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Nikon D300を経てペンタックス K-30が好きになった話

Nikon D300 に タムロン SP 45mm F/1.8 Di VC USD をつけて遊んでいたはずが、ついうっかりK-30を買ってしまった話をします

なんかレビューぽいモノに見えますが、これはカメラに対して素人な自分が身内向けに書いていた話をNote向けに一部書き直したものなので、あんまり深く突っ込まないでくださいね 約束ですよ

本文の前に TL;DRをおいておきます

総じて悪くない 最初の1台目としては間違ってない選択肢
次が欲しくなる、いい意味でエントリーモデルらしさが詰まってる

出会い

自分がよくカメラやバイクで遊んでいるコミュニティには熱心なPENTAXユーザーがいます
一人は最近K-5Ⅱsの2台目がほしいと言っています すでにK-5ⅡとK-5Ⅱsもってるはずなのに、です

もう一人はPENTAXが好きだから他のメーカーの機種にふれる旅に出ています

そんなコミュニティです PENTAXの機種に興味がないわけがありません
そんな中某フリマアプリでK-30の黒死病個体を見つけました
ちょうどいいことにレンズ付きです

自分はハードオフが大好き、入り口抜けたら真っ先にジャンクな人間なのでカメラを分解することに抵抗はありません
気がついたら買っていて、なんやかんやあって直していました

直したからには撮影です そして撮影したからには感想をどこかに残しておこう、ということでこのNoteの原型ができました

その後しばらく使ったりレンズが増えたりしたので、そのへんは元の形から変わっていますが元の文章を知っているのはごく限られた人なのでいいでしょう よしとさせてください

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操作感

D300のようなカッチリした感じはない
なんというかエントリーモデルだなって感じで、D300だと比較的カチっとしたボタン(AF-ONとか)とふにっとした感じのボタン(MENUとか)があるのに対して、K-30は全体的にボタンが安っぽいクリック感がある

これがK-1でもこうです、っていわれたらちょっと悲しい所ではあるけど、同じくエントリーモデルのCANON EOS Kiss X5と比べたら全然いいデキをしていると個人的には思う

エントリーモデルなのに前後のダイヤルが付いてるはとても良い
カスタムできるからより良い 個人的にここはエントリーモデルから手を抜かない感じがあってすげー好き

ダブル電子ダイヤル
これがカスタマイズできるのがとても良くて、エントリーモデルなのに!?と衝撃を受けた
画像はRICHO IMAGING公式サイトより引用
https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-30/feature/page02.html

例えばA(Av)のデフォルトは画面側のダイヤルで開放値設定だけど、D300で慣れ親しんだ人差し指で変更するようにアサインすることができる

加えて、画面側のダイヤルにISO変更を振る事もできる これは個人的にD300にほしかった機能で、エントリーモデルでこれができるのはマジで良かった
(D300は実は俺が見つけてないだけかもしれないけど、そこは後でこっそり教えてね)

強いて言えばマニュアル撮影のときにもう1ダイヤルあれば最高だった
K-1 Mark 2とかはそれっぽいことができそうなので、そういう意味で入り口として、PENTAXの一眼レフのエントリーモデルとしては無いのは正しいと思う

画像1
K-1 MarkⅡで追加されているダイヤル
画像はRECHO IMAGINGの公式サイトから引用
https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/04.html

絞りも自分で設定するようなオールドレンズと言われるようなMFのみのレンズや、PENTAX 67用のマウントアダプター経由などを使用したときのハイパーマニュアルもまた楽しい

PENTAX 67用の300mm F4に67マウントの2倍テレコンバーターを装着し
Kマウントへ変換後さらにKマウントの2倍テレコンをつけた1200mm(ほんとか?)のレンズ
これをQマウントでやりたいと思ったが、さすがにそれだけのためにQ-S1を買うのはやめた

出てくる絵はお察し状態だが、こういうふざけた構成でもハイパーマニュアルがあれば動かないものを撮ることはできる
もちろんファインダーに収まるかどうかは別だが

撮影周り

テストしていた時に気になったのはファインダーの暗さ
D300と比べるとなんか暗い

困る!ってほどの暗さではないのだけれど、なんか暗いんだよなぁ~ってなる
外だと気にしないが、明かりが少ない屋内だとちょっと気になってくるかも入れない

バケペンのファインダーの中央以外の場所よりは明るいけど、D300と比べると暗い そんなかんじ
伝わるか?伝わらないと思う でもそうなんだよね

後に35mm F2.4ALを買ったがそれでも改善しなかったので、もしかしたらそういうものなのかもしれない
中古故なのか?

ライブビュー

エントリーモデルのLvは往々にして満足できないことを知っているため使わないので諦めてもいるが、K-30のLvはなんか設定間違えた?みたいなへんな見え方をするので少し困る
実際設定を間違えていると信じたい

フォーカスがあう瞬間はいいんだけど、その後になんか補正かなにかが入るのかすごいな…って感じの見た目になる ディティールを潰しまくるような見え方というか、なんというか…
これは中古の個体だからなんかおかしい説があるので、あまり深追いはしない

シャープでない写真で申し訳ないのだけれど、なんか輪郭がもよもよする
左肩やリボンの部分が白いアウトラインがあるのがわかるだろうか?

カメラとしての性能

16MPでAPS-Cとスペック というだけでいったらD300の12.3MPより上だけれど、当然持っているレンズの差があるので単純に比較はできない

しかしK-30は決して悪くない むしろ操作性とか含めて超好き
これはインターネットに公開した画像なので調べれば何かが出てくるかもい知れないけど深く掘り下げないでほしい 約束だよ

PENTAX DAL 50-200mm F4-5.6ED WR
150mm f/32 1/2s ISO-100
音の聞こえる先にいったら存在した滝 流れる滝のパワフルな感じをとりたかった
三脚をもってくるのを忘れたので橋の手すりに手伝ってもらった
PENTAX DA35mm F2.4 AL
35mm f/3.5 1/400s ISO-800
木陰にあったしし鹿威しから水が滴った瞬間を捉えた一枚
波紋に建物や空が反射しているのが好き
PENTAX DA35mm F2.4 AL
35mm f/2.4 1/4000s ISO-100
可愛らしいお花とその後ろに佇む会津慈母大観音像

気になる所や不満点

大きな不満点はないかもしれない
細かい不満はちらほらあるけれど、それはエントリーモデル故みたいな部分が多いので、それを中古数千円円で買ってきたカメラに言うのは違うだろ、となる感じがするので不満はないのかもしれない

バリアングル液晶だけはちょっとほしい K-S1で追加されたのはうらやましい
代わりに防滴防塵がなくなったので個人的にはナシだが、誰も彼もが雨風の中カメラを構えたりしないのでエントリーモデルらしい割り切りといえるのでかまわないと思う

強いていうとしたら人差し指でいじるダイヤルはD300と同じ位置がよかった事ぐらい

このシャッターボタンの手前にある、ちょうどいい位置がよかった
メーカーによる差なので慣れれば大したことなかった
画像はニコンイメージングの公式サイトより引用
https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d300/

総評

カメラという精密機器に搭載するとは思えない、起動時にガタガタ言う打ストリームバルも自分は大好きで、そういうやんちゃな所含めて愛おしい一台

同じエントリーモデルで触ったことがあるNikon D3200やCanon EOS Kiss X5などと同じように、超高画素だったりノイズ耐性にガチという感じではないが、それは決して悪いことではない
なぜならフルサイズのセンサーを備えているわけでもなく、キットレンズもたかだか数万だ

自分は smc PENTAX-DA★300mmF4ED[IF] SDM を買ってきてK-30に装着する一歩手前まで行ったが、それは使い手が狂っていない限り起こらないので一般的ではない

しかし同時に削られがちな要素として操作性があると思う
D3200もD5000も人差し指で触るダイヤルはないし、1個しかないとなるとキーコンビネーションを使わざるを得ない

ハードウェアで足りない部分をソフトウェア込で補う、いいことだと思う
でも、K-30はそこにちょっとだけ踏み込んだいい例だと思った

自分が本当の初心者だとしたら2個もいらん!って思ってたと思う
でも、D5000のときも途中で追加のダイヤルが欲しくなった
D300を経て2個ダイヤルがある安心感に満足し、撮影に集中することができた

安いモデル故にユーザーが育った時にハードがネックになる、それは仕方がない事だ
でもそのハードルがちょっとだけ先にあることで、K-30の次の選択肢を使い手が選ぶ幅が広がると思う
順当にK-70なのか、ちょっと頑張ってK-3シリーズか はたまたフルサイズへ大ジャンプしてK-1 Mark2なのか
実際に自分はすでにK-1 Mark2が欲しい

ダイヤルが2個ついている事だけが操作性の全てではないけれど、最初から操作の幅があることで使い手の成長を阻害しないからこそ長く使えるし、手放すときに友人にプレゼントして一緒にPENTAXというブランドを楽しむ時も操作の説明にまごつく事は少ないだろう

エントリーモデルだからといって決して大切な所を手抜きすることなく、PENTAXというブランドを長く、そして成長を促しながら楽しんでもらおうという姿勢は本当に好きになってしまった

そんな素晴らしい思想が見えてくるボディが死ぬほど安っぽいくて海外のお土産のキャンディでしか見たことがないぐらい青いプラスチックで覆われていることなんて、全然大した問題じゃないんだ そうだろう?

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