridori base』としております。)

【サービス特徴①】月額定額制で、幅広い企業様にご活用いただける
通販・店舗事業問わず幅広い業態の企業様がご利用可能です。企業様は月額定額料金を払うことで、アプリに登録しているインフルエンサーの方々を採用し、PRを依頼し放題になっております。

【サービス特徴②】手軽に始められるハードルの低さ
アプリを通じて、早く、手軽にインフルエンサーの方々にPRを依頼することができるので、今までインフルエンサーマーケティングを始めるハードルが高かった企業様にもご活用頂いております。

【サービス特徴③】安心してお使いいただくための健全性担保
企業様/インフルエンサーの方々ともに審査体制を構築しており健全性の担保にも注力しております。

toridori baseの売上総利益は5億8900万円でした。前年同Q比165.8%増であり、力強い成長を続けております。

toridori baseのKPIについて

2023年12月期通期決算より抜粋

顧客数は当四半期において5,875社、前年同期比119.2%増という結果でした!
販売代理店を活用したことが大幅増加の要因です。
また、顧客当たりの四半期売上総利益については10万円まで伸ばすことができております。新規顧客の獲得数の変動等の要因により、四半期ごとに単価は上下しますが、おおむね上昇トレンドにございます。

OverFlow社のグループジョインについて

2023年10月よりOverFlow社が連結子会社となりました。toridoriはOverFlow 社の株式51%を取得し、4Qより連結範囲に含めることとなりました。

OverFlow社は「まだ見ぬ感動体験を。」をミッションに、SNSタイアップやTVCM、交通広告などの多彩なプロモーションと、幅広く一気通貫したクリエイティブ制作支援を手がけております。
企画力/提案力に強みを持つOverFlow社が、toridoriの持つマイクロインフルエンサーとのつながりやサービス開発力を活用することで大手企業へのプランニング・プロモーションの領域でシナジーを創出してまいります。

2023年12月期通期決算より抜粋

4QのPMIは順調に進行し、toridoriからの出向をはじめとする組織拡大にも着手し始めております。
マイクロインフルエンサーを活用した大手企業向けのサービス提供の実績も生まれました。アパレルECモール新規出店ブランド向けに、ブランドイメージにマッチしたインフルエンサーを月80人選定し、PRに起用をいたしました。結果、アイテムランキング4位、新規出店ブランドランキング1位、売上高大幅増加という成果が生まれました。
今後、マイクロインフルエンサーのパッケージをメニュー化し、販売強化してまいります。

toridoriの成長戦略

市場環境の変化について

SNSトレンドは日々変化しており消費者の目に触れるインフルエンサーは細分化をし続けています。細分化の要因は下記のとおりです。

  • マイクロ・ナノインフルエンサーの台頭と共にTikTokをはじめとするショート動画が主流に

  • 消費者が「誰もが見ている流行の動画」ではなく、自分好みのインフルエンサーコンテンツを視聴するように

  • 見たいコンテンツが自然にリコメンドされる、SNS上のアルゴリズムの変化

    このように消費者の触れるインフルエンサーの細分化が進むと、企業のマーケティングに関する悩みも変化します。
    従来よりも手段は増え続けているものの、最適なターゲティングに向けたメディアの選定難易度とマーケティング工数は増加の一途を辿っています。
    また、細分化によって、PR投稿を依頼するインフルエンサーの選択肢は増え、企業側の適切なインフルエンサーを選定する業務の難易度も年々高まってきています。インフルエンサーマーケティングに低予算でもアクセスできるようにはなったものの、しっかりと効果を出そうと思うと、専門性と工数が必要なのです。
    この市場環境の変化は、マイクロインフルエンサーに強みを持つtoridoriにとっては追い風であると考えています。

toridoriのやるべきこと

このような外部環境の中で、今後toridoriがやるべきことを成果と課題の振り返りを通してお伝えします。

成果

toridori baseをリリースして5年が経過し、toridoriは5,875社の広告主と6.2万人のインフルエンサーを抱えるインフルエンサープラットフォーマーとしてのリーディングカンパニーとなることができました。

課題

  • toridori baseは必要なキャスティング機能を持っており、多数のSMB顧客にご利用いただいている状態です。今後はよりターゲットを広げ、認知拡大に努めてまいります。

  • OverFlow社のジョインにより中堅・大手企業に対応できる企画力/提案力/伴走支援力を持つ営業組織の構築が進みました。
    中堅・大手企業のマイクロインフルエンサーに対する需要は高まってきています。今後より一層組織構築に対して注力してまいります。

  • インフルエンサーデータベースに関して、インフルエンサーのSNS上での行動データはある程度取得できるようになりました。SNS以外でのデータ取得方法やその評価/活用方法の検討を重ねてまいります。

これらの外部環境と、現状の当社の課題を踏まえ、toridoriがこの先3年程度を掛けてやるべきことは、以下2 点です。 

  1. 高度化/複雑化する企業の課題に対応するべく常にサービスをアップデートし続けること

  2. 、「未着手」、「道半ば」である現状の課題を解消していくこと

2023年12月期通期決算より抜粋

やるべきことの達成のために、3つの成長戦略の基本方針を掲げます。

方針1.toridori base中心としたプロダクト領域の拡大
方針2.中堅・大手企業をターゲットにしたマーケティングパートナー
方針3.インフルエンサーデータベースの価値最大化

上記の図にあるように、この3つの基本方針はいずれも相互に補完しあっており、どれかが単独で成功するものではありません。
循環をぐるぐると繰り返しながら、事業成長を続けていきたいと考えています。

3つの基本方針についてより詳細にお話させていただきます。
前提としてtoridoriは、顧客の規模感によって、それぞれに最適なサービスを提供していきたいと考えております。中堅・大手企業は社数は少ないですが、1社あたりの広告予算は大きいです。そのため高単価のプランニングやキャスティングを軸にした伴走型支援を提供していきます。 ロングテールにあたるSMB 顧客は社数は多いですが、1社あたりの広告予算は小さいです。そのため、プラットフォーム形式のサービスをはじめとした、手軽でリーズナブルなサービスを提供し、より多くのお客様を支援することを目指します。

2023年12月期通期決算より抜粋

方針1.toridori baseを中心としたプロダクト領域の拡大
SMB向けのtoridori baseを中心とした既存プロダクトの洗練と、新規プロダクトの創出をすることで、プロダクト領域の拡大を狙います。
繰り返しになりますが、toridori baseの対象となるSMB顧客の市場規模は広大であり、顧客数の拡大余地も大きいです。より多くのお客様にご利用いただくべく、新規顧客獲得を強化し顧客数を更に増加させていきます。
機能面では、キャスティング、SNS運用代行のみならず、UGCと呼ばれる口コミ生成やその他各マーケティングファネルに対応できる新サービスを展開していきたいと思います。このような既存プロダクトの洗練と新規プロダクトの創出によって、更なる顧客満足度の向上とともに、顧客単価、LTVを引き上げていきたいと考えています。

2023年12月期通期決算より抜粋

方針2.中堅・大手企業をターゲットとするマーケティングパートナー領域
の強化
中堅・大手企業にとって、マーケティングの高度化/複雑化による専門性と工数の不足が課題となっていますが、そこをtoridoriがハンズオンでサポートしてまいります。
お客様の商品やサービスのペルソナをしっかりと理解したうえで、正しいブランディング、最適なインフルエンサー活用、最適な各種マーケティング施策を企画提案しながら伴走支援いたします。
ハンズオンでサポートする中でも、プロダクトを最大限自社利用していくことにより、効率的な支援を実現させます。
また、採用・教育・M&Aを通じて自社のマーケティング組織を強化していきます。直近のOverFlow社のM&Aは、まさにここを目的とするものです。

2023年12月期通期決算より抜粋

方針3.インフルエンサーデータベースの価値最大化
ターゲティング精度の向上により費用対効果の高い最適なマーケティングを広告主に提案することを目的としています。 まずは、現在登録いただいている 6.2 万人のインフルエンサーにおいて、更なる情報量の拡充とセグメンテーションを行い、無数の価値あるインフルエンサー集団を形成していきます。 それにより、広告主の商材/サービスと相性の良いフォロワーを持つ最適なインフルエンサーを、ピンポイントで抽出/提案ができるようになると考えております。
また、この活動を通して、インフルエンサーの活躍できるジャンルの拡大にも取り組みます。美容や飲食のみならず、現在構成比の小さい金融、不動産など、SNS マーケティングが未開拓でありながらも、必要とされ始めているジャンルにも領域を拡大していきたいと考えています。 この活動こそが 、 インフルエンサーの価値最大化 、「個の時代」の担い手にという、当社ミッションの実現に繋がると考えております。

以上が中長期の成長戦略となります。
変化し続ける消費者のトレンド広告主のニーズをキャッチアップし続けながらプロダクトの価値向上に努め、引き続き高成長を実現してまいります


2024年12月期業績予想

2024年12月期はtoridori baseを中心に、売上高・売上総利益の高成長を維持し、黒字幅の拡大に取り組みます。 売上高は45億円、売上総利益42億円、営業利益4億5000万円、経常利益4億3000万円、親会社株主に帰属する当期純利益2億8000万円を目指します。
投資と利益のバランスについては、テストマーケティングなど日常的な小規模投資を行いつつ、一段大きな成長を目指すためのM&Aなどの大型投資については、利益の増加をきちんと意識しながら、丁寧かつ柔軟に進めたいと考えています。

2023年12月期通期決算より抜粋

サービス別売上総利益の成長イメージは上記の図の通りです。マーケティングパートナー領域については、市場と同程度の成長を目指します。プロダクト領域のtoridori baseは引き続き高成長を維持し、全社の売上成長を牽引してまいります。


以上、toridoriの2023年12月期通期決算についてご説明いたしました!

toridori IRチームは、投資家の皆さまのニーズに合った当社の情報を届けていきたいと考えております。
「このような情報を発信してほしい」「詳しく知りたい」などのご要望がございましたら、お気軽に下記フォームよりお問合せくださいませ。
https://toridori.co.jp/contact
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注意事項
本記事は、情報提供のみを目的として作成しています。本記事は、日本、米国、その他の地域における有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではありませんのでご留意ください。

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