見出し画像

「風呂キャンセル界隈」に見る悪循環

時間に追われ、心身の不調などで入浴“できない”人が増えているようです。

風呂キャンセル界隈(かいわい)」というワードがトレンド入りしています。

風呂キャンセル界隈とは、
風呂をキャンセルする、つまり入浴しない(できない)ことが日常的に発生する人たちを表す表現。

この記事によれば風呂キャンセル界隈にいる人は全体の約4割。男女に関係なく、30代40代50代の働き盛りの人が多いようです。

風呂に入らず寝る理由

風呂に入らず寝る理由として、

疲れている 28.7%
体調が悪い 20.2%
面倒くさい 18.2%
時間がない 8.1%

時間に追われて、疲れやメンタル不調があり、本当につらくてお風呂にも入れない状況がイメージできます。
お風呂に入りたくないわけではなく入浴“できない”。

毎日のお風呂の様々な効果

毎日のお風呂。お風呂に入ると様々な健幸効果があります。一日の切り替えにはなくてはならないものです。

温熱作用
効果:疲労回復、快眠、リラックス、神経痛改善、腰痛・肩こり緩和 など

静水圧作用
効果:足のむくみ解消、疲労回復 など

浮力作用
効果:リラックス、腰痛の緩和 など

粘性・抵抗性作用
効果:生活習慣病の改善 など

清浄作用
効果:肌の健康の保持 など

風呂キャンセル界隈にいる人こそ毎日のお風呂が大切なことがわかります。


お風呂の効果を出すには時間がかかる

毎日のお風呂の様々な効果を出すには、時間がかかります。

食事直後やお酒に酔った状態での入浴はしない

食事直後やお酒に酔った状態で入浴をすると、本来消化管に回るはずの血液が体の表面に集中してしまい、消化管に悪影響があるとともに、食後の自律神経の働きにより、眠気が促されてしまいます。

出典 大阪市

お風呂に入るには夕食時間も気にする必要がある。

お風呂は寝る1~2時間前が良い

快眠や疲労回復の面から最も効果があるのは、就寝の1~2時間前になります。これは、入浴したことで上がった体温が下がっていくタイミングで眠りにつくと、質の良い睡眠がとりやすいためです。

出典 大阪市

入浴で一度体温を上昇させ、寝る前に体の深部体温がグッと下がることで眠気が引き起こされるようです。

入浴後はできるだけリラックスできる環境で過ごす

入浴後は、できるだけリラックスできる環境で過ごすこと。これも「快眠」のためには欠かせません。しかしお風呂でリラックスし体は睡眠モードへ向かっているのに、スマホをずっと眺めていたり、明るい部屋で過ごしたりしていませんか? こうなってしまうと、睡眠に向けた体のリズムがくずれてしまいます。

出典 https://www.bathclin.co.jp/health-column/211126_13/ 

寝る前に副交感神経を優位にし、脳の興奮を落ちつけリラックスする。部屋の明かりは暗くして、スマホやテレビを見ずに、ゆったりすることが重要。

毎日のリカバリをルーティン化する

野球の大谷選手は、試合で最高のパフォーマンスを出すため日々のリカバリを徹底させています。そのために食、睡眠、お風呂にはこだわり、最高の睡眠の質で毎日11時間の睡眠をキープさせているようです。

毎日のリカバリをルーティン化することで最高のパフォーマンスを出しているのですね。

そう見てみると、

毎日、時間に追われて、疲れやメンタル不調があり、本当につらくてお風呂にも入れない。そんな風呂キャンセル界隈の状況は、日々のリカバリが出来ず、心身の不調を悪化させる悪循環に陥っているように思います。

毎日忙しい中では、時間がない生活に追われていることは十分理解できます。でも、だからこそ、お風呂は毎日の切り替えに不可欠なルーティンであると健幸生活の優先順位を見直しをおすすめします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?