ダウトは世の縮図かもしれない。


ダウトというトランプゲームを知っているだろうか。

知らない人はぜひルールを読んでからこの記事に目を通してほしい。

簡単にいえば、1~13までの数字を数字順に出し合っていき、手札を0枚にすれば勝ちというゲームだ。
ただこのゲーム、ダウト(嘘)と言われるだけあって、醍醐味は嘘をつかないとあがれないというところにある。

要はランダムに配られた手札と順番に回ってくる数字が全て一致することはほぼなく、どこかで自分のターンに回ってきた数字と違うカードを出さないといけないタイミングが来るのだ。

これが見破られれば、他のプレーヤーからダウト!と叫ばれ今まで場に出されたカードを手札にすることになり、反対にばれなければそのままスルーされ次のプレーヤーのターンに流れることになる。

最近様々なニュースを見る中で、このゲームは世の中の縮図だな、と思うようになった。

現代を生きる上で、少なくとも日本社会で生きる上で、うまく生きていくには嘘をついた方がいいというシーンがある。

人間関係を円滑にするために、求める結果を出すために、ストレスから解放されるために、関わる人を、そして自分の本心を偽わらなければならないことが多いように思う。
自分は人を偽ったことは一度もない!という聖人君主もいるかもしれないが、私はその場を空気を読むために自分の本心を偽ったことは幾度とあるので他の人もそういったシーンがあると信じたい。

嘘も方便であり、協調を強く求められる現代社会において嘘は必要だ。

しかし、そこで思い返さないといけないのは、ダウトと見破られたときに、場のカードが全て手札にしなければならないということだ。
この場のカードというのは自分が出した以外にも他のプレーヤーがだしたカードも自分に返ってくるということになる。
つまり、自分が今までついていた嘘以上に返ってくるものは大きいということだ。

この例を一番わかりやすく表しているのは最近のスキャンダルで一番大きかった人気芸人の不倫騒動だと思う。

彼は既婚者という立場でありながら、複数の女性と関係を持ち、なおかつ行為を及んだ場所が常識を逸していると世間からバッシングを受けた。

本来であれば、妻と家族、その他迷惑をかけた人たちに否定されることはあれど、その他第三者からバッシングをうける筋合いはない。
(芸能人というイメージ商売だからという部分が世間からバッシングを受けたという理由の1つとしてあると思うが)

しかし、彼はそういった素顔を隠し、誠実で愛妻家という部分のみを世間に見せ続けた結果、ばれた際のリターンが大きくなってしまったのだ。

もし、彼が常に女性に飢えているという一面を見せていればこんな結果にはなっていなかったと思う。
現に最近有名事務所と契約解除になったチョリースは度々女性問題が発覚しているが、世間から大きくバッシングされることはなかったと思う。
これは事務所がもみ消すということもあるが、この人の女性問題が発覚しても「まぁ、ない話ではない」という期待と裏切りの落差がないので問題にならないということだ。
つまり、ある種自分の本心に誠実に対応しつづけた結果ということが言える。

ダウトと同じで、どんな感情であろうが、嘘をつかずに自分の本心に出した方がいい。
それを偽るとその場はいいかもしれないが、そのメッキが剥がれたとき、今まで隠していた以上のリターンが帰ってきてしまうことを覚悟しなければならない。

しかし、現代社会において嘘はうまく生きていく上で必要なスキルになりつつある。

うまく偽り続けるか、どこかで本心を出すのか。

ダウト。

どちらも正しく、どちらも正しくないこの嘘と本心の使い分けを現代社会を生きる我々は考え続けないといけない。

※断っておくが、不倫や女遊びを推奨しているわけではない。不倫や女遊びは多くの人を傷つける可能性が高いのでやるだけ損だと思う、が私の考えだ。家族を大切にすると本心から思い、その本心に正直になれば、多くの幸せを手にすることができると思っているので改めてその考えを強く持ちたいと思う。





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