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出来る人のジレンマ

プロ野球のオフシーズンにはよく東海地方のドラゴンズにまつわるラジオを聴いています。
今は離れて暮らしているので、インターネットで他地方のラジオを聴けるのは本当にありがたい、と思います。
2022年末、昨年引退した福留さんがラジオにゲストで出演されていました。

元プロ野球選手のYouTube

プロ野球選手って面白い人がとても多いのです。
YouTubeもあちらこちらとチェックしているのですが、井端さん、川上憲伸さんなんて何も仰っていなくてもニヤニヤしているお顔を見るだけで「面白いこと言いそうだな」とこちらがもう笑ってしまうほどお話が上手です。
それから吉見さんは、本当に性格が良いというか、良い人だし言うことは的確だし、後進を育てたいというような現在の意思も明確で、ああ大好きだな、といつも思います。

福留孝介さんのお話


で、年末。

オフシーズンのドラゴンズの選手達が出演するラジオを聴いていました。

ラジオでは福留さんと川上憲伸さんがアナウンサーとともにお話されていました。
何回も言いますがとても面白かったです。

ところどころで声を出して笑ったのですが、笑ってしまった細かい内容よりも、心に残ったことがありました。

福留さんほどのバッターでも、偶然を偶然のままにしない、ということでした。
才能でなんとかしようとせず、「偶然の根拠を考えて、必然にするのだ」と。
ちょっと感動しました。
当たり前なのかもしれないけど、才能だけじゃない、凄まじい努力を生々しくお話して下さったのだ、と思いました。
シーズンを通して不調な時期が分かってくる、というのも面白く、
「シーズンを通して試合に出場し続けて、はじめて見える景色がある。大体毎年何月に不調がやってくるのか、そのための対策(福留さんは梅雨の時期身体が湿度で重くなって鈍るので、ダッシュの本数を増やして意識的に瞬発力を高める練習をした、とお話しされていました)をどするのか』
ということまでお話して下さっていました。

じーん、としました。
引退されたプロ野球選手が後に続く選手のことを思ってこんなにお話して下さることに感動しました。

根拠なく出来る人


ところで、根拠なくなんとなく出来る人ってやっぱりいるのかもしれないな、とも思います。
出来る人の偶然は、偶然と言うほどの頻度で偶然が来るのではないのかも。
もっともっと頻繁になんとなく出来るタイミングがやってきて、だからなんとなくやって行けてしまうのかもしれません。
でも、なんとなく出来てしまうということは、後に続く人達や、子供達に何かを言葉で伝えることって難しいんではないかな、と思います。
自分は考えずにやれてしまうから、アドバイスができないというか。
自分のようにできない人を見て、「この人ってなんでこんなに出来ないんだろう」というジレンマって、根拠なく出来てしまう人の方が生まれやすいのかもしれません。

できる根拠の分析、究明の大切さ


偶然がすごい頻度でやってきても、福留さんのように、それを分析して根拠を究明し、偶然を偶然で終わらせない人のその才能に、あらためて拍手したいと思いました。
それでこそプロなのかもしれないですね。

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