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want思考とbut思考

後悔先に立たず。

三十路手前にして、改めてこの言葉を痛感した。

あぁ、あの時すぐに動いていればなぁ。

あぁ、あの時の自分の気持ちに正直だったらなぁ。

人間の思考としては「want」の次に「but」が来るようになっている。
多くの場合、このbut思考を優先してしまい、時には言い訳にこのbutを使ってしまい、多くのチャンスを逃している。

夢を掴む人はbut思考が来る前にwant思考を実現しようと動くから、夢を掴むことができる。
後悔しない人はbut思考が来る前にwant思考を実現しようと動くから、結果失敗だったとしても後悔しないのだ。

頭では分かっているのにできない。これが人間の愚かのところであり、美しいところである。
だからこそ勝者と敗者が生まれる世界なのかもしれない。


…大きめの虫歯になっちゃった。

中学時代に虫歯になって、詰め物をしていたところが再び虫歯にやられてしまった。

異変に感じたのは、約半年前。

詰め物をしていた歯がかけた。駅のトイレに行こうと思ったらかけた。

歯がかけることなんて初体験だったので、かけた歯とどう向き合ったら良かったのか分からなかった私は、歯医者に行こう!というwantをすぐさま、面倒だし大丈夫じゃない?というbutで書き消し、放置することに決めた。

大丈夫、大丈夫。

歯がかけることなんてよくあることさ。

日々生活する中で、口の中に感じるほんの少しの違和感を頭の片隅においやり、自分の想いに目を背け続けた。


…痛みだしちゃった。

美味しいご飯を食べているときもズキンという痛みが走るようになり、歯をみたら詰め物の下に空洞ができていた。

ずっと忘れてた仕事を思い出した時のゾワッとした感覚をこの時に感じたのを覚えている。

慌てて歯医者を予約し、虫退治に向かったが時すでに遅し。

虫歯は神経にまで届いており、抜髄(歯の神経を抜くこと)治療を行う羽目になってしまった。

神経って抜いちゃっていいんだぁという新たな発見と、神経触るって痛い以外ないやん、という恐怖心でお尻の穴がヒュンとしちゃったが、三十路手前で怖いですとは言えないので内心涙ちょちょぎれで治療してもらった。

幸いにも麻酔治療のおかげで痛みを感じることはなかったが、失ったものを大きかった。

産まれてから1度しか生え変わらない歯。
親知らずを入れても32本しか生えない永久歯。

私は生まれつき測接歯(前歯の横の歯)が生えていない変な体質なので、ただでさえ1本足りていないのに、そのうちの1本を大きく削ってしまった。

後悔先に立たず。

wantの思考が出たときはbutはねじ伏せ、行動しよう。
とくに面倒だから…というbutは無視した方がいい。

私は歯だったが、これが大切な人との繋がりだったり、人生を変える機会だったりすると後悔はもっと大きくなるはずだ。

何事も失ってからでは遅いのだから。

歯医者は定期的に通おう。歯医者のある日常にしよう。

歯を大切にするぞ。

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